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[[File:Raattentie T-26.jpg|thumb|250px|[[ソビエト連邦軍|ソ連軍]]が遺棄した[[T-26 (戦車)|T-26]]を調査するフィンランド軍]]
[[第二次世界大戦]]期には特に大々的に鹵獲兵器が運用され、特に[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国軍]]と比較し生産力や[[兵站]]に劣る[[枢軸国]]軍では盛んに鹵獲行為が行われた。[[ドイツ国防軍|ドイツ軍]]は完全に準備が整わないうちに第二次大戦に突入し、兵器の生産が[[部隊]]規模の拡大と損耗補充に追い付かなかったため、鹵獲した各種兵器の有効活用に特に熱心であった。[[ナチス・ドイツのフランス侵攻|西方戦役]]において鹵獲された[[フランス軍]]の[[オチキス H35]]や[[ソミュア S35]]などの[[戦車]]は、一部ドイツ軍仕様の[[キューポラ]]を装備し、二線級戦線に投入され、治安維持任務などに終戦まで使用された。また、[[独ソ戦]]以降は[[装甲|重装甲]]を誇る[[赤軍|ソ連赤軍]]の戦車に対抗する必要上、鹵獲した[[KV-1]]や[[T-34]]などをそのまま運用したり、鹵獲[[ソビエト連邦|ソ連]][[野砲]]や占領・併合した[[フランス]]や[[チェコ]]の戦車の車体などを流用した[[対戦車車両|対戦車]][[自走砲]]を多種類製造した。その他、[[アメリカ軍|米]]・[[イギリス軍|英軍]]の鹵獲車両も多数が運用されたが、[[同士討ち|友軍の誤射]]を防ぐため[[国籍マーク]]を大きく多数描いているのが特徴となっている。
 
[[フィンランド軍]]は、[[冬戦争]]や[[継続戦争]]において、諸外国からの兵器援助が限定的なものであり兵器の国産能力も低かったため、輸入兵器ともども鹵獲兵器を積極的に活用した。