「ひゅうが型護衛艦」の版間の差分
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|艦種||colspan="2"|ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)
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|艦名||colspan="2"|[[旧国名]]<ref group="
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|style="white-space:nowrap; font-size:smaller"|建造期間||colspan="2"|2006年 - 2011年
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|rowspan=2|排水量
|colspan=2|基準:13,950[[トン数|トン]]<ref group="
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|colspan=2|満載:19,000トン(推定値)
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|style="white-space:nowrap; font-size:smaller"|航続距離||colspan="2"|
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|乗員||colspan="2"|約340 - 360名<ref group="
|-
|rowspan=4|兵装
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|[[Mk 32 短魚雷発射管|HOS-303 3連装短魚雷発射管]]||2基
|-
|rowspan=3|[[艦載機]]<br /><ref group="
搭載ヘリコプターとして、SH-60K、SH-60J、MH-53E、MCH-101の4種類が記載されている</ref>
|[[SH-60K (航空機)|SH-60K]]哨戒ヘリコプター||3機
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== 設計 ==
=== 船体 ===
前任の[[はるな型護衛艦|はるな型(43/45DDH)]]から[[ヘリコプター]]運用能力、護衛隊群[[旗艦]]能力の発展、向上が要求されたことから、[[基準排水量]]は歴代[[自衛艦]]として当時最大の13,950トンとなった。[[排水量#満載排水量|満載排水量]]は推定で19,000トンとされ、[[イタリア海軍]]の「[[ジュゼッペ・ガリバルディ (空母)|ジュゼッペ・ガリバルディ]]」や、[[スペイン海軍]]の「[[プリンシペ・デ・アストゥリアス (空母)|プリンシペ・デ・アストゥリアス]]」、[[タイ王国海軍]]の「[[チャクリ・ナルエベト (空母)|チャクリ・ナルエベト]]」などの[[軽空母]]と同等か上回っており、[[イギリス海軍]]の[[ヘリコプター揚陸艦]]「[[オーシャン (ヘリコプター揚陸艦)|オーシャン]]」よりは小さい<ref group="
艦体や上部構造物は[[ステルス性]]を考慮して側面に傾斜がつけられ、表面は平滑に整形されている。主船体は7層、艦橋構造物は5層の甲板から構成されている。艦橋構造物は右舷に寄せられ、長さは70メートル、幅9メートルのいわゆるアイランド方式となった。[[艦橋]]はアイランドの4層目(03甲板)に位置しており、同レベルの後部には航空管制室が設けられている。このアイランド部を除いて、第1甲板(上甲板)は艦首から艦尾まで平坦な全通甲板構造となっており、全域が飛行甲板とされている。これにより、艦体の後方3分の1程度が平らなヘリコプター甲板だった従来のヘリコプター搭載護衛艦や、最初に発表された予想図のような艦形では不可能だったヘリコプター複数機の同時発着艦運用を実現し、艦橋が視界を遮ったり[[気流]]を乱す事も少なくなり、ヘリコプターの着艦作業も容易になった。ヘリコプター運用の妨げになることから、欧州のSTOVL空母が設置しているような[[スキージャンプ]]勾配は設置していない。水線から飛行甲板までの高さは15メートルに及ぶ。飛行甲板の左舷側には[[キャットウォーク (通路)|キャットウォーク]]が設けられている<ref name="Hull"/>。
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;しらね型との排水量増大の内訳
:*しらね型:約5,200トン、ひゅうが型:約13,950トン
:*:+約8,750トンの増大
:*情報・指揮通信能力の向上…多目的区画の設置等
:*:+約480トン
:*ヘリコプター運用能力の向上…格納/整備スペースの増設、昇降機×2基の搭載等
:*:+約3,230トン
:*装備武器の能力向上…水上艦用ソナー、射撃指揮装置の装備等
:*:+約830トン
:*機関、発電能力の向上…エンジン、発電機の重量増等
:*:+約1,120トン
:*抗堪性、居住性の向上…機関区画の2重構造化、二段ベッド化・レストエリア追加等
:*:+約2,940トン
===同様の機能を持つ艦艇との比較===
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FCS-3は、従来より試験艦「[[あすか (試験艦)|あすか]]」で運用試験を受けていたものの改良型で、Cバンドを使用する捜索[[レーダー]]と、Xバンドを使用する射撃指揮レーダーの[[フェーズドアレイレーダー|フェーズド・アレイ・アンテナ]]をそれぞれ4面ずつ 、[[アイランド]]前部に0度と270度を向いたもの、後部に90度と180度を向いたものを設置しており、目標捜索から追尾、そしてOYQ-10から指示を受けての攻撃までを担当する。総合的な対空武器システムとなっており、最大探知距離200キロ以上、最大追尾目標数300程度とされる。砲を搭載しないことから、[[ESSM]](発展型シースパロー)の射撃指揮にのみ用いられることとなる。なお、コストダウンのため、1番艦「ひゅうが」の捜索レーダーは「あすか」に装備されていたものの台枠3基を流用したが、アクティブアレイの素子は全て新造品に交換された。「あすか」に残された1基の台枠は「[[いせ (護衛艦)|いせ]]」に用いられ、撤去された。また、従来開発されていたFCS-3は[[電波ホーミング誘導#アクティブ方式|アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)誘導]]方式の国産艦対空ミサイル(AHRIM)を前提としていたため射撃指揮レーダーを必要としなかったことから、Cバンドの捜索レーダー部のみだったことから、ミサイルとして[[電波ホーミング誘導#セミアクティブ方式|セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)誘導]]のESSMを採用したことに伴い、[[タレス・グループ|タレス・ネーデルラント]]社の[[APAR]]の一部を射撃指揮レーダー(ICWI: Interrrupted Continuous Wave Illuminator)として導入した<ref>{{Cite journal|和書|title=1. 護衛艦 (注目の新艦載兵器)|author=東郷行紀|journal=世界の艦船|year=2013|month=5|issue=778|pages=76-85}}</ref>。
対空ミサイルのESSMは、従来使用されてきた[[シースパロー (ミサイル)#IBPDMS (NSSMS)|シースパローIPDMS]]の発展型であり、より敏捷になっている。また、同時多目標対処を狙って中途航程に[[慣性]]誘導を導入したことにより飛翔コースが最適化され、近距離での機動性向上を狙って[[推力]]を増強した結果、射程も最大50kmに延長されている。射程の外縁部では機動性が低下するものの、限定的な艦隊防空<ref group="
ESSMの射撃可能域よりも近距離の航空脅威に対処するため、飛行甲板前端と、船体後部左舷側に設けられた[[スポンソン]]上に[[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]([[CIWS]])を計2基搭載している。
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自艦装備の対潜火力としては、Mk.41 VLSより発射する[[アスロック#VLA|VLA(垂直発射式アスロック)]][[対潜ミサイル]]と、舷側の[[Mk 32 短魚雷発射管|68式3連装短魚雷発射管HOS-303]]がある。搭載する16セルのMk.41 VLSのうち、12セルがVLAに割り振られる。また、将来的には、新開発の[[07式垂直発射魚雷投射ロケット]]('''新アスロック''')の運用も予定されている。HOS-303 3連装短魚雷発射管は、従来より使用されてきた68式3連装短魚雷発射管シリーズの最新版で、新型の[[97式魚雷|97式短魚雷]]の運用が可能となっている。
また、搭載機のうち、[[SH-60K (航空機)|SH-60K]]は[[ヘルファイア (ミサイル)#AGM-114M ヘルファイアII|AGM-114M ヘルファイアII]][[空対艦ミサイル]]が装備でき、砲や[[対艦ミサイル]]を持たないひゅうが型における間接的な対水上火力となる<ref group="
洋上でのテロ攻撃に対処するため、合計で7基の[[ブローニングM2重機関銃|12.7mm重機関銃M2]]を搭載する。近接防空用の[[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]も、光学照準機能を持つブロック1Bと呼ばれるバージョンを採用したことで、小型・高速の水上脅威が接近してきた場合に対処できる。
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== 登場作品 ==
=== アニメ ===
=== 漫画 ===
=== 小説 ===
=== 書籍 ===
=== ゲーム ===
=== 模型 ===
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
<references group="
===
{{Reflist|2}}
== 関連項目 ==
{{commons|Category:Hyuga class destroyers}}▼
* [[海上自衛隊の航空母艦建造構想]]
* [[軽空母]] / [[ヘリ空母]] / [[対潜空母]]
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== 外部リンク ==
▲{{commons|Category:Hyuga class destroyers}}
* [http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/hyuga/181.html 海上自衛隊 「ひゅうが」型護衛艦]
* [http://www.mod.go.jp/msdf/ccf1/1ed/hyuga/index.html 第1護衛隊群 第1護衛隊「ひゅうが」]
352行目:
{{DEFAULTSORT:ひゆうかかたこえいかん}}
[[Category:海上自衛隊の護衛艦|+ひゆうか]]
[[Category:ひゅうが型護衛艦|
[[Category:戦争以外の軍事作戦]]
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