「59式戦車」の版間の差分

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== 車体 ==
59式戦車はT-54Aと同じく、車体は溶接鋼板、砲塔は[[鋳造]]鋼板で製造されている。操縦席上部のハッチに、2基の[[ペリスコープ]]が設置されており、その内の1基には夜間操縦用に赤外線暗視装置が標準装備されている、T-54Aで標準装備されるようになった車長や砲手用の暗視装置は搭載されなかったため、夜間戦闘は非常に困難である。砲塔の旋回は電気モーターを使用しており、砲塔の最大旋回速度は毎秒10度である。砲塔上部の装填手用ハッチの手前に換気用ベンチレーターのドーム型カバーが設けられ、これは[[88式戦車]]まで引き継がれる中国戦車の特徴の1つとなっており、操縦手座席の直後にある車体底部には脱出口が設けられている。装甲の厚さに関してはオリジナルのT-54Aと同じである。
 
== 武装 ==
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:[[パキスタン]]での59式の近代化改修型。戦車砲を51口径105mmライフル砲に換装し、砲安定装置は新型の二軸安定式に変更され、エンジン出力は580hpに強化された。被弾時の2次爆発の防止のため、発火探知装置と自動消火システムを新たに装備した。また、[[GPS]]航法装置が装備され、戦場での航法や位置特定が容易となり、総重量は原型の59式より1トン増の37トンとなった。500両の59式がこの改修をうけたが、その後の第2段階では夜間戦闘能力の向上のため、光学式サイトをATCOP(Al-Technique Corporation of Pakistan)製のTR-2/TR-3[[レーザーレンジファインダー]]を内蔵されたサイトに変更されたほか、砲手用サイトにGNS-1微光増幅式暗視装置が内蔵されており、この暗視装置の映像は、車長と砲手の両方が視認することができる。操縦席ハッチのサイトには、夜間操縦用にDNS-3微光増幅式暗視装置が装備されている。約300両が改修されているが、これらの車両には新たに赤外線夜間暗視装置が搭載されている。
;アル・ザラール
:[[パキスタン]]での59式を[[インド]]の主力戦車である[[T-72]]戦車に対抗しうる水準にまで向上させたT-59M11の第3段階近代化改修型。125mm滑腔砲の搭載、新型付加装甲の装備、エンジン出力の更なる強化がなされており、このような大改修を59式に施工が可能なのかを検証するために、試製I型、試製II型、試製III型を製作して、その評価を基にその中から量産型のベースとして決定する方針を採り、最終的に試製III型にすることが決定された。400-611両までがこの改修を受けている。
;アル・ザラール試製I型  
: ウクライナの支援を受けて製造された。エンジンをウクライナ製の出力700馬力の5TDF対向エンジンのパワーパックに換装。125mm滑腔砲を搭載し新型の射撃統制装置と照準装置を搭載、防御面では砲塔の全周にパッシブ式の付加装甲とその上に中国のNORINCO製またはパキスタンのNDC(the National Development Complex)研究所製の爆発反応装甲を装着。爆発反応装甲は車体正面、車体側面のサイドスカート前半部、フェンダー部にも装着されている。重量増加に対応するため、[[サスペンション]]の[[トーションバー]]は懸架能力の高いものに換装されており、キャタピラの飛跳ねと脱落防止用のため、足回りの左右の上部に小型の上部転輪2基が取り付けられている。