「コンピュータウイルス」の版間の差分

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Elk Clonerをはじめ、[[1980年代]]初期のウイルスは単に自らのコピーを複製し、フロッピーディスクなどを媒介としてコンピュータ間に感染するだけで、時にメッセージを表示して利用者を驚かせる程度の無害なものが多かった(FATを吹っ飛ばすなど凶悪なものも、無かったわけでもない)。1980年代後半以降、凶悪なものが広くはびこるようになり、現実的な被害をもたらす原因になりはじめる。
 
1988年に[[Morris Wormworm]](これは名前の通り、ウイルスではなくワーム)が稼動しはじめたばかりのインターネットを通して被害を広げた件と、1992年3月6日に[[Michelangelo]]ウイルスが感染者のデータを一斉に破壊した件について、危険なコンピュータプログラムによる現実的な脅威として、マスコミ等は大きく報道した。1991年の[[湾岸戦争]]において、アメリカ軍は空爆に先立ちイラク軍のネットワークにウイルスを侵入させて防空システムをまひさせている<ref>http://www.sankei.com/premium/news/160305/prm1603050008-n1.html</ref>。1999年には[[電子メール]]の添付ファイルによって感染する初のウイルス[[Melissa]]がつくられ、感染力が飛躍的に増大した。2001年には[[サーバ]]上の[[セキュリティホール]]を悪用する[[Code Red]]が登場、同年には[[ウェブサイト]]を閲覧するだけで感染する[[Nimda]]も作成され、爆発的に広がった。
 
一方、ウイルスを除去する「[[ワクチン]]」の開発もウイルスの進化と平行して進められ、1988年には最初期のアンチウイルスソフトウェアの1つ[[Dr. Solomon's Anti-Virus Toolkit]]がリリースされている。今日では、単なる[[愉快犯]]的ウイルスから、クレジットカード番号などの個人情報を引き出して悪用するものまで、数万種のウイルスが存在していると言われる。2004年の予測では、アンチウイルスソフトウェアを含めた[[コンピュータセキュリティ]]の市場規模は2008年には全世界で数十億ドルに達するものと予測された<ref>http://www.symantec.com/region/jp/news/year04/040922.html</ref>。