「叙事詩的映画」の版間の差分

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叙事詩的映画はもっとも古い映画のジャンルの一つであり、[[1914年]](大正3年)に[[イタリア]]の[[ジョヴァンニ・パストローネ]]監督が撮った『[[カビリア]]』 ''[[:en:Cabiria|Cabiria]]'' が初期の代表例である。3時間の上映時間をもつ[[サイレント映画]]であり、後続する[[D・W・グリフィス]]のサイレント叙事詩への基礎を築いた<ref name="filmsite">{{cite news |last=Tim Dirks |title=Epic Films |publisher=Filmsite |date=2008-07-12 |url=http://www.filmsite.org/epicsfilms.html |accessdate=2008-07-12}}</ref>。
[[File:1963 Cleopatra trailer screenshot (40).jpg|thumb|right|220px|『[[クレオパトラ (1963年の映画)|クレオパトラ]]』、1963年。]]
本ジャンルは、[[1960年代]]に人気のピークを迎え<ref name="allmovie">{{cite news |last=allmovie |title=Explore by genre:Epic |publisher=allmovieg |date=2008-07-12 |url=http://www.allmovie.com/cg/avg.dll?p=avg&sql=24:D|||657 |accessdate=2008-07-12}}</ref>、その時期の[[ハリウッド]]は、[[ローマ]]の[[チネチッタ]]のような他国の撮影所との合作を頻繁に行い、[[スペイン]]や[[モロッコ]]、その他のエキゾチックな場所での[[ロケーション撮影]]を行った。国際的合作ブームは、[[ジョセフ・L・マンキウィッツ]]監督の『[[クレオパトラ (1963年の映画)|クレオパトラ]]』(1963年)、[[アンソニー・マン]]監督の『[[ローマ帝国の滅亡]]』(1964年)、[[デヴィッド・リーン]]監督の『[[ドクトル・ジバゴ (1965年の映画)|ドクトル・ジバゴ]]』(1965年)をもって終焉したとされる。叙事詩的映画の黄金時代が終焉を迎える前に、[[ソビエト連邦]](現在の[[ロシア]])で[[セルゲーイ・ボンダルチューク]]が監督した『[[戦争と平和 (19651967年の映画)|戦争と平和]]』(''[[:en:War and Peace (1968 film)|War and Peace]]'', 1965(1965年)が製作され、公開された。
 
21世紀を迎えた現代においても、叙事詩的映画は製作を継続しているが、往時ほどの壮大なスケールで製作されるわけではなく、何千何万人ものキャストを動員するかわりにVFX効果を使用したショットを使用する。