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[[1990年]]代中頃、東京大学名誉教授・[[月尾嘉男]]が「デジタルアーカイブ」という言葉を国内で初めて提示した<ref group=cite>月尾嘉男. "デジタル・アーカイブの功罪". http://www.tsukio.com/denki2.html</ref><ref group=cite>{{cite web|url=http://www.dnp.co.jp/artscape/artreport/it/k_0401.html|auther=影山幸一|title=デジタルアーカイブという言葉を生んだ「月尾嘉男」|publisher=DNP|accessdate=2013-06-18}} </ref>。
 
[[2000年]]頃には、[[新聞社]]が過去の紙面をデータベース化して図書館や団体などに販売するサービスを開始する<ref>しかし莫大な費用がかかるため、[[朝日新聞]]や[[読売新聞]]といった大手新聞社のみが行っている。</ref>。
 
[[2003年]]には[[日本放送協会|NHK]]では自社保有している映像・音源などについて、その時代を映し出した様々な記録を後世の代まで広く伝えていくのを目的に番組公開ライブラリー「[[NHKアーカイブス (施設)|NHKアーカイブス]]」を[[2003年]]に開設。ライブラリーの映像は全国各地の放送局でもオンラインで視聴することができる。これはNHKが保有している映像や音源を後世で広く伝えていくことを目的としもので、ライブラリーと連動した[[NHKアーカイブス|同名のテレビ番組]]も放映されている。
 
[[2003年]]7月に決定された「[[e-Japan]]戦略II」では、[[コンテンツ]]産業などの国際競争力の向上や、海外における日本文化への理解の向上を図る手段の一つとして、放送・出版などのコンテンツや、美術館・博物館・図書館などの所蔵品、Web情報、特色のある文化などのデジタルアーカイブ化、および国内外への情報発信の推進を掲げている。
 
同年[[8月]]に決定された「e-Japan重点計画-2003」や[[2004年]][[2月]]に決定された「e-Japan戦略II加速化パッケージ」でも、教育用コンテンツの充実・普及や、国などの有するコンテンツの保存と利用機会の拡大を図るために、引き続き各種コンテンツのデジタルアーカイブ化を推進していくとしている。
 
また[[文化庁]]と[[総務省]]は、2003年より文化遺産オンライン構想を打ち出し、全国の[[GLAM|MLA]]1000館以上の連携で、国内の文化遺産65000件をWeb上で閲覧できるオンラインサービスを[[文化庁]]と[[国立情報学研究所]]の共同で行っている。[[2010年]]からはフリーワードや連想キーワードによる絞り込みでの検索が可能になった<ref group=cite>[http://current.ndl.go.jp/node/17220 「文化遺産オンライン」で「文化遺産データベース」が一般公開]</ref>。
 
[[東京国立近代美術館#フィルムセンター|東京国立近代美術館フィルムセンター]]では、[[2002年]]より所蔵映画の[[デジタイズ|デジタル復元]]を[[2002年]]より行っている。日米共同で行われた『[[羅生門 (1950年の映画)|羅生門]]』([[1950年]])の復元作業は[[全米映画批評家協会賞]]の映画遺産賞を受賞した。[[2017年]]には国産アニメ生誕100周年を記念して『[[塙凹内名刀之巻|なまくら刀]]』([[1917年]])を始めとする戦前のアニメ作品をデジタル化し、Web上で試験的に公開する試みを行っている<ref group=cite>[http://www.momat.go.jp/nfc_bdc_blog/2017/02/22/%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%8D%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96-2/ 「日本アニメーション映画クラシックス」ウェブサイト公開しました!] [[東京国立近代美術館]]</ref>。
 
== 脚注 ==