「国鉄EH10形電気機関車」の版間の差分

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{{機関車概要表
|車両名 = 国鉄EH10形電気機関車
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'''EH10形'''は、1954年(昭和29年)に登場した[[日本国有鉄道]](国鉄)の[[直流]][[電気機関車]]である。
 
1957年(昭和32年)までに64両が製作され、[[東海道本線]]・[[山陽本線]]の[[貨物列車]]牽引用に使用された。国鉄が製作した唯一<ref group="注釈">国鉄の貨物営業を継承した[[日本貨物鉄道]](JR貨物)が線路使用料等の事情により[[JR貨物EH500形電気機関車|EH500形]](「平成のマンモス」という愛称が付いた)を設計・製作するまで、本機が史上唯一の存在であった([[黒部峡谷鉄道EH形電気機関車]]もあるが、性格が全く異なる)。</ref>の8[[駆動輪|動軸]]機であり、国鉄史上最大級の電気機関車である。その巨体から「[[マンモス (曖昧さ回避)|マンモス]]」という愛称で親しまれた。
 
== 登場の背景 ==
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=== 車体デザイン ===
車体デザインは、民間[[インダストリアルデザイナー|工業デザイナー]]の萩原政男<ref group="注釈">萩原は後年、「パノラマカー」の愛称を持つ[[名鉄7000系電車]](1961年)のデザインを手がけたことや、雑誌『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』の初代編集長となったことで知られている。</ref>が手がけた。国鉄車両としてはいち早く、スタイリングを外部のデザイナーに委託したことは特筆される。
 
前面形態は角張っているが、窓部分が凹んでおり中央で二分割されている。2枚窓は同時期の[[国鉄80系電車|80系電車]]、また前面窓部を凹ませる手法は[[国鉄72系電車|72系電車]]との近縁性を強く伺わせるものである。車体塗装は巷間「[[クマバチ|熊ん蜂]]」とあだ名された[[黒 (国鉄制定色)|黒色]]に[[黄1号|黄色]]の細帯<ref group="注釈">鉄道貨物輸送で国鉄と関係が深かった[[日本通運]]がトラックなどに使用していた黄色を取り入れたものであるという。</ref>を入れたいささか物々しい<ref group="注釈">黒と黄色は一般に警戒色としてまだら塗りに使われる色彩である。</ref>もので、それ以前の電気機関車における茶色塗装に比し、より力強い印象を与えた。これも萩原の発案によるものである。
 
なお国鉄の電気機関車として初めて、前面下部に[[排障器|スカート]]を装着している。やはり萩原の発案である。
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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