「ゴジラvsキングギドラ」の版間の差分

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|画像解説=
|監督=[[大森一樹]] (本編)<br />[[川北紘一]] (特撮)
|脚本=[[大森一樹]]
|原案=
|原作=
|製作=[[田中友幸]]
|製作=[[林芳信]] (統括)<br />[[富山省吾]] (プロデューサー)
|製作総指揮=[[田中友幸]]
|ナレーター=
|出演者=[[中川安奈]]<br />[[豊原功補]]<br />[[小高恵美]]<br />[[原田貴和子]]<br />[[佐々木勝彦]]<br />[[チャック・ウィルソン]]<br />[[小林昭二]]<br />[[佐原健二]]<br />[[山村聰|山村聡]]<br />[[西岡徳馬]]<br />[[土屋嘉男]]
|音楽=[[伊福部昭]]
|主題歌=
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|次作=[[ゴジラvsモスラ]]
}}
『'''ゴジラvsキングギドラ'''』(ゴジラたいキングギドラ、または、ゴジラ ブイエス キングギドラ)は1991年(平成3年)12月14日公開の[[日本]]の[[特撮映画]][[ゴジラ]]|ゴジラシリーズ]]の第18作、[[東宝]]創立60周年記念作品でもある。上映時間103分、カラー、[[ビスタビジョン]]([[画面アスペクト比#パナビジョン|パナビジョン]])。観客動員数は約270万人。配給収入の14億5000万円は1992年の邦画で第8位だった
 
キャッチコピーは「'''世紀末、最大の戦いが始まった。'''」「'''お前だけには絶対負けない!'''」「'''12・14決戦!'''」。
== 公開データ ==
{| class="wikitable"
|公開日<br />上映時間||[[1991年]]||[[12月16日]]||[[日本]]||103分
|-
|サイズ||colspan=3|[[カラー]]、[[ビスタビジョン]]([[画面アスペクト比#パナビジョン|パナビジョン]])、[[トルビーステレオ]]||映倫No.113505
|-
|キャッチコピー||colspan=4|「'''世紀末、最大の戦いが始まった。'''」<br />「'''お前だけには絶対負けない!'''」<br />「'''12・14決戦!'''」
|-
|観客動員数||colspan=4|270万人
|-
|配給収入||colspan=4|14億5千万円(1992年邦画第8位)
|-
|邦画興行収入||colspan=4|
|-
|rowspan=4|受賞歴||colspan=4|[[第15回日本アカデミー賞]] 特殊技術賞(川北紘一)
|-
|colspan=4|第11回[[藤本賞]](田中友幸)
|-
|全国興行環境衛生同業組合連合会<br />第10回[[ゴールデングロス賞]]||colspan=3|日本映画部門 優秀銀賞
|-
|colspan=4|[[第4回東京国際映画祭]] 特別招待作品
|-
|}
 
__TOC__
{{-}}
 
== 概要 ==
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特撮撮影ではミニチェア・フル・セットではなく各シーン、各セットでの切り替えに合わせたミニチェア・セットとなった。第9スタジオで新宿副都心、福岡市街、札幌、綱走原野のセット、第7ステージでは海底、本編の MOTHER 内部の撮影{{Sfn|岩畠寿明|小野浩一郎|1991|pp=88 - 89}}と厚みを増す撮影となった。特に新宿での最終決戦には撮影用カメラが3台使用され、撮影当時に完成したばかりの[[東京都庁舎|東京都庁]]を舞台とする戦闘を展開して破壊し、造られた都庁ミニチェアは完成に1か月を要したうえにその高さは5メートルを超えたため、東宝特撮史上最高の[[石膏]]ビルとして大きな話題となった<ref name="パンフ">『ゴジラvsキングギドラ』劇場パンフレットより。</ref>。
 
前々作、前作ではシリーズ刷新の意味合いも込めて当時の人気作曲家が映画音楽を担当したが、「やはり最も有名なテーマを超えるものを造るのは難しいので、やってもらおう」という意向から<ref>東宝SF特撮シリーズSPECIAL EDITION『ゴジラ FINAL WARS』CD-ROM付き特別プログラム より</ref>、本作では『[[メカゴジラの逆襲]]』以来16年ぶりに音楽を[[伊福部昭]]が担当した。ゴジラのテーマ曲が前面に押し出されたほか、キングギドラのテーマ曲や『[[宇宙大戦争]]』『[[キングコング対ゴジラ]]』『[[怪獣総進撃]]』で用いられた旋律が伊福部自らによる編曲を経て再び用いられている。例外的に、戦闘機がキングギドラを追撃するシーンで、前作同様にアルバム『OSTINATO』から「ラドン追撃せよ」が流用された<ref>{{Cite web |url = http://www.thm-store.jp/cnts/st01.html |title = サウンドトラック>ゴジラ |publisher = 東宝ミュージック |accessdate = 2015-09-18 }} ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクトコレクション BOX4, BOX5</ref>が、これは監督の意図が自衛隊主体のシーンだったのに対して伊福部がギドラの主題を用意していたため、新たに作曲し直す時間がなかったことによる。また、伊福部は引き受ける条件として当時すでに廃れていた「撮影所でフィルムを上映しながら録音する」という方法を要望し<ref>{{Cite journal |和書|date=2005-05-01 |journal=[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]] |volume=Vol.118 |issue=(2005年5月号) |publisher=[[朝日ソノラマ]] |page=81 |title=ゴジラ映画の音楽 その3 |id=雑誌コード:01843-05 }}</ref>、大型ステージを貸しきってオーケストラの録音を再度実行するという、非常に手間のかかるレコーディング作業が行われた。
 
東宝特撮映画の顔である[[土屋嘉男]]が『[[ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]』以来21年ぶり(ゴジラシリーズでは『[[怪獣総進撃]]』以来23年ぶり)に、[[佐原健二]]が『[[メカゴジラの逆襲]]』以来16年ぶりに出演している。さらに、『[[ウルトラマン]]』のムラマツ・キャップ役、『[[仮面ライダーシリーズ]]』の[[立花藤兵衛]]役などテレビ特撮で著名な[[小林昭二]]が、ゴジラシリーズに初出演した。その他には、『[[ノストラダムスの大予言 (映画)|ノストラダムスの大予言]]』以来17年ぶりに[[山村聰|山村聡]]が[[特別出演]]で首相役を演じている。
 
DVDの大森一樹のコメントによれば、23世紀の日本の増長や一企業の[[原子力潜水艦]]の所有などは、当時[[バブル経済]]真っ只中の日本がどこまで肥大化するかわからないことに対する不安と警鐘の意味合いがあったという。ただし、ちょうど公開時期を境にして日本は[[バブル景気#バブル崩壊|バブル崩壊]]により長期の不況に突入したので、現実との食い違いが生じている。また、一部の台詞で23世紀でも[[ソビエト社会主義共和国連邦|ソ連]]が存在することになっているが、劇場公開後に[[ソ連崩壊]]が起きている<ref group="注">ゴジラの特番で大森自身が時事的なものとして、自らネタにしている{{信頼性要検証|date=2016-09-25}}。</ref>。
69 ⟶ 48行目:
 
本作品は東宝特撮で初めてタイムトラベルがストーリーの鍵となっていることが最大の特色であるが、[[タイムトラベル#タイムパラドックス|タイムパラドックス]]に矛盾が多く、その点において批判もある{{Sfn|野村宏平|2004|p = 339}}。後にタイムトラベルストーリーは、大ヒット映画『[[バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ]]』からアイディアを流用したと関係者は語っている{{要出典|date=2016-09-25}}。本作はこのほかにも、「人間そっくりの[[人造人間|アンドロイド]]」(『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』<ref name = "パーフェク">{{Harvnb|平成ゴジラパーフェクション|2012|p=31}} 「ゴジラVSキングギドラアートワークス」。</ref>)や「クライマックスにロボットで戦うヒロイン」(『[[エイリアン2]]』){{Sfn|野村宏平|2004|p = 339}}{{refnest|group = "注"|エミー・カノー役の中川安奈は演技で『[[エイリアン (映画)|エイリアン]]』の[[シガニー・ウィーバー]]も意識したという<ref>{{Harvnb|平成ゴジラパーフェクション|2012|pp=32 - 33}} 「キャストインタビュー 中川安奈」。</ref>。}}、「「スピルバーグ少佐」なる人物の登場」など、[[ハリウッド]]のSF映画から影響を受けた場面も多岐にわたり見受けられる。
 
登場怪獣は[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]、[[ゴジラ (架空の怪獣)#ゴジラザウルス|ゴジラザウルス]]、[[キングギドラ]]、[[キングギドラ#メカキングギドラ|メカキングギドラ]]、[[キングギドラ#ドラット|ドラット]]。
 
== ストーリー ==
82 ⟶ 63行目:
 
首都を蹂躙するゴジラは新宿の帝洋グループ本社ビルに接近する。独り残る新堂を目の当たりにしたゴジラは一瞬沈黙するが、巨大な咆哮とともにビルを新堂もろとも破壊する。なおも侵攻を続けるゴジラの前に、時空を超えて再生を遂げたメカキングギドラがその姿を現した。
 
== 登場怪獣 ==
* [[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]](演 - [[薩摩剣八郎]])
** 体長:100メートル、体重:6万トン。
*: 作中の進行ルート:ベーリング海→北海道→新宿→小笠原近海
* [[ゴジラ (架空の怪獣)#ゴジラザウルス|ゴジラザウルス]](演 - [[福田亘]])
* [[キングギドラ]](演 - [[破李拳竜]])
*: 作中の進行ルート:太平洋→福岡市→広島市→四日市→北海道→オホーツク海
* [[キングギドラ#メカキングギドラ|メカキングギドラ]]
*: 作中の進行ルート:新宿→小笠原近海
* [[キングギドラ#ドラット|ドラット]]。
 
== 主な登場人物 ==
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* 真崎洋典:[[佐々木勝彦]]
* ウィルソン:[[チャック・ウィルソン]]
* 林田:[[山村聰|山村聡]]
* レポーター<ref name="TOHO_MOOK">役名は『東宝SF特撮映画シリーズVOL.6 ゴジラvsキングギドラ』掲載のシナリオに準拠。</ref>:[[時任三郎]]
* ゲストコメンテーター:[[矢追純一]]
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== スタッフ ==
* 製作:[[田中友幸]]
=== 本編 ===
* 脚本・監督:[[大森一樹]]
{| class="wikitable"
* 特技監督:[[川北紘一]]
|-
* 音楽監督:[[伊福部昭]]
| 製作総指揮 || '''[[田中友幸]]'''{{sfn|神を放った男 映画製作者田中友幸とその時代|田中文雄|1993|p=8 - 9}}
* プロデューサー:[[富山省吾]]
|-
* 撮影:[[関口芳則]]
| 製作統括 || [[林芳信]]{{sfn|神を放った男 映画製作者田中友幸とその時代|田中文雄|1993|p=8 - 9}}
* 美術:酒井賢
|-
* 録音:宮内一男
| [[音楽家|音楽監督]] || '''[[伊福部昭]]'''
* 音響効果:伊藤進一([[東洋音響カモメ]])
|-
* 照明:粟木原毅
| [[撮影技師|撮影]] || [[関口芳則]]
* 編集:池田美千子
|-
* 助監督:[[米田興弘]]
| [[美術デザイナー|美術]] || [[酒井賢]]
* 製作担当者:[[徳増俊郎]]
|-
* 特殊技術
| [[ミキサー|録音]] || [[宮内一男]]
** 撮影:[[江口憲一]]、[[大根田俊光]]
|-
** 美術:[[大澤哲三]]
| [[照明技師|照明]] || [[粟木原毅]]
** 照明:斉藤薫
|-
** 特殊効果:[[渡辺忠昭]]
| [[編集技師|編集]] || [[池田美千子]]
** 造型:[[小林知己]]、[[品田冬樹]]、[[村瀬継蔵]]
|-
** 繰演:松本光司
| チーフ助監督 || [[米田興弘]]
** 助監督:[[鈴木健二 (特撮監督)|鈴木健二]]
|-
|** 製作担当者 || [[徳増俊:小島太]]
* 協力:[[防衛省|防衛庁]]<ref group="注">東部方面総監部の他に中盤での撮影地が北海道(網走方面)であった関係で[[美幌駐屯地]]もクレジットされている。</ref>
|-
* 協賛:[[生活協同組合|エフコープ生活協同組合]]、メンバーズ博多チェックメイト
| 音楽プロデューサー || [[岩瀬政雄]]
* 制作協力:[[東宝映像美術]]
|-
* 製作協力:[[ファーストウッド・エンターテインメント]]
| 音楽ミキサー || [[大野映彦]]
* [[東宝映画 (企業)|東宝映画]]作品
|-
* 配給:[[東宝]]
| 監督助手 || [[松本清孝]]、[[井上隆]]、[[河畑孝夫]]、[[近藤孔明]]
|-
| 撮影助手 || [[脇屋隆司]]、[[田村裕一]]、[[清久素延]]、[[村埜茂樹]]
|-
| 録音助手 || [[渡辺宸彬]]、[[三澤武徳]]、[[白取貢]]
|-
| 照明助手 || [[入口正平]]、[[清野俊博]]、[[白石成一]]、[[田部谷正俊]]、[[安井勲]]、[[原由巳]]
|-
| 照明機材 || [[北川忠利]]
|-
| 特殊機械 || [[宮川光男]]、[[鹿山和男]]
|-
| 特殊操演 || [[ローカスト]]
|-
| 美術助手 || [[志村恒男]]、[[新垣博人]]、[[佐藤あかね]]
|-
| 装置 || [[丸山勝治]]、[[鈴木栄二]]、[[笠原良樹]]
|-
| 組付 || [[田中秀典]]
|-
| 装飾 || [[田代昭男]]、[[河原正高]]、[[遠藤裕一郎]]、[[南沢修]]
|-
| 電飾 || [[稲畑秀男]]、[[飯野将貴]]
|-
| 未来人衣装デザイン || [[出川淳子]]
|-
| 衣装 || [[稲毛英一]]
|-
| ヘアーメイク || [[平内満喜子]]
|-
| 擬斗 || [[宇仁貫三]]
|-
| [[スチール]] || [[工藤勝彦]]
|-
| [[スプリクター]] || [[江口由紀子]]
|-
| [[絵コンテ]] || [[破李拳竜]]
|-
| 編集助手 || [[糸賀美保]]、[[斉藤美津子]]
|-
| ネガ編集 || [[青木千恵]]、[[福光衣久子]]
|-
| [[音響効果]] || [[伊藤進一]]
|-
| 音響効果助手 || [[中村佳央 (音響効果)|中村佳央]]、[[西村洋一]]
|-
| 俳優係 || [[田中忠雄]]
|-
| 製作係 || [[福島聡司]]、[[片岡憲和]]
|-
| カースタント || [[スーパー・ドライバーズ]]
|-
| 宣伝プロデューサー || [[山根秀吉]]
|-
| 宣伝係 || [[松本衆三]]
|-
| 宣伝顧問 || [[堀内實三]]
|-
| [[映画プロデューサー|プロデューサー]] || [[富山省吾]]{{sfn|神を放った男 映画製作者田中友幸とその時代|田中文雄|1993|p=8 - 9}}
|-
| [[脚本家|脚本]]、[[映画監督|監督]] || '''[[大森一樹]]'''
|-
|}
 
=== 特殊技術 =映像ソフト化==
* DVDは2002年2月21日発売。
{| class="wikitable"
** 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
|-
** 2008年4月25日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIV」に収録されており、単品版も同時発売。
| [[特撮監督|特技監督]] || '''[[川北紘一]]
** 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
|-
* [[Blu-ray Disc|Blu-rayディスク]]([[ハイビジョンマスター]])は2009年11月20日発売。
| [[撮影技師|撮影]] || [[江口憲一]]、[[大根田俊光]]
|-
| [[美術デザイナー|美術]] || [[大澤哲三]]
|-
| [[照明技師|照明]] || [[斉藤薫 (照明技師)|斉藤薫]]
|-
| [[特殊効果]] || [[渡辺忠昭]]
|-
| ゴジラ担当[[彫刻家|造型チーフ]] || [[小林知巳]]
|-
| ゴジラザウルス担当[[彫刻家|造型チーフ]] || [[品田冬樹]]
|-
| キングギドラ担当[[彫刻家|造型チーフ]] || [[村瀬継蔵]]
|-
| [[繰演]] || [[松本光司 (操演技師)|松本光司]]
|-
| チーフ助監督 || [[鈴木健二 (特撮監督)|鈴木健二]]
|-
| 製作担当者 || [[小島太郎]]
|-
| 監督助手(セカンド) || [[千葉英樹]]
|-
| 監督助手(サード) || [[神谷誠]]
|-
| 監督助手(フォース) || [[北村太志]]
|-
| 撮影助手(チーフ) || [[佐々木雅史]]
|-
| 撮影助手(セカンド) || [[有田勝美]]
|-
| 撮影助手 || [[長谷川卓]]、[[渡辺太郎]]
|-
| 照明助手(チーフ) || [[内山信夫]]
|-
| 照明助手(セカンド) || [[久道雅弘]]
|-
| 照明助手(サード) || [[山本眞生]]
|-
| 照明助手 || [[佐熊慎一]]、[[壱岐尾りつ子]]
|-
| 美術助手(チーフ) || [[高橋勲 (美術監督)|高橋勲]]
|-
| 美術助手<br />ミニチェア製作、図面作成担当 || [[斉藤紀子]]
|-
| 美術助手<br />怪獣担当 || [[吉村桂 (操演技師)|吉村桂]]
|-
| 美術助手<br />マザー・パーキングドーム図面、小物デザイン担当 || [[岩瀬痲澄]]
|-
| 美術助手 || [[弦巻圭子]]、[[三池敏夫]]、[[長道創]]
|-
| 操演助手(チーフ) || [[鈴木豊 (操演技師)|鈴木豊]]
|-
| 操演助手 || [[白石雅彦]]、[[三池敏夫]]、[[金子ゆう]]、[[三上喜康]]、[[高橋信仁]]
|-
| 特殊効果助手 || [[久米攻]]、[[岩田安司]]、[[中条勝美]]
|-
| 造形助手(ゴジラスーツ監修、修理担当) || [[村上修一]]
|-
| 造形助手(ギニョールゴジラ製作) || [[丸山真也]]
|-
| 造形助手3分の1ゴジラ制作) || [[小川正 (彫刻家)|小川正]]
|-
| 造形助手(キングギドラ頭部原型) || [[浜谷哲裕]]
|-
| 造形助手(キングギドラしっぽ原型) || [[ダニー谷林]]
|-
| 造形助手(キングギドラ担当) || [[村瀬直人]]、[[棟方利幸]]、[[阿部正俊 (彫刻家)|阿部正俊]]、[[横山択史]]、[[小松秀則]]
|-
| メカ造形 || [[小川正晴]]
|-
| 背景 || [[小島耕司]]
|-
| 大道具 || [[大神享]]、[[鉄谷大地]]、[[尾崎和人]]
|-
| 装置 || [[野村安雄]]
|-
| 組付 || [[鴨志田平造]]
|-
| [[スチール]] || [[中尾孝]]
|-
| [[編集技師|編集]] || [[東島左枝]]
|-
| ネガ編集 || [[大朝和代]]
|-
| [[スプリクター]] || [[黒河由美]]
|-
| 製作係 || [[柴田誠]]
|-
| キングギドラ、ゴジラザウルスデザイン || [[西川伸司]]
|-
| ドラッドデザイン || [[吉田穣]]
|-
| MOTHER、KID'Sデザイン || [[青井邦夫]]
|-
| ストーリーボード || [[杉田篤彦]]
|-
| デザインアドバイザー || [[隅谷和夫]]
|-
|}
 
=== 特殊視覚効果受賞 ===
; [[第15回日本アカデミー賞]]
{| class="wikitable"
* 特殊技術賞(特別賞):川北紘一
|-
; 第11回[[藤本賞]]
| オプチカルスーパーバイザー || [[小川利弘]]、[[小野寺浩]]、[[松本肇]]、[[宮西武史]] 
* 藤本賞:田中友幸「ゴジラ」他製作
|-
; 第10回[[ゴールデングロス賞]]
| エフェクトアニメーション || [[橋本満明]]、[[渡辺義治]]、[[吉沢一久]]、[[西山明宏]]
* 日本映画部門:優秀銀賞
|-
| オプチカルエフェクト || [[岸本義幸]]、[[佐藤高典]]、[[佐藤元]]
|-
| モーションコントロール || [[木下良仁]]
|-
| フォトエフェクト || [[藤下忠男]]、[[泉谷修]]
|-
| マットペイントカメラ || [[三瓶一信]]
|-
| マットペインター || [[石井義雄]]
|-
| CG || [[阿部健一]]、[[鵜沢洋之]]、[[大屋哲男]]、[[今井輝行]]、[[栗倉龍一]]、[[船沢世志保]]
|-
| ビデオエフェクト || [[萩原賢治]]
|-
| タイミング || [[岩田卂夫]]
|-
| タイトル || [[小谷野博]]
|-
|-
|}
 
=== 制作会社 ===
{| class="wikitable"
|-
| 自衛隊指揮 || [[防衛庁]]長官官房広報課<br />[[陸上自衛隊]][[陸上幕僚監部]]、[[東部方面航空隊]]、[[富士学校]]、[[富士教導団]]、[[美幌駐屯地]]<br />[[海上自衛隊]][[海上幕僚監部]]、護衛艦「ひえい」、特務艦「あきづき」、[[第124航空隊]]<br />[[航空自衛隊]][[航空幕僚監部]]
|-
| 協賛 || [[生活協同組合|エフコープ生活協同組合]]、メンバーズ博多チェックメイト、[[コニカ]]
|-
| 協力 || [[朝倉書店]]、[[東京ファントム]]、[[アマダ]]、[[東京プラネット]]、[[EDDY'S77]]、[[東洋経済新報社]]、[[エルエス]]、[[日本ゴルフ開発]]<br />[[学習研究社]]、[[白麦米]]、[[ココロ]]、[[フジタ]]、[[総藝社]]、[[フジタヴァンデ]]、[[B.A.S.E]]、[[ツインズ]]([[佐々木昭雄]])<br />[[ポラックスヘレン]]、[[HEAD JAPAN]]、[[ベル工芸]]、[[MOBBY'S]]
|-
| 撮影協力 || [[MOA美術館]]、[[川崎市市民ミュージアム]]
|-
| [[資料]]協力 || [[テレビ東京]]、[[東海大学]]情報技術センター
|-
| 美術制作協力 || [[アルファ企画]]、[[マーブリングファインアーツ]]
|-
| 火薬制作 || [[大平特殊効果]]
|-
| ゴジラザウルス造形制作 || [[ビルドアップ (企業)|ビルドアップ]]
|-
| キングギドラ造形制作 || [[ツエニー]]
|-
| メカ造形制作 || [[オガワモデリング]]
|-
| デザイン協力 || [[スタジオOX]]
|-
| 光線合成制作 || [[日本エフェクトセンター]]
|-
| 原画制作 || [[ライトハウス]]
|-
| CG制作 || [[マリンポスト]]
|-
| 視覚効果制作 || [[音響ハウス]]
|-
| 音響効果制作 || [[東洋音響カモメ]]
|-
| 音響制作 || [[東宝サウンドスタジオ]]
|-
| 音楽制作 || [[東宝ミュージック]]
|-
| 衣装制作 || [[東宝コスチューム]]
|-
| 現像 || [[東京現像所]]
|-
| 技術協力 || [[森幹生]]<br />[[コンチネンタルファーイースト]]
|-
| 製作協力 || [[ファーストウッド・エンターテインメント]]
|-
| スタジオ || [[東宝スタジオ]]
|-
| 映像制作 || [[東宝映像美術]]
|-
| 製作 || [[東宝映画 (企業)|東宝映画]]
|-
| 配給 || [[東宝]]
|-
|}
 
== 作品解説 ==
=== スタッフ ===
前作に引き続き脚本と監督には[[大森一樹]]が起用され、[[特撮監督|特技監督]]には[[川北紘一]]。、
 
今回の目玉は音楽。前々作、前作ではシリーズ刷新の意味合いも込めて当時の人気作曲家が映画音楽を担当したが、「やはり最も有名なテーマを超えるものを造るのは難しいので、やってもらおう」という意向から<ref>東宝SF特撮シリーズSPECIAL EDITION『ゴジラ FINAL WARS』CD-ROM付き特別プログラム より</ref>、本作では『[[メカゴジラの逆襲]]』以来16年ぶりに音楽を[[伊福部昭]]が担当した。ゴジラのテーマ曲が前面に押し出されたほか、キングギドラのテーマ曲や『[[宇宙大戦争]]』『[[キングコング対ゴジラ]]』『[[怪獣総進撃]]』で用いられた旋律が伊福部自らによる編曲を経て再び用いられている。例外的に、戦闘機がキングギドラを追撃するシーンで、前作同様にアルバム『OSTINATO』から「ラドン追撃せよ」が流用された<ref>{{Cite web |url = http://www.thm-store.jp/cnts/st01.html |title = サウンドトラック>ゴジラ |publisher = 東宝ミュージック |accessdate = 2015-09-18 }} ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクトコレクション BOX4, BOX5</ref>が、これは監督の意図が自衛隊主体のシーンだったのに対して伊福部がギドラの主題を用意していたため、新たに作曲し直す時間がなかったことによる。また、伊福部は引き受ける条件として当時すでに廃れていた「撮影所でフィルムを上映しながら録音する」という方法を要望し<ref>{{Cite journal |和書|date=2005-05-01 |journal=[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]] |volume=Vol.118 |issue=(2005年5月号) |publisher=[[朝日ソノラマ]] |page=81 |title=ゴジラ映画の音楽 その3 |id=雑誌コード:01843-05 }}</ref>、大型ステージを貸しきってオーケストラの録音を再度実行するという、非常に手間のかかるレコーディング作業が行われた。
 
=== 配役 ===
ヒロインの[[中川安奈]]を筆頭に。主要メンバーには前作でサブキャストだった[[豊原功補]]と[[佐々木勝彦]]に[[原田貴和子]]と前作に引き続き三枝未希の[[小高恵美]]が固める。悪役の未来人及びアンドロイドを[[チャック・ウィルソン]]、[[リチャード・バーガー]]、[[ロバート・スコット・フィールド]]ら外国人が担当。それらに班参戦の[[西岡徳馬]]と『[[ウルトラマン]]』のムラマツ・キャップ役、『[[仮面ライダーシリーズ]]』の[[立花藤兵衛]]役などテレビ特撮で著名な[[小林昭二]]が、ゴジラシリーズに初出演した。そして創立60周年にふさわしく東宝特撮映画の顔である[[土屋嘉男]]が『[[ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]』以来21年ぶり(ゴジラシリーズでは『[[怪獣総進撃]]』以来23年ぶり)に、[[佐原健二]]が『[[メカゴジラの逆襲]]』以来16年ぶりに出演している。、
 
==== カメオ出演 ====
『[[ノストラダムスの大予言 (映画)|ノストラダムスの大予言]]』以来17年ぶりに[[山村聰]]が[[特別出演]]で首相役を演じている。常連の[[上田耕一]]は軍人時代に恐竜を目撃した居酒屋の親父役を、その他には『[[続・人間革命]]』以来15年ぶりの[[黒部進]]をはじめ、[[時任三郎]]、[[ケント・ギルバート]]、[[ダニエル・カール]]、ゴジラファンの[[森末慎二]]や[[風見しんご]]が主要部分でゲスト出演している。
 
== 備考 ==
566 ⟶ 287行目:
* 写真ポスターのゴジラとキングギドラの瞳は色が暗かったので描き加えられている。もともとはゴジラの生物感を出すために前作から引き続いて、白目が分かりにくくなっていたが、それがきっかけとなり次作以降のゴジラは[[虹彩]]が明るく、瞳が分かりやすいように造形されるようになった。
* 本作のラゴス島での米軍描写について米国の[[退役軍人]]団体等からクレームがついた<ref>{{Cite book|和書|author = [[ウィリアム・M・ツツイ]]|translator = [[神山京子]] |title = ゴジラとアメリカの半世紀 |pages = {{要ページ番号|date=2015年2月}} |year = 2005 |publisher = [[中央公論新社]] |isbn = 978-4-12-003677-4 }}</ref>ほか、ゴジラ誕生の理由をアメリカの水爆実験と明言している点、さらに当時[[貿易摩擦]]で悪化していた対日感情からアメリカの配給会社も難色を示し、劇場公開されないどころか英語版すら製作されなかった<ref>デビット・キャリシャー「社会的に観たゴジラ映画 -日米を通して-(上)」 『[[福岡市総合図書館]]研究紀要』第4号 [[2004年]]</ref>。本作が米国で公開・ソフト化されたのは1998年になってからである。
 
== 映像ソフト化==
* DVDは2002年2月21日発売。
** 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
** 2008年4月25日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIV」に収録されており、単品版も同時発売。
** 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
* [[Blu-ray Disc|Blu-rayディスク]]([[ハイビジョンマスター]])は2009年11月20日発売。
 
== コミカライズ ==
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== 外部リンク ==
* [http://toho.co.jp/library/system/movies/?1621 ゴジラVSキングギドラ - 東宝WEB SITE]
* {{jmdb title|1991|do002760|ゴジラVSキングギドラ}}
* {{Allcinema title|86056|ゴジラVSvsキングギドラ}}
* {{Kinejun title|28610|ゴジラVSvsキングギドラ}}
* {{Japanese-cinema-db|1675|ゴジラVSVSキングギドラ}}
* {{Movie Walker|mv28427|ゴジラVSVSキングギドラ}}
* {{Eigacom title|36498|ゴジラVSキングギドラ}}
* {{Amg movie|161864|Godzilla vs. King Ghidora}}
* {{IMDb title|0101962|Godzilla vs. King Ghidora}}
* [http://www.generalworks.com/databank/movie/title2/gzr91.html SF MOVIE DataBank:ゴジラVSキングギドラ](個人サイト)
 
{{ゴジラ}}
{{大森一樹監督作品}}
 
{{DEFAULTSORT:こしらふいえすきんくきとら}}
[[Category:ゴジラシリーズの映画作品|きんくきとら]]