「いつくしみ深き」の版間の差分

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== 歌詞 ==
この歌を作詞したのは[[アイルランド]]人[[ジョセフ・スクライヴェン]] (1819 - 1886) <!--(Joseph Scriven (1820-1886))-->。スクライヴェンはアイルランドの[[シーパトリック]]に生まれ、[[ダブリン]]のトリニティ・カレッジを卒業して、25歳の時にカナダに移住し、[[オンタリオ]]の学校で教鞭を取った。彼は、[[プリマス・ブレレン]]派に属して、一生を不幸な人や貧しい人への奉仕活動に捧げた。1886年に[[ライス・レイク]]で溺死した。この歌は闘病生活をしていた母親を慰めるため、自らの婚約者を事故、病気で2度も失った絶望の中でも[[キリスト|イエス]]を信頼する気持ちを綴った詩と言われている。
 
Hasting, Social Hymns, 1865 に匿名で収録されて、その後福音唱歌系の歌集に転載された。 その後一般の礼拝用歌集に必ず収録されるようになった。1920年に彼が溺死した場所に記念碑が建てられた<ref>『讃美歌略解(歌詞の部)』p.181ページ</ref>
 
== 曲 ==
作曲者は[[チャールズ・コンヴァース]]<!--(Charles Converse (1834-1918))-->。この曲は、[[明治1910年]]43年([[1910年明治]]43年)に[[文部省唱歌]]となった「星の界(よ)」(杉谷代水作詞)、また「星の世界」(川路柳虹作詞)にも用いられている。また、「母君にまさる」その他の題名で母親の情愛を歌った日本語歌詞も複数存在する。
 
== 所収 ==
* 『[[讃美歌 (1954年版)|讃美歌]]』(1954年、日本基督教団)312番
* 『教会讃美歌』(1974年、聖文舎)371番
* 『インマヌエル讃美歌』(1965年、インマヌエル綜合伝道団)165番
* 『新聖歌』(教文館、2001年)209番
* 『新生讃美歌』(日本バプテスト連盟、2003年)431番
* 『日本聖公会 聖歌集』(日本聖公会、2006年)482番
* 『カトリック聖歌集』(1966年、光明社)672番
* 『救世軍歌集』(1997年、救世軍出版供給部)255番
 
=== 同一原詞、曲に基づく別の訳詞 ===
* 「いつくしみ深い」
** 『讃美歌21』(1997年、日本基督教団)493番
*「つみとがをにのう」
** 『[[聖歌 (日本福音連盟)|聖歌]]』(1958年、日本福音連盟)607番
** 『新聖歌』(教文館、2001年)210番
** 『[[聖歌 (総合版)]]』(2002年、聖歌の友社)651番
* 「主イエスは私のすばらしい友」
** 『[[リビングプレイズ]]』(いのちのことば社)
* 「山なすたからも」
** 『救世軍歌集』(1997年、救世軍出版供給部) 396番
* 「過ぎ行く月日は」
** 『救世軍歌集』(1997年、救世軍出版供給部) 387番
 
== 大衆文化での使用 ==
* 1989年の映画『[[ドライビング Miss デイジー]]』で、「マダム」の使用人が亡くなった後の教会のシーンで歌われる。
* [[アレサ・フランクリン]]は1975年のゴスペル・アルバム『アメージング・グレイス』の中で歌った。
* [[エラ・フィッツジェラルド]]のバージョンもある。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references />
 
== 外部リンク ==
{{wikisourceWikisource|いつくしみ深き|いつくしみ深き|1954年版讃美歌}}
* [http://www.ylw.mmtr.or.jp/~johnkoji/hymn/312.html 「讃美歌」312番](急に音が出るので注意)
* [http://bap.net/2003/?z=431&f=1 「新生讃美歌」(公式ページ)431番](急に音が出るので注意)
 
{{デフォルトソート:いつくしみふかき}}