「パディントン (映画)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
次作、キャスト
24行目:
| 製作費 = $55,000,000<ref name="Mojo">{{Cite web |url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?page=main&id=paddington.htm |title=Paddington(2015) |accessdate=2015-10-21 |work=Box Office Mojo}}</ref>
| 興行収入 = {{Flagicon|World}}$288,667,178<ref name="Mojo" /><br />{{flagicon|JPN}} 7億5000万円<ref>『[[キネマ旬報]] 2017年3月下旬号』p.43</ref>
| 次作 = ''Paddington [[パディントン2'']]
}}
『'''パディントン'''』(原題:''Paddington'')は、[[イギリス]]・[[フランス]]共同製作による[[2014年]]の[[ファミリー映画]]作品である。ストーリーは[[マイケル・ボンド]]の児童文学作品『[[くまのパディントン]]』を元にしている。
 
== ストーリー ==
ブラウン一家はある日、[[パディントン駅]]で「このクマをよろしくお願いします」と書かれたラベルを首からぶら下げた不思議なクマに出会う。自分の家を探すために[[ペルー]]からやってきたというそのクマに、一家は駅の名前を取って"パディントン"と名付け、彼が自分の住処を見つけられるまで家に住まわせてあげることにした。初めての都会の暮らしに慣れることができず、たびたび騒動を起こしてしまうパディントンは一家の力を借りて自分の家を探そうとするが、博物館の剥製師ミリセントが彼を剥製にするために捕まえようと狙っていた。
 
== キャスト ==
; パディントン
: 演:声 - [[ベン・ウィショー]](声)、日本語吹替 - [[松坂桃李]]<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/eiga/news/162125|title=松坂桃李が「パディントン」で初の洋画吹替に挑戦、「クマってどんな声?」|publisher=映画ナタリー|date=2015-10-07|accessdate=2015-10-07}}</ref>
: 叔父のパストゥーゾ、叔母のルーシーと共に暗黒の地ペルーのジャングルに住んでいたクマ。地震でパストゥーゾが亡くなったことをきっかけに、ルーシーにロンドンで家族を見つけるようにと送り出される。パディントン駅でブラウン一家と出会い、メアリーに「パディントン」と名付けられる(一応名前はあったが、クマ語は人間には発音不能だった)
; ヘンリー・ブラウン
: 演 - [[ヒュー・ボネヴィル]]、日本語吹替 - [[古田新太]]<ref name="natalie2">{{Cite web|publisher=映画ナタリー|url=http://natalie.mu/eiga/news/166175|title=「パディントン」吹替版で木村佳乃が悪女に、ブラウン一家には古田新太や三戸なつめら|accessdate=2015-11-17}}</ref>
: ブラウン家の大黒柱。メアリーの夫で、ジュディとジョナサンの父。リスク管理の仕事をしている。心配性で、パディントンの真似をして階段の手すりを滑り降りようとしたジョナサンを注意したり、パディントンを「危険だ」と言って煙たがるため、ジョナサンから「石頭」と呼ばれている。バードさん曰く、昔はかなりワイルドだったらしい。
; メアリー・ブラウン
: 演 - [[サリー・ホーキンス]]、日本語吹替 - [[斉藤由貴]]<ref name="natalie2" />
: ヘンリーの妻で、ジュディとジョナサンの母。冒険物語の挿絵画家。パディントン駅で出会った初対面のパディントンに自宅に泊まっていくよう薦める優しい性格。娘のジュディに「ココナッツちゃん」や「キャンディちゃん」などとニックネームをつけるが、ジュディからは嫌がられている。
; ジュディ・ブラウン
: 演 - マデリン・ハリス、日本語吹替 - [[三戸なつめ]]<ref name="natalie2" />
: ブラウン家の長女で、ジョナサンの姉。年頃な年齢で「キモい」が口癖で、パディントンからは「キモい病」と言われている。最初はパディントンのことをキモいと言って煙たがっていたが、後に打ち解けていく。中国語を勉強している。起業するのが目標。トニーというボーイフレンドがいる。
; ジョナサン・ブラウン
: 演 - サミュエル・ジョスリン、日本語吹替 - 西田光貴
: ブラウン家の長男で、ジュディの弟。好奇心旺盛な性格で、自室には改造したおもちゃが並んでいる。自分で改造したおもちゃが原因で怪我をしてしまったことがあり、それ以来ヘンリーからは危険な遊びをしないよう言われている。
; バード夫人
: 演 - [[ジュリー・ウォルターズ]]、日本語吹替 - [[定岡小百合]]
: ブラウン家の親戚で住み込みの家政婦。亡夫は水兵。膝の調子があまり良くないが、その膝の調子でパディントンが起こすアクシデントを予知できる。掃除機をコレクションしている。
; ミリセント・クライド
: 演 - [[ニコール・キッドマン]]、日本語吹替 - [[木村佳乃]]<ref name="natalie2" />
: ロンドンの自然史博物館で剥製部長を務める女性。ある理由で長年に渡りあるクマを追い続けている。パディントンがロンドンにいることを知り、執拗に追い回す。
; サミュエル・グルーバー
: 演 - [[ジム・ブロードベント]]、日本語吹替 - [[小山武宏]]
: 骨董品屋でブラウン夫人の友人であり、パディントンに協力する。
; カリー氏
: 演 - [[ピーター・カパルディ]]、日本語吹替 - [[佐々木睦]]
: ブラウン家の皮肉屋の隣人。
; ルーシー叔母さん
: 演:声 - [[イメルダ・スタウントン]](声)、日本語吹替 - [[堀越真己]]
: パディントンの叔母で夫の死と甥のロンドン行きを見届けて"老クマホーム"に入る。
; パストゥーソ叔父さん
: 演:声 - [[マイケル・ガンボン]](声)、日本語吹替 - [[宝亀克寿]]
: パディントンの叔父で地震の際、自宅が崩壊するのを見て絶望するかのごとく呆然としたまま立ち尽くし、絶命する。
; モンゴメリー・クライド
: 演 - {{仮リンク|ティム・ダウニー|en|Tim Downie}}、日本語吹替 - [[多田野曜平]]
: 探検家で地理学者協会の会員でミリセントの父。
; バリー
: 演 - {{仮リンク|サイモン・ファーナビー|en|Simon Farnaby}}
; ジョー
: 演 - [[マット・ルーカス]]
: タクシー運転手
; アンドレ
: 演 - {{仮リンク|マット・キング|en|Matt King (comedian)}}
; 紳士
: 演 - [[マイケル・ボンド]]
 
== 製作 ==
2007年9月にプロデューサーのデヴィッド・ハイマンはパディントンの実写映画化を発表した<ref>{{Cite web |url=http://variety.com/2007/film/news/wb-bears-down-on-paddington-film-2-1117971958/ |title=WB bears down on ‘Paddington’ film |accessdate=10 October 2015 |date=13 September 2007|work=Variety}}</ref>。当初は製作を[[ワーナー・ブラザース]]、脚本は『[[Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!]]』のヘイミッシュ・マッコールが担当するとされていたが、後にフランスの映画製作会社スタジオカナルとにより製作されることが発表された<ref>{{Cite web |url=http://www.hollywoodreporter.com/news/harry-potter-producer-david-heyman-paddington-bear-322838 |title=‘Harry Potter' Producer David Heyman to Adapt 'Paddington Bear' |accessdate=10 October 2015 |date=5 October 2012|work=The Hollywood Reporter}}</ref>。撮影は2013年9月に開始され、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンスを含む主演俳優陣が発表された<ref name="Paddington">{{Cite web |url=http://www.comingsoon.net/movies/news/108890-paddington-starts-principal-photography-full-cast-announced
|title=Paddington Starts Principal Photography, Full Cast Announced |accessdate=10 October 2015 |date=13 September 2013|work=ComingSoon.net}}</ref>。この時、パディントンの声優は当初[[コリン・ファース]]が務める予定であったが<ref name="Paddington" />、2014年6月17日に降板が発表され<ref>{{Cite web |url=http://www.ew.com/article/2014/06/17/colin-firth-leaving-as-voice-of-paddington-movie-exclusive
86行目:
|title=Paddington goes to Hollywood: As his beloved bear gets the blockbuster treatment(helped by Colin Firth and Nicole Kidman), creator MICHAEL BOND reveals his awfully big adventure |accessdate=10 October 2015 |date=6 March 2014|work=Daily Mail Online}}</ref>。
 
== エピソード ==
製作を務めた[[デヴィッド・ハイマン]]は、『[[ハリー・ポッター]]』シリーズを手掛けたことでも知られている。今作にも、シリーズの俳優が何人か起用されている([[ジュリー・ウォルターズ]]や[[ジム・ブロードベント]]など)。<br />
ミリセントを演じた[[ニコール・キッドマン]]は『[[くまのパディントン]]』の大ファンであった。キッドマンが演じたのは悪役であったが、「オファーをいただいてとても感激しました。自分の大好きな作品に関われてとてもハッピーです」と語った。キッドマン自身が脚本や衣装のアイデアを出すなど、演技だけではなく様々な面から映画を支えた。
 
== 封切り ==
日本公開にあたっては、[[AI (歌手)|AI]]の「ハピネス」がイメージソングとして起用され、予告編などに採用された<ref>{{Cite web|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0077919|title=『パディントン』紳士なクマにハプニング続出!イメージソングはAIの名曲に決定!|publisher=シネマトゥデイ|date=2015-11-11|accessdate=2015-11-11}}</ref>。
 
== 興行収入 ==
2014年11月28日にイギリスで公開された本作は<ref>{{Cite web |url=http://www.empireonline.com/news/story.asp?NID=38750 |title=Colin Firth Is Paddington Bear |accessdate=21 October 2015 |date=13 September 2013|work=Empire}}</ref>、公開初週末に800万ドル(510万ポンド)を稼ぎ出し、2週連続でトップとなった。本国では、ファミリー向けの映画作品としては『[[LEGO ムービー|LEGO® ムービー]]』に次ぐ興行成績である<ref>{{Cite web |url=http://www.theguardian.com/film/filmblog/2014/dec/02/paddington-beats-hunger-games-mockingjay-part-1-at-uk-box-office |title=All aboard the Paddington express to UK box office supremacy |accessdate=21 October 2015 |date=2 December 2014|work=[[The Guardian|ガーディアン]]}}</ref>。またフランスでも、週終わりの同年12月9日に興行収入でトップを記録した<ref>{{Cite web |url=http://jpbox-office.com/classfr.php?idsem=2345
|title=BoxOffice France -03-09 Décembre 2014 |accessdate=21 October 2015 |work=JP's Box-Office}}</ref>。アメリカでは2015年1月16日に公開され<ref>{{Cite web |url=http://www.ew.com/article/2014/10/15/paddington-and-hot-tub-time-machine-2-pushed-to-early-2015 |title='Paddington' and 'Hot Tub Time Machine 2' pushed to early 2015 |accessdate=21 October 2015 |date=15 October 2014|work=Entertainment Weekly}}</ref>、初週末で1920万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで3位となった<ref>{{Cite web |url=http://www.boxofficemojo.com/weekend/chart/?yr=2015&wknd=03&p=.htm |title=Weekend Box Office Results for January 16-18, 2015 |accessdate=21 October 2015 |work=Box Office Mojo}}</ref>。
 
== 批評 ==
映画批評集積サイト[[Rotten Tomatoes]]には119件のレビューが寄せられ、支持率は98%と本作に肯定的な評価を下している。同サイトでは批評家の意見の要約として「(主人公である)パディントンの本質的な魅力を犠牲にすることなく、たまらなく可愛いらしいファミリー向けの冒険物語を描いている」と述べている<ref>{{Cite web |url=http://www.rottentomatoes.com/m/paddington_2014/ |title=Paddington(2015) |accessdate=21 October 2015 |work=Rotten Tomatoes}}</ref>。また、[[Metacritic]]でも好意的なレビューが38件も寄せられており、加重平均値は77/100となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/paddington |title=Paddington Reviews |accessdate=21 October 2015 |work=Metacritic}}</ref>。なお、アメリカの映画市場調査会社[[:en:CinemaScore|シネマスコア]]によると、A+からFまでの評価グレードのうち、本作に与えられた評価は"A"となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.cinemascore.com/ |title=CinemaScope |accessdate=21 October 2015 |work=CinemaScope}}</ref>。
 
== 受賞 ==
{| class="wikitable" style="text-align:left; font-size:small"
|-
146行目:
|}
 
== 脚注 ==
<references />
 
== 外部リンク ==
* [http://www.paddington.com/global/home/ 公式サイト]{{En icon}}
* [http://paddington-movie.jp/ 公式サイト]{{Ja icon}}