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 効果の大きいイオンは溶液の[[表面張力]]を増し、非極性溶質の溶解度を下げる。また水の乱雑さを下げて[[疎水効果]]を強めている。
 
効果の小さい I<sup>−</sup> や SCN<sup>−</sup> 、グアニジウムのような [[カオトロピック]]イオンや尿素は、むしろ水の乱雑さを増して[[疎水性相互作用]]によって折りたたまれた構造を伸ばした状態にする。しかし、こうして変性したタンパク質が凝集するための疎水性相互作用も失われた環境にあるため、タンパク質は沈殿しない。尿素のこの効果は[[等電点電気泳動]]に利用されている。また[[チオシアン酸グアニジウム]]は温和な条件でタンパク質を変性させつつ可溶化して、生体から核酸を分離するために利用されている。
 
==参考文献==