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1900年代初頭、[[時計]]の文字盤や計器盤などの夜間視認を可能にする、夜光塗料が発明された。材料には、初期には自発光物質である、[[硫化亜鉛]] (ZnS系)と[[銅]]を含む顔料に、放射性物質のラジウムを加えた「ラジウム夜光塗料」が用いられた。自発光物質とは、放射性物質を応用し、[[放射線]]により持続的に[[蛍光]]物質を光らせるものである。だが、放射性物質を含むことから安全性に問題があった。代表例としては、[[オフィチーネ・パネライ|パネライ]]が開発した「ラジオミール」が挙げられる。これは[[臭化ラジウム]]、メソトリウム([[ラジウム228]])、硫化亜鉛を用いたものであった。
1910年~20年代
{{Cite web
|date= 2001年3月
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現在、この時代に使われた夜光塗料はラジウムなどの放射性物質が崩壊して減少しているため、夜光塗料としてはほとんど用をなさない。
=== 1960年代 プロメチウム===
その後も1954年に、[[ビキニ環礁]]での[[水爆]]実験で[[死の灰]]を浴びた「[[第五福竜丸事件]]」が起き、放射線の安全性が問われるようになった。それらの経緯から、1960年に日本の[[根本特殊化学]]がより安全な[[プロメチウム]]化合物を使った夜光塗料「N発光」の開発に成功した。このN発光は国内の夜光塗料のシェアをほぼ独占した。その他、[[トリチウム]]を含んだ夜光塗料が欧米では用いられた。
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