「栄花物語」の版間の差分
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{{Otheruses|'''平安時代の古典'''|
『'''栄花物語'''』(えいがものがたり)は、[[平安時代]]の[[歴史物語]]。仮名文。女性の手になる編年体物語風史書。
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== 各巻の巻名と内容 ==
全40巻を正編
#「月の宴」
#:宇多天皇の時代から書き起こす。[[村上天皇]]の御世に[[藤原師輔]]の娘[[藤原安子|安子]]が入内して[[中宮]]となり師輔が台頭。
#「花山たづぬる中納言」
#:[[花山天皇]]が[[出家]]した。[[藤原兼家]]登場。
#「さまざまのよろこび」
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#「みはてぬ夢」
#:[[藤原道長|道長]]が実権を握る。
#「浦々の別れ」
#:[[藤原伊周|伊周]]が道長との政権争いに敗れ[[大宰府]]に左遷さる。
#「かかやく藤壺」
#
#「鳥辺野」
#:定子・詮子が相次いで崩御。
#「はつ花」
#:中宮[[藤原彰子|彰子]]の皇子出産、『[[紫式部日記]]』の引用部分あり。
#「いわかげ」
#:一条天皇の崩御。
#「日蔭のかつら」
#:[[三条天皇]]の即位。
#「つぼみ花」
#:[[禎子内親王]]の誕生。
#「玉のむら菊」
#:[[後一条天皇]]の即位。
#「ゆふしで」
#:[[敦明親王]]の皇太子辞退と道長の介入。
#「浅緑」
#:道長の娘[[藤原威子|威子]]が後一条天皇の中宮となり一家から3人の后が並びたつ。
#「うたがひ」
#:道長が54歳で出家、[[法成寺]]造営。
#「もとの雫」
#:法成寺落慶供養。道長栄華を極める。
#「音楽」
#:法成寺金堂供養の様子。
#「玉の台」
#:法成寺に諸堂が建立され、参詣の尼たちが極楽浄土と称えた。
#「御裳着」
#:三条天皇皇女禎子内親王の[[裳着]]の式(女子の成人式にあたる)。
#「御賀」
#:道長の妻[[源倫子|倫子]]の六十の賀(長寿の祝い)。
#「後くゐの大将」
#:道長の子、内大臣[[藤原教通|教通]]が妻を亡くして悲嘆する。
#「とりのまひ」
#:薬師堂の仏像開眼の様子。
#「こまくらべの行幸」
#:関白[[藤原頼通|頼通]]の屋敷で競馬が行われ。天皇も行幸した。
#「わかばえ」
#:頼通は初めての男子([[藤原通房|通房]])の誕生を喜ぶ。
#「みねの月」
#:道長の娘[[藤原寛子 (藤原道長女)|寛子]]が亡くなる。
#「楚王の夢」
#:同じく[[藤原嬉子|嬉子]]も皇子(後の[[後冷泉天皇]])産後の肥立が悪く亡くなる。道長夫妻は悲嘆にくれる。
#「ころもの玉」
#:彰子の出家。
#「わかみづ」
#:中宮威子の出産。
#「玉のかざり」
#:皇太后[[藤原妍子|妍子]]の崩御。
#「鶴の林」
#:道長が62歳で大往生。
#「殿上の花見」
#:関白頼通の代。彰子の花見。
#「歌あはせ」
#:倫子七十の賀。
#「きるはわびしと嘆く女房」
#:後一条天皇の崩御と[[後朱雀天皇]]の即位。
#「暮まつ星」
#:[[章子内親王]]が皇太子(後冷泉天皇)の妃に。
#「蜘蛛のふるまひ」
#:頼通は、嫡子通房を流行病で亡くす。
#「根あはせ」
#:後冷泉天皇の即位。
#「けぶりの後」
#:法成寺焼失。後冷泉天皇崩御、[[後三条天皇]]即位。
#「松のしづ枝」
#:[[白河天皇]]即位。
#「布引の滝」
#:頼通、彰子姉弟が相次いで死去。[[藤原師実|師実]]が関白に。
#「紫野」
#:[[応徳]]3年(1086年)白河天皇が[[譲位]]。[[堀河天皇]]が即位し、師実は摂政になる。最後に15歳の師実の孫[[藤原忠実|忠実]]が[[春日大社]]の祭礼に奉仕する姿を描写して藤原一族の栄華を寿ぎ終了している。
== 関連項目 ==
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