「サーバル」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→形態: 重複している記述を除去。 |
編集の要約なし |
||
6行目:
|画像=[[ファイル:Serval in Tanzania.jpg|250px|サーバル]]
|status = LC
|status_ref = <ref name="cites">[https://cites.org/eng/app/appendices.php Appendices I, II and III]<https://cites.org/eng>(Accessed
</ref><ref name="species+">UNEP (2017). [https://www.speciesplus.net/#/taxon_concepts/9160/legal ''Leptailurus serval'']. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: [https://www.speciesplus.net www.speciesplus.net]. (Accessed
|status_text = [[絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約|ワシントン条約]]附属書II
|目 = [[食肉目]] [[w:Carnivora|Carnivora]]
|科 = [[ネコ科]] [[w:Felidae|Felidae]]
|亜科 = [[ネコ亜科]] [[w:Felinae|Felinae]]
18 ⟶ 17行目:
:* 名称準拠の例 - {{cite web|url=http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/douso/shiyou.files/H25housekourei.pdf |title=動物の愛護及び管理に関する法律施行令 |author=[[東京都福祉保健局]] |accessdate=2017-02-07}}
:* 名称準拠の例 - {{cite web|url=http://www.hyogo-douai.sakura.ne.jp/tokutei.html |title=特定動物 |author=兵庫県動物愛護センター |accessdate=2017-02-07}}</ref><ref name="混同">「[[爬虫類]]」を意味する「レプタイルズ」と混同注意。</ref> -->
''Leptailurus'' [[ニコライ・セヴェルツォフ|Severtzov]], 1858<ref name="wozencraft">W. Christopher Wozencraft, "[http://www.departments.bucknell.edu/biology/resources/msw3/browse.asp?id=14000131
|種 = '''サーバル''' ''L. serval''
|学名 = ''Leptailurus serval''<br />([[ヨハン・クリスチアン・フォン・シュレーバー|Schreber]], 1776)<ref name="iucn" /><ref name="wozencraft" /><ref name="hunter_bowland">Luke Hunter & Jane Bowland, "''Leptailurus serval''," ''The Mammals of Africa'', Volume V: Carnivores, Pangolins, Equids and Rhinoceroses, J. Kingdon and M. Hoffmann (eds), Bloomsbury Publishing, London, 2013, Pages 180-184.</ref>
69 ⟶ 68行目:
{{Cladogram|caption=Johnson et al.,(2006)よりX染色体・Y染色体・ミトコンドリアDNAの遺伝子より推定した系統樹より抜粋<ref name="johnson_et_al">Warren E. Johnson, Eduardo Eizirik, Jill Pecon-Slattery, William J. Murphy, Agostinho Antunes, Emma Teeling, Stephen J. O'Brien, "[http://dox.doi.org/10.1126/science.1122277The Late Miocene Radiation of Modern Felidae: A Genetic Assessment]," [[サイエンス|''Science'']], Volume 311, No. 5757, 2006, Pages 73-77.</ref>|{{Clade|style = font-size:75%; width:250px;|{{Clade|style=font-size:75%; line-height:80%; width:250px;
|ヒョウ亜科(もしくはヒョウ族)
|{{Clade|{{Clade|マーブルキャット''
|{{Clade|ボルネオヤマネコ''
|{{Clade|{{Clade|'''サーバル''' ''Caracal serval''
|{{Clade|アフリカゴールデンキャット<br />''Caracal aurata''|カラカル''Caracal caracal''}}}}
|ネコ亜科(もしくはネコ族)の他属
}}}}}}}}}}
以前はネコ属やオオヤマネコ属に分類されることもあった<ref name="hunter_bowland" />。分子系統推定では[[アフリカゴールデンキャット]]や[[カラカル]]からなる単系統群の姉妹群と推定され、''Caracal''属に含める説もある<ref name="johnson_et_al" />。アフリカゴールデンキャットやカラカルと共通の祖先から、
体色や斑点の変異が大きく亜種の分類は混乱しており、17亜種(Allen,1939)、6亜種(Smithers,1978)、7亜種(Nowell & Jackson,1997)とする説もあった<ref name="hunter_bowland" />。以下の分類はMSW3(Wozencraft,2005)に従う<ref name="wozencraft" /><!-- MSW3に亜種ごとの分布の記述はない -->。{{要検証範囲|ただし、[[タイプ (分類学)|タイプ]]亜種はすでに[[絶滅]]していて、現生亜種の数は17である<ref name="MSW3">{{MSW3 |id = 14000132 }}</ref><ref name="IUCN">Thiel, C. 2015. [http://www.iucnredlist.org/details/11638/0 ''Leptailurus serval'']. IUCN 2015. Lista Roja de Especies Amenazadas IUCN. Version 2015.3. Consultado el 31 de octubre de 2015.</ref>|date=2017年2月}}<!-- 少なくともIUCNとMSW3には該当する記述なし、MSW3には亜種''L. s. constantinus''がIUCNでEndangeredで他亜種はLeast concernという記述はあり、2017年現在はIUCNでの亜種ごとの判定は抹消されている。 -->。
116 ⟶ 115行目:
開けたサバンナや草原・森林(熱帯雨林を除く<ref name="iucn" />)などに生息し、沼沢地や河川の周囲を好む<ref name="narushima" />。丈の高い草原や川辺の葦原、森林の沼地などに生息する。単独棲で、木に登るが、主として地上棲。[[夜行性]]だが、昼間に活動することもある<ref name="narushima" />。特に昼間の気温があまり上昇しないときなどは、昼間でも積極的に活動する。普段は背の高い草のしげみや雑林などに身を隠すようにして生活している。
[[アラゲジリス属]]や[[コツメデバネズミ属]]''Cryptomys''・''Mastomys''属・''Otomys''属・''Tachyoryctes''属などの齧歯類などを含む小型哺乳類、[[キンランチョウ属]]''Euplectes''
雄は[[縄張り]]を持つが、縄張りの境はあまり厳格ではない。雌は雄の縄張りの中を自由に行き来する。雌は気に入った雄と交尾をする。妊娠期間は67 - 77日<ref name="narushima" />。岩の割れ目や草むらの中に作った巣穴・[[ツチブタ]]やヤマアラシ類の古巣などで、一度の出産で2 - 3匹の幼獣を産む<ref name="narushima" />。子供の体重は230-260グラム<ref name="yasei2">[[#yasei|今泉]] p.73</ref>。母親のみが育児を行う。授乳期間は6か月<ref name="narushima" />。子供は6か月ほど母乳を飲むが、2か月弱で母親がしとめた獲物も口にするようになる。母親は狩りに出るとき、幼体を置き去りにして狩りに向かうが、このとき[[ヤマアラシ]]やツチブタなどが破棄した場所などを育児用の巣として使い、子供を隠している。子供はその間、眠ったり、お互いにじゃれ合って遊んだりしながら、母親の帰りを待つ。生後10か月ほどになると、自ら狩りをするようになり、雄は12か月ほどで巣立っていく。雌もそのしばらく後に独り立ちをする。生後1年半から2年で独立する<ref name="narushima" />。生後2年で性成熟する<ref name="narushima" />。
123 ⟶ 122行目:
== 人間との関係 ==
{{要検証範囲|名前は元々はポルトガル語で[[スペインオオヤマネコ]]を指していた、lobo-cerval(シカのようなオオカミ)が転じたとする説もある<ref name="hunter_bowland" />。名前は[[ポルトガル語]]で「猟犬」を意味する語に由来する<ref name="narushima" />。ラテン語の"cervus"(牡鹿)に由来するという説がある<ref>『ランダムハウス英和大辞典』</ref><!-- 英語版よりラテン語lupus cervalis(シカのようなオオカミ)→ポルトガル語lobo cerval(元々スペインオオヤマネコを指す)→転じてserval? ただいずれにしても辞典出典なので、生物学の専門的な文献を検証中 -->|date=2017年4月}}。
農村部では家禽を襲う害獣とみなされることもある<ref name="iucn" />。<!-- ←家畜を襲うことはまずないとされる -->
|