「トリガー (小説)」の版間の差分

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== 概要 ==
お笑い芸人の[[板倉俊之]]が初めて手がけた小説である。装画は[[高橋ツトム|髙橋ツトム]]が手がけた。近未来、国王制<ref group="注">現実世界における専制君主ではなく、国民の選挙によって選ばれる国家代表。</ref>となった日本を舞台に、専用[[拳銃]]の所持と独自判断による発砲を許可された者「'''トリガー'''」の活動と顛末を描く。[[キャッチコピー]]は「'''2028年、射殺許可法下の日本。拳銃[[ベレッタM92|ベレッタ]]を手に、トリガーが『悪』を裁く!'''」<ref>{{cite news|url = http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=742| title =『トリガー』 板倉俊之|publisher =[[リトルモア]]|date=2009年}}</ref>。
 
板倉は2007年頃、出版社「リトルモア」の社長から「何かやってみないか」と声をかけられた。その時点では書く内容やジャンルは決まっていなかったという。当時はお笑い芸人の自伝本ブームだったため、自伝を書こうとも考えたが、結局フィクションを書くことになった。完成まで1年半ほどかかり、ストーリーを考えるのに2割、文章を書くのに残りの8割の時間を費やした。執筆を開始した最初は紙に書いたが、パソコンも使用した<ref>{{cite news|url = http://www.cyzo.com/2009/07/post_2270.html| title =インパルス・板倉俊之がハードボイルド処女小説『トリガー』を書いた理由|publisher =[[サイゾー|日刊サイゾー]]|date=2009年7月9日}}</ref>。
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== 評価 ==
[[爆笑問題]]の[[太田光]]本作を絶賛しており、[[帯 (出版)|帯]]に「'''板倉。見て見ぬフリの文壇にこの弾を撃ち込んでやれ!'''」というメッセージを寄せている。また、自身太田が[[ラジオパーソナリティ|パーソナリティ]]を務める[[ラジオ番組]]『[[爆笑問題カーボーイ]]』(2009年9月15日放送回)でお笑いタレントが執筆した小説を話題にした際にも本作に触れており、「めちゃくちゃ面白い、見事だね。板倉に聞いたら、読書家でもないし、文章を書いたこともない。でも、書き方がプロ。そもそも、設定が面白い。その上で、善悪とは何かっていうテーマがきちんと書かれている」「[[国家]]が保証している[[正義]]なんだけど、『トリガー』の中には[[権力]]に溺れる奴もいる。その一方で、[[善悪]]というものを考えて、なかなか撃てずに逡巡する奴もいる。その先には、[[武力]]で[[平和]]が実現できるのかっていうテーマに繋がる。その描き方が、片側だけじゃないんだよ。本当に深い描き方をしている。それが凄いんだ。最近のハードボイルドの中で、普通の小説家と遜色ない。むしろ、かなり面白い部類に入るんじゃないだろうか」と絶賛している。また漫画家の[[北条司]]も絶賛しており、漫画版第5巻の帯にメッセージを寄せている。
 
== 漫画 ==
[[2011年]]から[[2013年]]2月まで[[実業之日本社]]発行の雑誌『[[漫画サンデー]]』で連載された。作画は[[武村勇治]]が担当している。漫画版独自のトリガーが登場する話も描かれている。
 
2013年[[5月31日]]には、『漫画サンデー』公式サイトで本誌連載分から続く最新話の無料配信が開始され、毎月第2・第4金曜日に更新されていた<ref>[http://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=128 インパルス・板倉俊之原作、漫画「トリガー」最新話、無料電子配信スタート!|実業之日本社]</ref>。