「110フィルム」の版間の差分

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フィルム格納側と巻き取り側とにマガジンを備える、いわゆるダブルマガジン構造であり、フィルムは巻き戻す必要はなく、カートリッジごと現像業者に依頼する。現像済みの110フィルムはカートリッジを取り外され、フィルムストリップの状態で戻ってくる。フィルムには出荷時点でフレーム線とフレームナンバーが焼付けされた、現像をする業者にとってより簡単かつ能率的であることを意図した機能である。以上の特徴は、126フィルムのそれをほぼそのまま受け継いでいる。
 
[[ファイル:110 film cartridge with speed tab modification.jpg|thumb|350px|切り欠きのないISO400フィルムのカートリッジを、感度を自動検出するカメラで使用するため切り欠いた例。矢印記号変更を示していまする先の部分が切り欠かれている。]]
110フィルムのカートリッジには、一端にプラスティック製のタブがついている。このタブは感度検知用に利用されており、タブの下部が切り欠かれていれば高速度、切り欠きがなく長ければ低速度となっていて、一般に高感度側はISO400、低感度用はISO64 - 125用の設定に、カメラの側の感度が自動的に設定される。ただし、ISO400の110フィルムは110規格登場時には発表されていなかったので、初期のカメラにはこの設定機能がない。また、[[トイカメラ]]に近い安価な製品にも装備されていないことがほとんどである。ただし、末期にコダックが製造したISO400のフィルムには、このタブの切り欠きがなく<ref>[http://www.frugalphotographer.com/cat110.htm Frugal Photographer]</ref>、適正スピードを感知させるためには、ユーザーがナイフ等で切り欠きを作らねばならなかった(右写真)。