「6弦ベース」の版間の差分

'''6弦ベース'''とは、主に[[エレクトリックベース|エレキベース]]ギター(エレクトリックベース)の一種。通常のベースが4弦であるのに対し、6本の弦が張ってあることから、そう呼ばれている。　<br>通常のベースの[[チューニング]]は、下の位置にあたる低音弦から、「E－A－d－g」、つまり、[[ギター]]の最低音弦から4本(ギターの高音部である、1弦と2弦を除いた状態)の音を、1[[オクターブ]]下げた形となっている。それに弦2本が付け加えられた形状になったものが、6弦ベースである。<br>[[1960年代]]半ばから後半にかけて使われることの多かった6弦ベースのチューニングは、低音弦から「E－A－d－g－b－e」といった、ギターのチューニングを1オクターブ下げたものが主流であった。よって、ボディーの形状や彩色も現在のようなバリエーションも少なかったことからも、遠目に見ると、「弦が太く、それに付随した細部のパーツが大きい、ネックが太めのギター」のようにも見える。<br>(以下、音の表記の実音は、1オクターブ低いものとする。)しかし、近年の6弦ベースは、通常のベースギターの最低音である「E」弦よりも、5フレット分音が低い「B」音弦が付加された、[[5弦ベース]]のチューニング「B－E－A－d－g」に、さらに高音弦が1本加わった形が主流。また、その近年の6弦ベースにおける、最高音弦のチューニングは、通常のベースの最高音弦の「g」音から5フレット高い「c」音が基本であるが、ギターに慣れている者の中には、ギターの2弦に相当する、「b」音にチューニングするものもいる。<br>奏法自体は、[[ピッキング]]や「フィンガリング」などのオーソドックスな奏法については、通常のエレキベースとほぼ同様だが、[[スラッピング]]など、一部の奏法がやや困難な傾向にはある。