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== 棋歴 ==
1998年4月、四段昇段(プロ入り)。[[奨励会]]'''三段リーグで次点(3位)2回'''となった者は[[順位戦#フリークラス|フリークラス]]の四段になれるという規定が新設された後、その権利を行使した'''初のケース'''である<ref>伊奈の後にも、[[伊藤真吾]]、[[渡辺正和 (棋士)|吉田正和]]、[[渡辺大夢]]、[[佐々木大地 (棋士)|佐々木大地]]が次点2回獲得に伴いフリークラスに編入する権利を得て、これを行使している。[[佐藤天彦]]は2004年に権利を得たが、放棄して三段リーグにとどまったり、後に規定の成績を得て順位戦C級2組のプロ棋士としてデビューしている。</ref>。
 
第12期(1999年度)[[竜王戦]]6組で昇級者決定戦決勝に進むも、敗れて5組昇級を逃す。同年(1999年)、第18回(2000年度)[[全日本プロ将棋トーナメント]]で、[[米長邦雄]]、[[深浦康市]]、[[佐藤康光]]<ref>佐藤は当時[[名人 (将棋)|名人位]]を保持しており、伊奈の勝利により、'''順位戦出場歴がないフリークラスの棋士がタイトルホルダー(それも名人)に勝つという、史上初の記録が達成された。'''</ref>らに勝ち、ベスト8進出。
 
第14期(2001年度)竜王戦6組ランキング戦では、4回戦で[[渡辺明 (棋士)|渡辺明]]に勝ち、[[2001年]][[5月7日]]の準決勝戦では[[伊藤能]]に勝ち、この勝利に伴い「直近30戦以上で勝率6割5分以上」(20勝10敗)の基準を満たし、フリークラスから[[順位戦]]C級2組への昇級が決定。'''フリークラスから順位戦C級2組への昇格は史上初'''<ref>[http://www.shogi.or.jp/topics/2011/01/post-369.html 吉田正和四段、フリークラスからC級2組へ昇級(日本将棋連盟)](伊奈についても記載)</ref><ref>伊奈の他に三段リーグからフリークラスに編入した棋士は、伊藤真吾、吉田正和、渡辺大夢、佐々木大地のすべてが、後に規定の成績を得て順位戦C級2組に昇格している</ref>その後に行われた決勝戦でも[[松尾歩]]を破り6組で優勝し、決勝トーナメント出場及び5組昇級を決めた。決勝トーナメントでも2勝(5組優勝の[[北島忠雄]]戦及び3組優勝の[[富岡英作]]戦)を挙げる。同年度では、第51回[[NHK杯テレビ将棋トーナメント|NHK杯戦]]で本戦初出場し[[南芳一]]を相手に1勝を挙げるなど、他の棋戦でも活躍した。
 
第15期(2002年度)竜王戦5組で昇級者決定戦決勝に進むも、渡辺明に敗れる。第17期(2004年度)竜王戦5組でも昇級者決定戦決勝に進むが、またしても昇級を逃す。
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第20期(2007年度)竜王戦5組で優勝し、ついに4組昇級。決勝トーナメントでも1勝を挙げる。翌年度、第21期(2008年度)竜王戦4組で準優勝し、3組に昇級するとともに連続2回昇級により六段昇段。
 
第72期C級2組順位戦(2013年度)では最終節を残して7敗目を喫し、3期連続の降級点でフリークラスへの降級が決まってしまった。フリークラスで四段編入した棋士が順位戦経験後再びフリークラスになるのはこれが初めてである。2014年度の第56期王位戦では、予選決勝で[[豊島将之]]に勝利し、フリークラスでは3人目<ref>[[中原誠]]、[[吉田正和]]に次ぐ記録だが、C級2組から降級した棋士としては史上初。</ref>となる挑戦者決定リーグ進出を決めた。しかし、リーグでは3連敗で陥落が決まった。
 
== 棋風 ==