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Purple Quartz (会話 | 投稿記録)
2017年5月1日 (月) 04:35 (UTC)の版へrv/v
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===名詞===
;[[可算名詞]]と不可算名詞
:英語には可算名詞と不可算名詞の区別がある。何が不可算であるか、日本人にとってわかりにくいものが多い。例えば {{en|furniture}}「家具」や集合的に扱われる{{en|fruit}}「果物」(個々の果物は可算)は不可算だが、{{en|vegetable}}「野菜」は可算。学問名の{{en|mathematics}}「数学」などは、-s がついているにもかかわらず不可算で、単数扱いである。
;常に複数の名詞
:{{en|pants}}「ズボン」、{{en|glasses}}「めがね」、{{en|scissors}}「はさみ」などは常に複数形で使われる。{{en|police}}「警察」、{{en|people}}「人民」、{{en|cattle}}「牛」のような集合名詞も複数として扱われる。
;名詞による名詞の修飾と数
:別の語(名詞)を修飾している名詞は複数形にならない。(例: {{en|three-year-old child}}「三歳児」は{{en|years}} とはならない。{{en|ten-dollar bill}}「10ドル札」も同様)
;複数変化
:可算名詞には単数形では不定冠詞をつけ、複数では語尾に「''{{en|s}}''」 を付する(例:{{en|books}}「本」)。語が無声音で終わっていれば発音は {{ipa|s}}、有声音なら {{ipa|z}} となる。[[歯擦音]]({{ipa|s}}・{{ipa|z}}・{{ipa|ʃ}}・{{ipa|ʒ}}・{{ipa|tʃ}}・{{ipa|dʒ}})に終わる語では{{en|es}} {{ipa|ɨz}} を付する(例:{{en|gases}} 「(数種の)気体」)。また「f」{{ipa|f}} で終わる語の中には {{ipa|f}} が有声化し {{ipa|v}} となる語があり、つづりの上では {{en|f}} を {{en|v}} に変えて {{en|es}} {{ipa|z}} を加える(例:{{en|leaves}} 「葉」)。正書法上は、{{en|o}} で終わる語には {{en|es}} {{ipa|z}} を加える。{{en|y}} で終わる語は、その前の字が子音字の場合は {{en|y}} を {{en|i}} に変えて {{en|es}} を加える。
一部の名詞は不規則に変化する。歴史的には、[[古英語]]時代にはさまざまな複数形の作り方があったのが、-s 形に統一されていったもので、これらの語は古形が残存したものであることが多い。
* 単複同形
* 単複同形(例:{{en|sheep→sheep}}「羊」、{{en|fish→fish}}「魚」(ただし「複数種の魚」の意味では{{en|fish→fishes}})、{{en|deer→deer}}「鹿」)
* 母音が変化するもの
* 母音が変化するもの(例:{{en|man→men}}「男」、{{en|woman→women}}「女」、{{en|foot→feet}}「足」、{{en|tooth→teeth}}「歯」、{{en|goose→geese}}「雁」、{{en|mouse→mice}}「ネズミ」)
* -en がつくもの
* -en がつくもの(例: {{en|child→children}}「子供」、{{en|ox→oxen}}「牡牛」、{{en|brother→brethren}}「兄弟」、{{en|cow→kine}}「牝牛(雅語)」)
* その他
* その他(例: {{en|penny→pence}}「ペニー」、{{en|house→houses}} {{ipa|ˈhauzɨz}}「家」)
ほかに、借用語(とくにラテン語からの)では元の言語の変化方法に従うことが多い(例: {{en|datum→data}}「データ」、{{en|cactus→cacti}} 「サボテン」)
;名詞の[[所有表現]]
:ある名詞が何らかを所有していることを表し直後に置かれる他の名詞を形容詞的に修飾する場合、もとの語が[[歯擦音]]で終わっているならば {{ipa|ɨz}} を、無声音で終わっている場合は {{ipa|s}} を、有声音で終わっている場合は {{ipa|z}} をつける。正書法上はいずれも {{en|'s}} と記す。ただし -s に終わる複数の場合は何もつけず、つづりの上では {{en|'}}([[アポストロフィ]]のみを付する(例:{{en|the servant's king}} 「使用人の王」/ {{en|the servants' king}} 「使用人たちの王」)。-s で終わる固有名詞でも {{en|'}} アポストロフィのみをつける場合がある。{{en|'s}} は歴史的には[[属格]]に由来するが、属格と異なり、たとえば「スペイン王の」は {{en|king of Spain's}} と言い、*{{en|king's of Spain}} にはならない。
:また、[[前置詞]] {{en|''of''}} を用いて所有関係を表す(例:{{en|the crown of the king}} 「王の王冠」)り、このフランス語からの借用表現は英語の表現の自由度を向上させた。
もっと多くの例:
:*{{en|The judge's decision}} / {{en|Decision of the judge}} :裁判官の決定
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;派生名詞
:他の品詞の語に語尾を追加して名詞化する例が多い。
:*動詞 + {{en|-''er''}} または {{en|-''or''}} …する人(行為者) 例:{{en|batter}}
:*動詞 + {{en|-''ing''}} …すること(行為) 例:{{en|batting}}
:*動詞 + {{en|-''ment''}} …すること(抽象的行為) 例:{{en|settlement}}
:*形容詞 + {{en|-''ness''}} …であること(状態) 例:{{en|madness}}
:*形容詞 + {{en|-''ity''}} …であること(状態) 例:{{en|possibility}}
:**形容詞 + {{en|-''ality''}} …であること(状態) 例:{{en|commonality}}
:*形容詞 + {{en|-''ist''}} …である人 例:{{en|specialist}}
:*名詞 + {{en|-''ism''}} …主義または傾向 例:{{en|capitalism}}
:*名詞 + {{en|-''ist''}} …主義者 例:{{en|capitalist}}
:元の品詞と意味の派生方法は代表的なものだけを示した。
:逆に言えば、これらの語尾で終わる英単語は([[英語#相|{{en|-''ing''}}]]を除いて)ほぼ間違いなく名詞である。<!-- {{en|editor}} という名詞から {{leng|en|edit}} という名詞を創出する様なケースも稀にある -->
 
===動詞===