「クロックワーク・プラネット」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
|||
233行目:
; 京都計画的パージ未遂事件
: 区画・京都で起こった前代未聞の事件。
: 表向きは京都を構成する歯車に致命的な障害が発生したものの、軍が修理を試みても、解決することが出来ず、障害は区画全体に影響を及ぼし始めた。そこで被害拡大を防ぐため、やむなく京都を強制パージにより破壊を決定したというシナリオ。実際は軍どころか専門家の国境なき技師団も修理できず被害が拡大しており、崩壊に伴う軍関係の機密漏洩や国境なき技師団上層部の権威失墜、果てはそもそも障害発生の原因であった政府による大企業との癒着というスキャンダル発覚は避けられないほど事態は深刻化していた。被害拡大を防ぐ意味もあったとはいえ、
:
: この事件はマリーによる匿名の告発によって直接事件に関係する資料ばかりでなく、明らかに機密レベルであろう諜報資料や裏工作の報告書、さらに歴史的虐殺事件の真相や政府と企業の談合資料、某国に潜入しているスパイの名簿や地図に記載されていない軍の秘密基地の位置、条約違反兵器の保有、技術団の一部による極秘人体実験に至るまで、全貌は余すところなく世間に晒された<ref group="注">当時の首相は強制パージの事実を認めつつも、マリーによる機密情報の暴露を「疑いようもなくテロだ」と述べている。</ref>。
: この事件の後、国家の威信は傷つき、市民からの信頼は失われ、事件に加担していた企業の信用は軒並み失われたことにより業績が長らく停滞するなど影響は全世界に及んだ。特にマリーの謀殺を命じた技術団所属のリモンズの後ろ盾となっていた五大企業の一つ、ヴァシュロン社の損害はとても大きなものとなった。なお、この事件でマリーは最後まで都市を救おうとして謀殺された悲劇の社長令嬢ということになっており、ブレゲ社は一連のスキャンダルの中、無傷で済んでいる。
|