「クレメンス・クラウス」の版間の差分

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== レコード録音 ==
クラウスは同時代の指揮者たちに比べて録音が非常に少ないが、代表的な演奏は以下の通りである。特にスタジオ録音は両シュトラウスに偏しており、ベートーヴェンの少なさなどはドイツ圏出身の指揮者としては際立っている。そのためか、ウィーン、ベルリン、ミュンヘンとドイツ圏の三大歌劇場の総監督をすべて歴任しウィーンフィル最後の常任でもあった指揮者だが、日本ではこれに見合った位置づけがほとんど行われていない。たとえば古今の指揮者500人を5つのランクに分けて紹介した音楽之友社のムック「指揮者とオーケストラ2002」では第5ランクだった。ちなみに、同様に録音の少ないドイツ系の故人でクラウスほど大型ポストを歴任することが無かったヨーゼフ・クリップス、フェルディナント・ライトナーらは第4ランクである。伝記や研究書の翻訳、出版もこれまで1冊も行われていない。その一方で、高崎保男は「こうもり」全曲盤に対し、数度目の再発売であるにも関わらず「オペラというものがこれほどまでに甘美な悦楽を生み出す芸術であったのかと信じ難い思い」云々と激烈な賛辞を書いている(「レコード芸術」75年9月号)。[[宇野功芳]]なども、一見淡々とした中に深いニュアンスや香りをこめるスタイルが彼の美意識と一致することもあり、クラウスの録音への絶賛が多い。
 
*[[フランツ・ヨーゼフ・ハイドン|ハイドン]]:[[交響曲第88番 (ハイドン)|交響曲第88番]]「V字」([[バイエルン放送交響楽団]] 1953年)