「酸と塩基」の版間の差分

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歴史的には酸の水溶液が示す物性を'''酸性'''、灰汁などの水溶液が示す物性を'''アルカリ性'''と呼んだ(「アルカリ」は[[灰]]を意味する[[アラビア語]]に由来する)。
 
酸性物質とアルカリ性物質とを混合すると、互いに性質を打ち消しあうことが知られており、これは'''[[中和 (化学)|中和]]反応'''と呼ばれる。
 
'''塩'''(えん)が中和反応の生成物であることが判明してくると、「'''酸との中和反応により塩を生成するような物質群'''」という物質グループの概念が生まれ、そのグループに'''塩基'''の呼称が与えられた。ちなみに、塩を形成せず[[イオン化]]していない状態の'''酸'''を強調する場合に'''遊離酸'''と呼ばれることがある。
 
酸と塩基の間の反応を広く'''酸塩基反応'''と呼ぶ。したがって「中和反応」は酸塩基反応の一形態であり、その語が用いられるのは、マクロなレベルで酸成分と塩基成分を混合する操作を説明する場合が多い。