「メイヴ」の版間の差分

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[[ファイル:Ireland 139 bg 061702.jpg|thumb|200px|[[:en:Knocknarea|Knocknarea]] の丘の遠景。小さく盛り上がっているように見えるのが石塚]]
[[ファイル:sligo medb.jpg|thumb|200px|[[:en:Knocknarea|Knocknarea]] の丘の上にあるメーヴ女王の墓。およそ[[紀元前25世紀|4500年前]]のもの。メーヴ女王が立った姿勢のまま、顔を敵に向けて埋葬されていると推測されている。]]
'''メイヴ'''、'''メーヴ'''、'''メズヴ'''({{Lang-en-short|Maeve, Medb}})は、[[ケルト神話]]に登場する、[[コノート|コナハト]]の女王。名前の意味は「酩酊」である{{sfn|木村|2017|page=210}}
 
[[英語]]では、Maeve または Medb と書き、どちらのつづりでもメイヴ {{IPA|meɪv}} と読む。[[アイルランド語]]では Méabh (メーヴ {{IPA|meːv}} )。古期アイルランド語では Medb 、中期アイルランド語では Meḋḃ 、Meaḋḃ など、[[ゲール語]]には他にもさまざまな綴り・発音がある。
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[[スライゴー]]の町を流れる河の水源はメイヴ女王の聖泉で、この水面は処女、母親、老女の三つの姿を示すともいえるが、メイヴ女王の三つの面(権威、悪、狂気)を示している。また、メイヴ女王の印・[[三脚巴]](トリスケリオン)をしている[[三相女神]](三位一体の女神)の特徴を示すものがある{{sfn|井村|1990|page=144}}。
 
伝承によって、彼女は[[コンホヴァル・マク・ネサ|ウラド王コンホヴァル]]や、他王の妃であるともされる。このような描写から、メイヴはもともとキリスト教伝来以前の地母神の名残ではないかと推測されている{{sfn|木村|2017|page=210}}。
 
== 埋葬 ==
伝承によると、メヴ女王は、約40フィート(12m)の高さの石の塚に埋められたといい、それは現在の[[スライゴ州]]の [[:en:Knocknarea|Knocknarea]]の丘の頂上にあるものだとされている。ただこれはあくまで俗信であり、実際にこの山に埋葬されたのは[[コノート|コナハト]]最後の異教徒の王、エオガン・ベルである{{sfn| キアラン・カーソン |page=343}}
 
== 意匠 ==
ヴ女王はアイルランドのお札にも描かれている。
 
== 後世の伝承 ==
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*{{Cite |和書 |last=前波 |first=清一 |year=2010 |title=アイルランド戯曲 -リアリズムをめぐって- |publisher=大学教育出版 |isbn=978-4-86429-014-2 |ref=harv }}
*{{Cite |和書 |author = キアラン・カーソン |authorlink = キアラン・カーソン |translator = 栩木伸明 |title = トーイン クアルンゲの牛捕り |date = 2011 |publisher = 東京創元社 |isbn = 978-4488016517 |ref = harv }}
*{{Cite |和書 |author = 木村正俊, 松村賢一 |title = ケルト文化事典 |date = 2017 |publisher = 東京堂出版 |isbn = 978-4490108903 |ref = harv }}
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Medb}}