「かつら (装身具)」の版間の差分

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かつらは、化粧品でも医薬部外品でもないが、頭髪と密接な関係がある雑貨である。かつらを大きく分けると、全頭用と部分用に分類される。全頭用は、その言葉どおり頭全体をスッポリかぶせるものでフルウィッグと呼ばれる。全体に頭髪の薄い人、あるいは広範囲におきた多発性円形脱毛症の患者などが使用する。一方部分用は,部分的に髪の薄い人(AGA)や、手術とか熱傷によって範囲を限った傷や、脱毛部分を持つ人が、その部分だけに限定的につけるもので、大きさはいろいろあり子供用のものもある。
 
かつらは、実際には「(くなが「か否かに関わらず)髪型や髪の色などを変えるための変装用途としてつける全頭かつら」と、「社会的偏見視から解放されることを目的とした全頭用かつら」とに分けられる。実際の社会生活(QOL)で対人・対面的に自然に見えるかつらを装着することが可能なのは、頭皮一体型のかつら、あるいは、部分かつらのみである。
 
[[ポニーテール]]などの髪型にするため、[[シニヨン]]に結ぶなどした自毛と組み合わせて用いる毛も、世界的な観点からも大きな需要がある。これは「髪の延長を目的とした毛」であることから'''[[ヘアーエクステンション|エクステンション]]'''あるいは'''付け毛'''と呼ばれ、部分用かつらの中のさらに細分化した概念となっている。
 
=== 薄毛化に対する効用 ===
かつらは、頭部における各種[[脱毛症]]の対処法としては最も手軽で、現実的な方法である。「ハゲている(髪が薄い)」ことは、昨今の人間にとって、しばしば差別の原因となったり、極めて強いストレスとなる。そのため消極的になり、人によっては家に閉じこもるなど、社会生活に支障をきたすこともある。これをかつらで被覆することで、性格も明るくなり、自信を持ち、積極的になるなど、生活の質([[クオリティ・オブ・ライフ]])の上からも、きわめて大切な手段となる。また、難治だった広範囲の[[円形脱毛症]]が、かつらを使用した後から、急速に軽快したという例も少なくない。
 
=== 西洋の正装として ===