「蜘蛛女のキス」の版間の差分

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舞台は、[[ブエノスアイレス]]の[[刑務所]]の獄房の一室。
 
未成年者に対する[[同性愛]]の罪により懲役8年を宣告された[[トランスジェンダー]]<ref>モリーナは「[[ゲイ]]」と紹介されることもあるが、[[性同一性|性身のことを認]]は女性だと考えていであるため、正確にはトランスジェンダーと解するのが妥当である。</ref>のモリーナは、[[社会主義]]運動の政治犯として逮捕された青年革命家ヴァレンティンと同室になる。モリーナがかつて見た映画のストーリーを語り始めたことがきっかけで、いつしか二人は互いに心を通わせていく。しかし、実はモリーナは、刑務所長からヴァレンティンのいた[[ゲリラ]]組織に関する情報を聞き出すよう命じられていた。
 
ところがヴァレンティンに情愛を抱くようになっていたモリーナは、ゲリラに関する情報を聞き出すことができない。成果のなさに所長は情報を探り出すことをあきらめて、出所したモリーナがヴァレンティンの仲間のゲリラと接触することを期待し、モリーナを仮釈放処分とすることを決める。