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=== 航続距離 ===
三式戦闘機の航続距離は8時間以上、3,200kmを飛行可能であった。長大な航続距離で著名な[[零式艦上戦闘機]]に匹敵する飛行能力を持つ{{sfn|渡辺|2006|p=72}}。燃料は、胴体内タンク、および左右各2つの翼内タンクに820リットルの燃料を収容し、さらに両主翼に200リットルの増槽を懸吊して総計1,220リットルの燃料を確保した。ただしこれは量産型では機体に755リットル、増槽を合わせて1155リットル搭載、続距離は7時間40分または3070kmと、若干低下している{{sfn|渡辺|2006|p=96}}{{sfn|秋本|1999|p=120}}。''和泉(1994)''では一型初期の燃料搭載量は増槽を含め935リットルとしている{{sfn|和泉|1999|p=23}}。なお増槽を懸吊すると最高速度が80km/hほど低下したという{{sfn|同朋舎|1989|p=20}}。
 
しかし1943年、当時ウエワクに在った実戦部隊・第14飛行団では、侵攻行動半径を550km(往復1100kmに一定の戦闘行動分を足したもの)と判断しており、実戦レベルでは航続力が低下していた傾向がある。詳しい原因は不明だが、エンジンの不調や整備不良が想定される{{sfn|渡辺|2006|p=160}}。また、第14飛行団では被弾炎上の危険性を避ける観点から、胴体内増設タンクを降ろしていたともされる{{sfn|渡辺|2006|p=190}}。