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Rikumio (会話 | 投稿記録)
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何かが起きた時、それに対して応答、対処する義務の事。
 
==概==
近・現代に用いられている責任(英:responsibility、フランス語:responsabilité)という用語・概念は、元をたどれば[[ラテン語]]のrespondereレスポンデレ(答える、返答・応答する、英語ならばrespond)に由来しており、-ityの形では、何かに対して応答すること、応答できる状態、を意味している。respondereという語自体は古代ローマ時代には、法廷において自分の行為について説明したり弁明したりすることを意味していた。
 
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自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちを「責任感」と言う<ref>大辞泉「責任感」</ref>。責任感がないことや、責任を自覚しないことを「無責任」と言う<ref>大辞泉「無責任」。(なお、責任が無いことも「無責任」と言う。(出典:大辞泉「無責任」)</ref>。責任を果たそうとしない状態が集団的・組織的に作り出されていることを「無責任体制」などと言う。
自分が負うべき責めを他の者に負わせることや、責任を他になすりつけることを「責任転嫁(せきにんてんか)」と言う<ref>大辞泉「責任転嫁」</ref>。なお、一般に日本語では、他者から期待されている反応・行動をその期待どおりに実行することを「責任を果たす」と言い、反対に期待されている反応・行動を実行しないことで結果として事後的に罰を受けたり、指揮権や地位などを手放すことを「責任をとる」と言う。誰かが「責任をとった」と表現される状態は、基本的に、「本来なら果たすべき責任を果たさなかった」ということを意味している。<ref group="注">{{efn|例えば、遠足で生徒の引率者(引率の責任がある者)が生徒たちを適切に引率し、遠足の目的を果たし、かつ無事に生徒らを家に帰宅させれば「責任を果たした」ということになる。反対に、たとえば途中で事故などに巻き込まれそうな事態になったのに、事故を回避するための反応・行動をとらなかった場合は「(引率者は)責任を果たさなかった」と表現される。また、その結果、引率者が解雇されたり、賠償したりする状態などに陥った場合に「責任を取った」と言う。</ref>}}。
 
==歴史==
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==法的な責任==
{{law|section=1}}
責任は倫理学、社会学、心理学の対象領域であるが、法的責任のとらえ方が、それらから微妙な影響を受けるが、法律上の責任とは異なるものであり明確に区別する必要がある。
===刑事責任===
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*報償責任
*:自己の行為によって利益を得ている者は、利益を得る過程で他人に与えた損害を、その利益から賠償しなければならない責任をいう。
 
== 脚注 ==
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===注釈===
{{notelist}}
===出典===
{{Reflist}}
 
== 関連書籍 ==
{{No footnotes|date=2017年7月|section=1}}
*[[小浜逸郎]]『「責任」はだれにあるのか』 [[PHP研究所]]  ISBN 4-569-64627-1
*大庭健『「責任」ってなに?』 講談社現代新書 講談社 ISBN 4061498215
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*佐藤真紀・伊藤和子『イラク「人質」事件と自己責任論―私たちはこう動いた・こう考える』 大月書店 ISBN 4272210807
* {{Cite book|和書|author=[[西部邁]]|chapter=責任の消失|title=虚無の構造|series=[[中公文庫]]|year=2013|pages=135-142|isbn=9784122058309}}
 
== 脚注 ==
<references/>
<references group="注"/>
 
==関連項目==