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漢のビン音
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{{中国の歴史}}
'''漢'''(かん、[[ピン音|拼音]]: ''Hàn'')は、[[中国]]の王朝である。通例、[[前漢]]([[紀元前206年]] - [[8年]])と[[後漢]]([[25年]] - [[220年]])の二つの王朝を総称して「漢王朝」と呼ばれる。また、ここから転じて中国全土や中国の主要民族を指す名称ともなった。以下の記事では王朝について記述する。
 
中国初の統一王朝だった秦王朝が[[紀元前206年]]に滅亡すると、中国は秦を討った各軍の将帥による群雄割拠の状態に戻っていた。こうした中、[[漢中]]及び[[巴]][[蜀]]に封じられていた[[劉邦]]が[[紀元前202年]]に[[垓下の戦い]]で[[項籍|項羽]]を討って中国を再統一した。中国を統一した劉邦は、皇帝として即位するにあたって旧来の国号であった'''漢'''をそのまま統一王朝の国号として用いた。この劉邦が開いた'''前漢'''と、いったん滅亡したのち[[光武帝|劉秀]]によって再興された'''後漢'''の漢王朝は、あわせて400年の長きに渡った。初の統一王朝だった秦王朝が統一王朝としては実質的に一代で滅びたこともあり、漢王朝は中国の統一状態を実質的に確定した王朝となり、これから中国全土や中国の主要民族を指す名称として「漢」が用いられるようになった。