「球面収差」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
13行目:
また一般に、絞ると減少する。
 
そのほか、球面収差と絞りによる現象として焦点の移動がある<ref name="nikonworld6-250"/>。原理上、一般的な屈折系による[[写真レンズ]]において、球面収差の補正は絶対的に理想的にはできないことから、十分に絞った状態での焦点距離と、開放での最良像となる距離は異なったものとなり、絞り込むにつれ最良像のできる面は移動する(一般に、「縦収差図」等と呼ばれる図で把握できる)。[[レンジファインダーカメラ]]では、どちらの距離を基準とするかはレンズ(ないしカメラ)の想定される利用状況を考慮して、設計として選択の必要があった。また、開放における最良像を求めて収差を補正するか、1段ないし2段程度絞った時の最良像を求めて収差を補正するか、という選択もあり、後者のような収差補正を「過剰補正の傾向」等という。過剰補正の傾向にあるレンズでは、開放時には[[軟焦点レンズ|ソフトフォーカス]]に近い的な像となる傾向があらわれる。
 
=== 屈折光学系 ===