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普段は着用している「闇の衣」から覗く部分が黒い影となっており、両目と胸の部分が丸く光った姿をしている。攻撃を受けて衣が損傷すると、フードの下に人の顔が現れる。
 
この姿は、魔影生物ミストが大魔王バーンの肉体を守るために衣の内部で覆い隠している状態である。衣を剥ぎ、内部の肉体をさらす時は憑依を行い、バーンの肉体の力を己の力として行使する。ミストは暗黒闘気の集合体で、彼自身は「ガス生命体と幽霊の中間のような存在」と説明している。ミストには実体がないために物理攻撃は一切効かず、自身も敵を攻撃することはできない(ただし作中でマァムを押さえつけている描写がある)。しかし生物の肉体に憑依し、他者の体を乗っ取る能力を持つ。乗り移れる肉体は生命活動を行っていない物でも構わず、また戦闘不能なほど弱った肉体でも構わない。この能力を見込まれてバーンに拾われた後は、「凍れる時の秘法」を施されたバーンの本来の肉体を預かってまとわりつき、またその肉体の存在と自身の正体を「闇の衣」を着用することによって隠し「ミストバーン」と名乗っていた。「凍れる時の秘法」により時間が停止したバーンの肉体を動かしているため、肉体は極大消滅呪文メドローアを除いたあらゆる攻撃を受け付けないが、本体である彼は暗黒闘気の集合体という体質上、光の闘気を弱点とし、これを用いた攻撃ならダメージを与えられる<ref>その性質上、闘気を用いないラーハルトすら決定打を与えることが出来ないどころか逆に槍が傷ついていた。同時に空の技が自分を倒せることも熟知しているために、本来自分どころかダイ達に後れを取るアバンもヒュンケルと並び自分を倒しうる相手として挙げ、ヒムの加入を知らなかった彼は肝心のヒュンケルが再起不能である事からダイとアバンがいない時点で負けないと勘ぐっ勝利を確信していた。</ref>。
 
非常時にはバーンの許可を前提に「闇の衣」を解き放ち、彼の肉体に入り込んで動かすことにより戦う。あらわになったバーンの頭部は、ミストの一部を黒い冠のように戴いている。バーンの両目は閉じられているが、視界には支障ないらしい。この時のミストバーンは「凍れる時の秘法」の特性により外部からの影響をほとんど受けないうえ、バーンの肉体の高い身体能力を自由に発揮することが可能である<ref>ブロキーナ曰く鋼鉄の塊となって一時的に全ての攻撃を受け付けない呪文であるアストロンがかかったまま戦っているような状態。</ref>。また、バーンの魔法力もいくらか肉体に残っているらしく、バーンでなければ起動できない黒のコアを爆発させることもできる。ミスト本体がバーンの肉体内部にいるため、通常の光の闘気による攻撃も無効化され、「凍れる時の秘法」を唯一打ち破るメドローアでさえも、バーンの超必殺技の一つであるフェニックスウイングを使用すれば回避可能。これらのことから、表向きには魔王軍六団長はバランが最強とされているが、闇の衣を剥ぎ取った状態のミストバーンは自らを「魔王軍最強」と語っている。ただし攻撃はバーンの肉体による力任せなものであり、格闘技術そのものはラーハルトのような超一流の戦士には劣る。
 
バーンの不老の秘密を隠すため、ミストの独断で預かった肉体を使うことは禁じられており、仮にこれに背いたとすれば厳罰に処される。しかし最終決戦の時はバーンも[[ダイ (ダイの大冒険)|ダイ]]に苦戦していて許可を得ることができなかったため、やむを得ずに使用。バーンと対話可能となった時点では、彼がミストに肉体の返却を求めるほど追い詰められていたので事実上不問とされた。