「ひゅうが型護衛艦」の版間の差分

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== 概要 ==
全通飛行甲板の船型から[[航空母艦|空母]]([[ヘリ空母]])とされる場合もある<ref>{{Cite web| url=https://trafficnews.jp/post/44831/| title=来年にも4隻体制に 導入進む日本の空母、その現状と課題 |date=2015-10-24 |author=[[関賢太郎]] |publisher=ミリタリー/乗り物ニュース |accessdate=2016-12-17}}</ref>が、公式には前任の[[はるな型護衛艦|はるな型(43/45DDH)]]を踏襲し、ひゅうが型も「[[護衛艦#ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)|ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)]]」とされている。高度な指揮統制能力と合わせて、[[対潜ミサイル|対潜]]・[[艦対空ミサイル|対空ミサイル]]を発射できる[[VLS|垂直発射システム]]と新開発の[[C4Iシステム|C4ISTARシステム]]により艦自身が強力な対潜・対空戦闘能力を備えており、航空機運用に特化した[[航空母艦]]ではなく、自前の装備で[[対潜戦]]などを行える[[護衛艦]]としての機能も重要視されている<ref name="Hull">{{Cite journal|和書|journal=世界の艦船|issue=710|pages=76-83|year=2009|month=8|publisher=海人社|title=船体 (特集・最新鋭DDH「ひゅうが」) - (最新鋭DDH「ひゅうが」のすべて)|naid=40016731918}}</ref>。この点が最低限の自衛用の[[RAM (ミサイル)|近接防空ミサイル]]や[[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]のみを搭載し、ヘリコプター運用に特化した[[いずも型護衛艦|いずも型DDH]]と大きく異なることの一つである。
 
広大な全通甲板と大きな船体容積によって、多数の[[ヘリコプター]]を同時運用する能力を備えている。これにより、従来のヘリコプター搭載護衛艦よりも優れたゾーン[[対潜戦]]能力を実現するとともに、[[輸送機|輸送ヘリコプター]]や[[救難機|救難ヘリコプター]]にも対応できることから、[[災害派遣]]や[[国際平和活動]]など[[#戦争以外の軍事作戦|戦争以外の軍事作戦]]、[[水陸両用作戦]]の支援など多彩な任務に対応する。
 
船体規模が従来の[[軽空母]]や[[強襲揚陸艦]]の一部を上回ることから、[[ハリアー II (航空機)|ハリアー]]のような[[航空機の離着陸方法#短距離離陸垂直着陸機|STOVL型の戦闘機]]を運用する軽空母と比較されることもあるが、[[防衛省]]はひゅうが型における[[固定翼機]]運用については公式に発表しておらず、また、元[[自衛艦隊司令官]]の[[香田洋二]]は、空母とはまったく本質を異にする艦であるとしている<ref>{{Cite journal|和書|author=[[香田洋二]]|title=「ひゅうが」への道 海自ヘリコプター運用艦の歩み (特集・最新鋭DDH「ひゅうが」)|journal=世界の艦船|issue=710|pages=92-99|year=2009|month=8|naid=40016731921}}</ref>。
 
== 計画の経緯 ==
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ファイル:Hyūga (16DDH) in 2009.jpg|甲板面積を確保する為、左舷側がより広くされている
ファイル:US Navy 091117-N-6233H-234 The aircraft carrier USS George Washington (CVN 73) and the Japan Maritime Self-Defense Force helicopter destroyer JS Hyuga (DDH 181) transit the Pacific Ocean.jpg|[[原子力空母]]「[[ジョージ・ワシントン (空母)|ジョージ・ワシントン]]」(左)と並走する「ひゅうが」(右)
ファイル:ひゅうが型護衛艦.JPG|2012年6月富山・[[伏木富山]]での「ひゅうが」公開にて。駐車している車やクレーンと比べても大きさが一目瞭然である。
ファイル:SH-60K taking off from a JMSDF DDH-181 Hyuga.jpg|飛行甲板から発艦するSH-60K
ファイル:USS Ronald Reagan USS Carl Vinson JDS Hyūga Mitsubishi F-15J.jpg|thumb|「ひゅうが」(中央前)、「[[あしがら (護衛艦)|あしがら]]」(中央)、「[[ロナルド・レーガン (空母)|ロナルド・レーガン]]」(手前)、「[[カール・ヴィンソン (空母)|カール・ヴィンソン]]」(奥)、[[F-15J (航空機)|F-15J]]
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洋上でのテロ攻撃に対処するため、合計で7基の[[ブローニングM2重機関銃|12.7mm重機関銃M2]]を搭載する。近接防空用の[[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]も、光学照準機能を持つブロック1Bと呼ばれるバージョンを採用したことで、小型・高速の水上脅威が接近してきた場合に対処できる。
 
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=== 追加装備 ===
[[自衛隊インドネシア派遣 (2005年)|インドネシア国際緊急援助活動]]の教訓を踏まえ、平成18年度防衛予算にひゅうが型への機能の付加が盛り込まれた。概算要求の概要には「煙突の間の洋上補給装置、格納庫内の中間フラットと移動用装置」が記載されていたが、予算の概要には「後方の煙突のヘリ・リンク用アンテナを一基追加、格納庫内の中間フラットと移動用装置」が記載されている<ref>防衛省 予算等の概要 平成18年度  [http://www.mod.go.jp/j/yosan/2006/18gaiyou.pdf 防衛予算の概要(PDF:12MB)]、[http://www.mod.go.jp/j/yosan/2006/yosan.pdf 防衛力整備と概算要求の概要(PDF:2.6MB)]</ref>。
 
== 戦争以外の軍事作戦 ==