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'''加速度計'''(かそくどけい)は、物体の[[加速度]]を[[計測]]する機器である。
 
小型の加速度計(加速度センサ)は[[MEMS]]技術を用いて作製される。[[MEMS]]の加速度センサの場合、質量が小さいため感度は低下するが劇的な小型化が可能になるため、自動車の[[エアバッグ]]や[[カーナビゲーション]]の傾斜計、ゲームの操作機コントローラなどに使われている。精度は測定軸を基準に仕様されるため、軸の方向を筐体の固定面(およびその加工精度)で確定しないと加速度センサが提唱する精度に意味がなくなり、特にプリント基板上に加速度センサが実装されただけの状態では計測用途に適用し難い。
 
== 原理 ==
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=== 光学的方式 ===
光学式の加速度センサにはいくつかの形式があり、加速度によって生じる位置の変化を光学的に伝達する目的や検出・増幅するために使用され、光検出器センサによって最終的には電気信号に変換する。FBG光ファイバ式では、錘にかかる加速度をFBG({{en|Fiber Bragg Grating}})光ファイバへの張力とすることで、波長の変化を検出する。一度、半導体式加速度センサで測定したデータを[[光ファイバー]]に乗せて伝送する物を光学式と呼ぶ場合もあり、さまざまな形式が存在する。
 
=== 半導体方式 ===
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[[Image:Accelerometer (Piezoelectric type)_NT.PNG|thumb|210px|right|'''半導体ピエゾ抵抗型'''<br />1. 平面図 2.ダイヤフラム 3.ピエゾ抵抗器 4.側面図 5.X軸またはY軸方向に加速度がかかった場合の側面図 6.錘が横に引かれピエゾ抵抗器に不等分の変化が検出される 7.Z軸方向に加速度がかかった場合の側面図 8.錘が縦に引かれピエゾ抵抗器に等分の変化が検出される]]
[[Image:Accelerometer (Gas-thermo type)_NT.PNG|thumb|210px|right|'''ガス温度分布型'''<br />2軸方向に測定できる。<br />1.平面図 2.側面図 3.ヒーター 4.温度計測抵抗ブリッジ]]
機械式や光学式の加速度センサでは製造・調整・補修に手間がかかりコストを押し上げ、小型化や知能化にも向かないため、近年の多様な装置に使用される加速度センサには半導体式の採用が多くなっている。いずれも[[MEMS]](Micro Electro Mechanical Systems)技術を使ったものである<ref>{{cite|和書 |editor=西原主計 |title=センシング入門 |publisher=オーム社 |date=2007年3月20日 |edition=1 |ISBN=9784274203787}}</ref>。
 
; 静電容量型
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== 検出軸数 ==
検出軸数によって1軸、2軸、3軸のセンサがある。
=== 3軸加速度センサ ===
3軸加速度センサーは、XYZ軸の3方向の加速度を1デバイスで測定できるMEMSセンサの一種である。±数gの範囲が測定可能である。
 
代表的な3軸加速度センサには以下のものがある。
*ピエゾ抵抗型3軸加速度センサ
*静電容量型3軸加速度センサ
*熱検知型3軸加速度センサ
 
メーカーとしては、以下の会社が製造している。