「1977年南アフリカグランプリ」の版間の差分

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22周目に[[シャドウ・レーシング・カーズ|シャドウ]]の[[レンツォ・ゾルジ]]がエンジントラブルのためリタイア、コース左脇に車を停止させた。間もなくエンジンから火が出る。この非常事態に2人の若いマーシャルが消火器を持ってコースを横切って近づこうとした。まさにその時、[[ハンス=ヨアヒム・スタック]]の[[マーチ・エンジニアリング|マーチ]]と、[[トム・プライス]]のシャドウが現場に近づいた。スタックはかろうじて1人目のマーシャルをかわしたが、スタック車に視界を遮られていたプライスは対処する間もなく2人目のマーシャル、19歳のフレデリック・ジャンセン・ヴァン・ヴーレンと衝突した。
 
ほぼ全速で衝突した瞬間、ヴァン・ヴーレンの体は引き裂かれて宙に舞い、彼は即死した。同時にヴァン・ヴーレンの持っていた消火器がプライスの頭部に激突した。消火器はプライスのヘルメットを割り、衝撃で顎紐がヘルメットの残りを引きはがし、首を切断寸前まで食い込んだ。プライスのシャドウはそのままメインストレートを走行した。車は結局[[ジャック・ラフィット]]の[[リジェ]]に接触した後第1コーナーでコースを外れ停止した。この事故の全容が放送クルーによって撮影された<ref>[http://www.f1complete.com/content/view/371/273/|Formula 1: List of Deaths] 11 May 2009. Accessed 2009-05-11. [http://www.webcitation.org/5gkL9gxIy?url=http://www.f1complete.com/content/view/371/273/ Archived] 2009-05-13.</ref>。
 
ジャンセン・ヴァン・ヴーレンの遺体は激しく損壊し判別不能だったため、レースディレクターはコースマーシャルを全員呼び出し、その中にヴァン・ヴーレンがいなかったため、身元が特定された。