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{{出典の明記|date=2016年12月}}
 
'''集落'''(しゅうらく、'''聚落'''とも)とは、人が住む[[家屋]]の[[集合]]した状態の場所のことを指す[[地理学]]的な概念。'''部落'''、'''在郷'''、'''在所'''などの方言も同義語である。
 
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「'''部落'''」とも呼ばれるが、現在では[[部落問題|被差別部落]]問題との関連から、差別的意図がない場合でも部落の語を避ける場合がある。
 
== 集落の始まり形成 ==
=== 集落の始まり ===
古く人類が[[狩猟採集社会|狩猟採集生活]]を営んでいた時代では一時的な居住地はあるものの、同一の場所で繰り返していては獲物など収穫も減るため度々場所の変遷を繰り返した。構成人数も少なく定着の要素もないため普通この時代の居住地を集落と呼ぶことはない。
 
[[農耕]]が始まると土地に定着し生産高が増して人口が増えるようになる。最初の集落は現[[シリア]]にある[[テル・アブ・フレイラ]]と見られる(テルは遺丘の事。アブ・フレイラとも)。現在は水没しているが事前の調査で明らかになった。確認されたうち最古の集落は紀元前1万1500年頃のもので200人足らずであり、種子を播いて成長を待つといった農耕の前過程であったとされる。[[人為選択]]で野生種を栽培に適したものに変えていき、紀元前1万1000年の集落跡には農耕の痕跡が見つかっている。
 
=== ヨーロッパ ===
ヨーロッパの都市史では、ドイツの集落の平面形態の研究から、村落が交易の中心となることで町が形成され、さらに政治的権力や経済的特権の付与によって都市に発達すると考えられた<ref name="note">永野征男『都市地理学研究ノート』 2009 , 25頁。</ref>。あるいは、村落研究から、町は外形から孤立荘宅、塊村、路村、広場村などに分類され、それが交通の要衝になると商業町へと発展し、さらに城郭の構築によって都市へと発展すると考えられた<ref name="note" />。
 
=== アジア ===
中国などアジアの都市史では、城郭内部に発展した町(都市)を囲郭都市、周囲を城郭が取り囲んでいない町(都市)を非囲郭都市とする分類が用いられた<ref name="note" />。
 
一方、日本の都市は、過去に都市が形成された位置に重複するように現代都市が存在するなど歴史的重層性があることが知られている<ref name="note" />。小川琢治は歴史性に着目して[[城下町]]、[[宿場町]]、[[門前町]]、[[鳥居前町]]、[[鉱山町]]、[[商港町]]、[[軍港町]]に分類した<ref name="note" />。
 
{{main|歴史町}}
 
== 集落の形態 ==
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*[[散村]](住居が分散)[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[カナダ]]の[[タウンシップ制]]、[[砺波平野]]、[[黒部川]][[扇状地]]、[[屯田兵村]]など
 
== 出典 ==
== 日本の歴史的集落 ==
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* [[環濠集落]]
{{Reflist}}
* [[限界集落]]
* [[条里制]]集落
* [[市場町]]
* [[根古屋]]
* [[寺内町]]
* [[門前町]]・[[鳥居前町]]
* [[宿場町]]
* [[城下町]]
* [[惣村]]
* [[新田集落]]
* [[集落消滅]]
* [[屯田兵村]]
{{main|歴史町}}
 
== 関連項目 ==
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*[[町並み保存]]
*[[過疎]]
* [[環濠集落]]
* [[限界集落]]
* [[条里制]]集落
* [[市場町]]
* [[根古屋]]
* [[寺内町]]
* [[惣村]]
* [[新田集落]]
* [[集落消滅]]
* [[屯田兵村]]
 
{{DEFAULTSORT:しゆうらく}}