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<ref name=p31-53>『信頼の構造』 pp.31-53 信頼概念の整理</ref>
 
山岸によれば、現在<ref group="注">1998年初版の本。</ref>、欧米では信頼の崩壊が<ref>『信頼の構造』 pp.199, 200。筆者は信頼の崩壊ではなく、用心深さの増大だと認識しているとする。</ref>、旧社会主義国では中央権力の弱体化による安心の崩壊が<ref>『信頼の構造』 pp.200, 201</ref>起こっており、日本社会では閉鎖的な社会から[[開かれた社会]]への移行が課題になっている<ref>『信頼の構造』 pp.201, 202</ref>とする。山岸は、「[[集団主義]]社会<ref>『信頼の構造』 p.1。「『内集団ひいき』の程度がとくに強い社会のこと」。</ref>は安心を生み出すが信頼を破壊する」<ref>『信頼の構造』 pp.1, 185</ref>がこの本で言おうとするメッセージだとして、他人を信頼する正直者が馬鹿を見ない開かれた社会を目指し<ref name=p202>『信頼の構造』 p.202</ref>、社会的知性<ref>『信頼の構造』 p.179</ref>に裏打ちされた「'''一般的信頼'''」<ref name=p202>『信頼の構造』 p.202</ref>が集団主義的関係、すなわち やくざ型コミットメント<ref name=p64-66>『信頼の構造』 pp.64-66 コミットメント関係、やくざ型コミットメント関係の形成</ref>が提供する「安心」<ref>『信頼の構造』 p.198</ref>にとって変わる道を、[[進化ゲーム]]的アプローチ、[[共進化]]の概念を中心に据えて<ref>『信頼の構造』 pp.185-188</ref>模索する<ref name=p185-202>『信頼の構造』 pp.185-202 開かれた社会の基盤を求めて</ref>。
 
== 脚注 ==