「太平記」の版間の差分

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== 成立と作者 ==
作者と成立時期は不詳であるが、[[今川貞世]]の『[[難太平記]]』に[[法勝寺]]の恵鎮上人([[円観]])が[[足利直義]]に三十余巻を見せたとの記事があり、14世紀中ごろまでには[[後醍醐天皇]]の崩御が描かれる巻21あたりまでの部分が円観、[[玄慧]]など[[室町幕府]]との密接な関わりを持つ知識人を中心に編纂されたと考えられている。これが[[小島法師]]([[児島高徳]]と同一人物か?)などの手によって増補改訂されてゆき、1370年ころまでには現在の40巻からなる太平記が成立したと考えられている。室町幕府3代将軍[[足利義満]]や[[管領]]細川頼之が修訂に関係していた可能性も指摘されている。
 
いずれにせよ一人の手で短期間に出来上がったものではないだろうと考えられている。この点については『難太平記』のほか、『太平記評判秘伝理尽鈔』でも、あくまで根拠の乏しい伝説の域を出ないが、実に10人を超える作者を列挙している。