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新党結成大会
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{{日本の新左翼}}
'''マルクス主義同志会'''(マルクスしゅぎどうしかい)は、2002年に結成された政治団体、労働者の革命的サークル。他の新左翼諸党派と日本共産党を左右の[[日和見主義]]だとし、自民・民進・公明・社民・維新などの既成政党に対しても厳しく批判しているきた2016年3月から5月労働第12回大会において、遅くとも3年のちには国政選挙闘争に復帰し、真に解放めざす労働者の利益党(略称・労働者党)追求する議員を生み出すために、準備結成していくことを決定した
{{Infobox 組織
| 名称 = マルクス主義同志会
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| 設立 = 2002年
| 廃止 =
| 種類 = 政治結社、思想団体、革命的サークル
| 地位 =
| 目的 = [[マルクス・レーニン主義]]を原則的に擁護し、それを深め普及させていくこと
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}}
== 概要 ==
[[2002年]]11月3日、党勢が停滞していた[[社会主義労働者党 (日本)|社会主義労働者党]]が、「党の実態を欠き、党としての闘いを構築できない状態」であるとして、組織を再編し同名へと改称した。ネットでの情報発信、ビラの配布、全国各地での学習会、中央での労働者セミナーなどを実施し、出版物は関連会社の「有限会社全国社研社」が主に発行している。また、職場や地域の会員は労働者の闘いと積極的に関わり、郵政や教育での活動が目立つ。2016年9月には、翌年春の大会で新しい労働者、勤労者の政党を再建すると表明した
 
2016年春の第12回大会では、国政選挙復帰に向けて準備することを決定した。9月には、労働者党を再建すると表明。2017年4月の結成大会で、綱領・規約を採択し、次期衆院選・参院選に挑戦する予定となった。
 
== 組織 ==
* 指導者:[[林紘義]]
* 機関紙誌:『海つばめ』(隔週刊)・『プロメテウス』(不定期)
* 活動拠点:全国社研社(東京都練馬区)
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他にも、旧社労党系勢力から分離した団体には、ワーカーズ・ネットワーク(Workers)、革命的社会主義運動・グループ95(後に社会主義連盟)、イング・ネットワーク、赤星マルクス研究会などがある。
 
=== 理論 ===
会則に「旧社労党の綱領を参考資料として保持する」とあるように、基本的には旧社労党の理論的立場が継承され、[[唯物史観]]や『[[資本論]]』などに基づい現実の具体的で科学的な政治課題を分析を強調し、特に労働価値説を擁護している。
 
これまでの労働者セミナーで取り上げられた主なテーマは、「エンゲルスの『資本論』修正を問う」(2003年)、「富塚理論批判」(2006年)、「エンゲルスの『家族、私有財産および国家の起源』批判」(2008年)、「恐慌の歴史」(2009年)、「再編に向けて激動する世界資本主義」(2011年)などである。いずれにおいても、労働者の闘いにとって重要で深刻な課題を突き付けており、左翼諸党派の中では異彩を放っている。
 
2012年のテーマは「社会主義の根底的意義を問う――価値規定による分配の内容は何か」とし、社会主義における分配について討論。共産党が市場経済を擁護し、社会主義では「価値規定による分配」はできないと公言する中で、その内容いかなるものかを真正面から究明しようと試みた。これについての問題幾分大げさに、この100年来「社会主義」を掲げる党派がどこも明確に掘り下げてこなかった問題ことだとして
 
こうした展開は、かつて日本共産党が「中ソは理想の社会主義社会」と評価する中で、中ソを「労働者が理想とする社会ではない」、ある種の資本主義だと規定(いわゆる「国家資本主義」論)し、新左翼諸派の中で独自を立場を提唱したことを受け継ぐものである。
 
=== 出版物 ===
*『人類社会の出発点 古代的生産様式』(林紘義 著、2012年3月)
*『核エネルギーはなぜいかにして危険か』(林紘義 著、2011年10月)
*『明治の労働運動、社会主義運動』(町田勝 著、2011年5月)
*『鳩山政権の九ヶ月』(林紘義 著、2010年8月)、『プロメテウス』54号 特集・菅民主党のイデオロギーと“体質”など。
 
== 関連項目 ==
* [[林紘義]]
* [[社会主義労働者党 (日本)]]