「蜘蛛女のキス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
3行目:
 
== 概要 ==
[[1976年]]に[[アルゼンチン]]で出版されベストセラーり、[[1979年]]に[[アメリカ合衆国]]や[[日本]]で翻訳された。ほぼ全編がモリーナとヴァレンティンという二人の登場人物の対話形式で綴られており、途中で「レポート報告」などとして挿入される文章を除いていわゆる「地の文」が存在しない。
 
後にプイグ自身の手で[[戯曲]]化され、[[1981年]]に[[マドリード・マルティン劇場]]で世界初の初演を迎えた。
12行目:
舞台は、[[ブエノスアイレス]]の[[刑務所]]の獄房の一室。
 
未成年者に対する[[同愛]]の罪的な行為により懲役8年を宣告された[[トランスジェンダー]]<ref>モリーナは「[[ゲイ]]」として紹介されることもあるが多いが、[[性同一性|性自認]]女性であるため、正確にはトランスジェンダーと解するのが妥当である。</ref>のモリーナは、[[社会主義]]運動の政治犯として逮捕された青年革命家ヴァレンティンと同室になる。モリーナがかつて見た映画のストーリーを語り始めたことがきっかけで、いつしか二人は互いに心を通わせていく。しかし、実はモリーナは、刑務所長からヴァレンティンのいた[[ゲリラ]]組織に関する情報を聞き出すよう命じられていた。
 
ところがヴァレンティンに情愛を抱くようになっていたモリーナは、ゲリラに関する情報を聞き出すことができない。成果のなさに所長は情報を探り出すことをあきらめて、出所したモリーナがヴァレンティンの仲間のゲリラと接触することを期待し、モリーナを仮釈放処分とすることを決める。
64行目:
[[1990年]]の非公開上演後、[[1991年]][[10月]]に[[ロンドン]]の[[シャフツベリー劇場]]で改訂初演される。[[1993年]]には[[ブロードウェイ]]に進出して[[トニー賞]]を受賞するなど話題をさらい、日本でも人気演目となっている。
 
原作や[[蜘蛛女のキス (映画)|1985年の映画版]]とは異なり、蜘蛛女が主人公に設定されているのが特徴的である。
 
=== ナンバー ===