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キネマ旬報での興行成績の記録と違うので補記。その他補足など
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{{Infobox Film
|作品名=人間の証明
|原題= Proof of the Man
|画像=
|画像サイズ=
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|製作費=
|興行収入=
|配給収入=22億5100万円<ref>[[中川右介]]『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』[[KADOKAWA]]、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9。</ref>、または22億5000万円<ref name="kai80">「昭和52年」({{Harvnb|80回史|2007|pp=240-247}})</ref><ref name="kai85">「1977年」({{Harvnb|85回史|2012|pp=344-352}})</ref>
|前作=
|次作=
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[[岡田茉莉子]]・[[松田優作]]・[[ジョージ・ケネディ]]がそれぞれ過去に一物を持つ人物を演じ、当時の日本映画では稀な[[ニューヨーク]]ロケが行われた。[[松山善三]](プロでありながら、公募に応募して採用された)の脚色により、[[森村誠一]]がテーマとした題名「人間の証明」である原作と異なる結末になっている。ラストシーンでは本来無言であったはずの松田が独自に台詞を付けたいとの要望を出し、[[佐藤純彌]]も台詞つきのシーンを撮ったが、佐藤の判断で台詞はカットしつつも台詞を言った後の表情がとても良かったため、そちらを採用した。
 
映画公開時に用いられた有名な台詞「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」は[[西條八十]]の詩がオリジナルであり<ref>角川文庫で『西條八十詩集』が映画公開にあわせて復刊され、その中で森村誠一もエッセイを寄稿している。</ref>であり、劇中でも語られている。[[ジョー山中]]が歌う「人間の証明」のテーマソング(「Mama, Do you remember...」と歌詞は西條八十の詩を英訳したもの)もヒットし、ベストテン入りも果たしている。
 
脚本は最初、[[長谷川和彦]]に依頼し、[[角川春樹]]が直接長谷川に交渉したが<ref>{{Cite journal | 和書 | author = | date = 1976年12月下旬号 | title = 邦画新作情報 | journal = [[キネマ旬報]] | pages = 184−185 }}</ref>、長谷川が角川に対して無礼な物言いがあって流れたといわれる<ref>『月刊シナリオ』 [[日本シナリオ作家協会]]、1977年1月号、83頁</ref>。
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偶然に次ぐ偶然によってクライマックスのお涙頂戴になだれこむ展開は、大映が戦後直後に「三倍泣けます」「ハンカチをご用意ください」のキャッチフレーズでヒットさせた[[三益愛子]]の「母物」の再来だと批判されたが、角川春樹は[[石上三登志]]との対談で、まさにそれをこそ狙ったと語っている<ref>『季刊映画宝庫/日本映画が好き!!!』([[芳賀書店]]、1978年刊)</ref>。
 
[[キネマ旬報#第51回(1977年度)|第51回キネマ旬報ベスト・テン]]第50位、読者選出第8位となった<ref name="cinemas1">{{cite web|url=http://cinema.ne.jp/recommend/kadokawa2016072311/|accessdate=2016-08-12|title=40周年記念映画祭開催!角川映画はいかにして昭和後期の日本映画界を改革していったか?(前編)|work=シネマズ |publisher=松竹|date=2016-07-23}}</ref><ref name="kai80"/><ref name="kai85"/>。興行収入は22億5000万円となり、この年の興行ベストテン第2位を記録した<ref name="kai80"/><ref name="kai85"/>。原作小説を読んでから映画を観るか、あるいはその逆かといった意味の「読んでから見るか、見てから読むか」という宣伝文句も話題となった<ref name="kai80"/><ref name="kai85"/>。
 
配給は[[東映]]であったが、興行は[[日比谷映画劇場]]をメインとした[[東宝]]洋画系チェーンが担った。その後、2000年にDVD化され、2009年に[[Blu-ray Disc|BD]]ソフト並びにデジタル・リマスター版DVDがリリースされた。[[2012年]]に改めて「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品として[[Blu-ray Disc|ブルーレイディスク]]化された。
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references />
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
*{{Citation|和書|editor=|date=2007-07|title=キネマ旬報ベスト・テン80回全史 1924-2006|series=[[キネマ旬報]]ムック|publisher=[[キネマ旬報社]]|isbn=978-4873766560|ref={{Harvid|80回史|2007}}}}
*{{Citation|和書|editor=|date=2012-05|title=キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011|series=キネマ旬報ムック|publisher=キネマ旬報社|isbn=978-4873767550|ref={{Harvid|85回史|2012}}}}
 
== 関連項目 ==
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[[Category:小説 野性時代]]
[[Category:戦後日本を舞台とした作品]]
[[Category:家族を題材とした作品]]
[[Category:警視庁を舞台とした小説]]
[[Category:群馬県を舞台とした作品]]