「石器時代」の版間の差分

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== 交易 ==
新石器時代に石器の原料として最も珍重されたものは、鋭利な刃物を作ることのできる[[黒曜石]]だった。しかし黒曜石は火山性の[[ガラス]]であるため産出地が非常に限られており、本来なら産地近辺の限られた地域しか使用されていないはずである。しかし実際には産地から遠く離れた遺跡においても黒曜石製の石器の産出がある。このため、新石器時代にはすでに黒曜石などの必需品を交易する遠隔地[[交易]]がはじまっていたと考えられている。金属器が発明されていない段階での黒曜石の重要性は文明レベルが上がるにつれて高まり、[[マヤ文明]]においては文明圏南部のマヤ高地にしか産出しない黒曜石製の石器が交易網によって文明圏全域に運ばれた。[[先古典期]]の[[カミナルフユ]]や[[古典期]]の[[コパン]]のように黒曜石を交易品の主力とする都市も生まれ、コパンにおいては黒曜石の生産と流通を国家がコントロールしていた<ref>「マヤ文明を知る事典」p142 青山和夫 東京堂出版 2015年11月10日初版発行</ref>。
 
== 地質時代と石器時代の対応表 ==