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== 概要 ==
'''荒魂'''は神の荒々しい側面、荒ぶる魂である。勇猛果断、義侠強忍等に関する妙用ととられている。<ref name="1">[{{NDLDC|815142}} 宇宙之精神. 巻之1] 神習教大教庁出版部 明39.10
</ref>。これに対し'''和魂'''は、雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面である。神の加護は和魂の表れである。
 
荒魂と和魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れであり、実際別の神名が与えられたり、[[皇大神宮]]の正宮と[[荒祭宮]]といったように、別に祀られていたりすることもある。人々は荒魂と和魂を支えるために、神に供物を捧げ、儀式や[[祭]]を行ってきた。この神の御魂の二面性が、神道の信仰の源となっている。また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である新魂(あらたま、あらみたま)とも通じるとされている。
 
和魂はさらに'''幸魂'''(さきたま、さきみたま、さちみたま)と'''奇魂'''(くしたま、くしみたま)に分けられる(しかしこの四つは並列の存在であるといわれる)。幸魂は運によって人に幸を与える働き、収穫をもたらす働きである。奇魂は奇跡によって直接人に幸を与える働きであり、知識才略、学問、技術を表す。<ref>[{{NDLDC|815142}} name="宇宙之精神. 巻之1"] 神習教大教庁出版部 明39.10</ref>幸魂は「豊」、奇魂は「櫛」と表され、神名や神社名に用いられる。
 
[[江戸時代]]以降、[[復古神道]]がさかんとなり、[[古神道]]の霊魂観として、神や人の心は天と繋がる一霊「直霊」(なおひ)と4つの魂(荒魂・和魂・幸魂・奇魂)から成り立つという[[一霊四魂]]説が唱えられるようになる<ref>{{Cite book|和書|author=|authorlink=|title=神道行法の本―日本の霊統を貫く神祇奉祭の秘事|origdate=2005-2-25|accessdate=|edition=|publisher=[[学研ホールディングス|学研]]|series=|isbn=9784056037753}}</ref>。