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バッハの死後、長く忘れられていたが、1829年3月11日、[[フェリックス・メンデルスゾーン]]によって歴史的な復活上演がなされ、バッハの再評価につながった。
 
この復活上演は2時間ぐらいにいくつかのカットが伴われ、また古楽管楽器[[コーラングレ|オーボエ・ダ・カッチャ]]を、同じ音域のオーボエ属楽器である[[イングリッシュホルン]]ではなく[[バスクラリネット]]で代用し、[[オーボエ・ダモーレ]]の代わりにA管[[クラリネット]]を使用するなど、メンデルスゾーンの時代により一般的であった、より現代に近いオーケストラの編成によって演奏された。この編成の演奏を再現した録音CDも存在する。当時の新聞評は芳しいものではなく、無理解な批評家によって「遁走曲([[フーガ]])とはひとつの声部が他の声部から逃げていくものであるが、この場合第一に逃げ出すのは聴衆である」と批判された。しかしこれを期に、当時は一部の鍵盤楽器練習曲などを除いて忘れ去られていたバッハの中・大規模作品をはじめとする音楽が再評価されることになったのである。近年、メンデルスゾーン版での復元演奏([[鈴木雅明|鈴木雅明やパークマン]]など)が試みられることがあり、そのため上記のCDも誕生した。
 
== 編成 ==