「パピルス」の版間の差分

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製作にはかなりの人手と日数を要した事、1枚1枚手作業によって製作されていたために高価だった。また、エジプト政府が使うためのパピルスを確保するために[[専売制]]も導入されていた。[[プトレマイオス朝]]時代の[[アッタロス朝|ペルガモン王国]]への禁輸も、同国の図書館と蔵書の数を競った為だけでなく、生産が間に合わずに品薄だったともいわれる 。
 
それぞれの薄片が接着して一枚のシートとなる機序しくみは長い間謎となっていたが、今では膨潤して潰された植物組織が細菌の繁殖により粘性の物質に変化し、乾燥と同時に薄片どうしを強く接着するということが明らかになっている。
 
パピルスの製法は、生産がエジプトその他で廃れて以来失われていた。[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]はその著書『[[博物誌]]』の中で、自身で実地に調査した製法を記していたが、薄片の接着については記述が曖昧であったので、その部分は後世論議の的になった。幾人かの人々が大プリニウスの記述をたよりに試行錯誤を重ね、20世紀に復元に成功している。パピルスの製造及び栽培は[[シチリア島]]や[[歴史的シリア|シリア]]でもしばらく行われており、現在でもパピルスが見られる。