「動的弾性率」の版間の差分

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皿の上にゼリーを置いて、少し揺らすと、ゼリーは”ぷるるん”と震える (ここでは、[[インパルス応答]]を与えたとしても、[[正弦波]]的な振動(後述の{{EquationNote|式2-1}}を参照)を与えてその応答をみたとしても、どちらでもかまわない)。ここで、より「シャキッとした」([[弾性体]]に近い)[[ゼリー]]は、”ゆらし”に対して、より機敏に応答するであろう。より「フニャっとした」([[粘性]]体に近い)ゼリーは、”揺らし”に対して少し遅れた(位相の遅れを伴った)応答するであろう。このように、我々は、経験的に食べる前にゼリーの食感を推定する方法を知っている<ref name=zeri>http://www2.kobe-u.ac.jp/~komoda/kyougen/komoda_05.pdf</ref>。
 
簡単に言えば、上記の日常的な、食感推定法をより精密化したものの一つが、「[[動的粘弾性測定|{{仮リンク|動的粘弾性測定|en|Dynamic mechanical analysis}}]]」と言われる測定手法である。動的粘弾性測定では、粘弾性物質に対し、以下の{{EquationNote|式2-1}}のような[[正弦波]]状の"振動する応力"を印加をし、それに応答して生じた変形(歪み)の大きさが、リアルタイムで測定される<ref name=pe>[http://las.perkinelmer.com/content/ApplicationNotes/APP_FilmsandCoatings.pdf PerkinElmer "Mechanical Properties of Films and Coatings"]</ref>
 
このとき、測定されるひずみの位相遅れについては、以下のような、2種類の極端なケースが考えられる。