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{{Otheruses|音楽の種類|[[デンカ|電気化学工業(デンカ)]]製の[[瞬間接着剤]]「ハードロック」|接着剤|ナットの製造メーカー|ハードロック工業}}
{{出典の明記|date=2013年6月16日 (日) 04:36 (UTC)}}
{{Infobox Music genre
|name=ハードロック
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'''ハードロック''' ({{en|'''Hard Rock'''}}) は、[[ロック (音楽)|ロック]]の一形態。かつての標準的なスタイルは[[ブルース]]やブギーを基調とするした激しいロックである。歪んだ音の[[エレクトリック・ギター]]を強調したサウンド形態が特徴。[[1960年代]]後半にはほぼ確立したジャンルである。初期はサイケデリック・ロックやブルース・ロックの混合物としてスタートし、[[1970年代]]初頭までには、ハードロックの呼称が定着した。ハードロックとヘヴィ・メタルの微妙な相違点を定義づけるのは難しい。ただ例をあげると、グランド・ファンク・レイルロードは黒人音楽の強い影響を受けており、ハードロックではあるが、ヘヴィ・メタルとは呼ばれない。また[[ディープ・パープル]]も、70年代にはハードロックと呼ばれ、ヘヴィ・メタルという言い方はあまりされなかった。また、ヘヴィ・メタルという名称も比較的早くから存在しており、「[[レッド・ツェッペリン]]」、「[[ブラック・サバス]]」などが、典型的なスタイルとされる。
 
== 概要 ==
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#重低音を強調したサウンド作り。
#[[ブルース]]を基調としたリズムとサウンド。
#主に[[ギター]]音を[[ディストーション (音響機器)|ディストーション]]<ref>http://weblike-curtaincall.ssl-lolipop.jp/portfolio.../distortion</ref>などのエフェクターで歪ませた激しい[[音色|サウンド]]。あるいは、大音量によって[[アンプ]]をオーバードライヴ状態にして歪みを生じさせたスタイル。この場合の[[アンプ]]は音が歪みやすい真空管アンプを用いるのが最も一般的である。60年代後半の時代は大音量によって歪を生じさせていたが、オーバードライヴ機能を搭載した[[アンプ|真空管アンプ]]が登場してからは、そういった機器によって歪を生じさせることが一般化した。
 
これらのことから、(上記3は[[楽式|音楽形式]]にあたるが)音楽形式としての分類と言うよりは「サウンド形式」での分類であると考えた方が良い。
 
[[ベース (弦楽器)|ベース]]&[[ドラムセット|ドラム]]が、時にギター、[[キーボード (楽器)#電子楽器としてのキーボード|キーボード]]も同じ符割([[フレーズ]]も同一の場合も多い)を演奏するスタイル([[ユニゾン]]と云う)を好んで採用する点を取り上げれば、演奏形式での特徴も存在すると言えるが、これは前記サウンド特徴を作り出すための必然(従の位置付け)であると考えるのが妥当であろう。
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== 前史 ==
ハードロックなどロック分野だけに留まらず、[[ポピュラー音楽]]の発展は[[ブルース]]<ref>http://www.allmusic.com/genre/blues-ma0000002467</ref>との関連抜きに語る事は難しい。ブルースは広く知られている通り、そもそもは奴隷状態下に置かれたアメリカの黒人の[[労働歌]]や[[鎮魂歌]]、[[子守唄]]、[[習俗]]を唄ったものなどに起源しており、これ故「簡素で分かりやすい形式」(I→IV →Vを基本形とする単純な[[ドミナント進行]])であり、またその境遇故に唄われる内容は少なからず、プロテストな色彩であった。[[ジャズ]]もブルース起源であるが、こちら。ただジャズインストメンタルの楽曲が多いため、ビリ・ホリディやマックのもう1つの顔である・ローチらを除けば「辛辣、痛烈な批判を物語り調にしたり、暗喩にして、ユーモアの[[オブラート]]で包み[[ソフィスティケイト]]する」手法(奴隷であった彼らは、白人への不満を直接的に口にできなかったからである)の流れの方強く汲んでおり、その後の発展に伴って随伝えるこ違う毛色になが難しかている。また、アメリカに於いては、先にジャズやブルースが発展した影響からか、黒人人口がかなりの割合を占めていたのが原因かも多く、[[ロックンロール]]、[[ロカビリー]]というカントリーに黒人音楽のブルースやR&Bを混合した形で発展した。1950年代は、アメリカのロック音楽が、世界各国のかなりの数の若者の心をとらえていた時代である。
 
イギリスではスキッフル・ブームの後、より直接的な感情の発露の道具手段としてブルースの方最適であっ優れていたことから、ブルースを基調とする骨太でソリッドな音楽をやり出演奏者が次々現れた。60年代には、イギリスではちょっとした「ブルース・ブーム」になった。これが、イギリスにおけるハードロックを含むロックの原点である。ブルースから発展したロックンロール、ロカビリーが既に存在していたアメリカ社会にとればって、ブルースは「もうによく知っている」「存の古い音楽であり、しかも(この当時は今よりあからさまに黒人差別があったので)黒人音楽であるが故の偏見も存在した。そのような環境の中でも、原点であるブルース回帰する流れの中に、60年代後半の[[キャンド・ヒート]]やポール・バターフィールドなど多くのバンドがいた。
 
ロックはブルースから「簡素でわかりやすい形式」と「プロテスト的な歌詞」とをストレートに受け継いではいるが、黒人文化には直接的に影響を受けていない白人が再解釈したものであり、アメリカのロックンロール、ロカビリーが持っていた「跳ねるリズム感覚」(俗に「黒っぽさ」とも言われる)は希薄である。リズムが跳ねた感じになるのは、「”裏拍”にアクセント」が置かれているからである。クラシック音楽は、ロックと同様「表拍にアクセントがある」のを基本としており、イギリスはそもそも[[クラシック音楽]]文化圏であるから、ロックも跳ねないリズムが基本になったのであると考えられる。
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== ヘヴィメタルへの移行期:1975年以降 ==
[[エアロスミス]]<ref>http://www.allmusic.com/artist/aerosmith.../biography</ref>、[[キッス]]、クイーンは、70年代前半にはすでにデビューしていたが、人気が出てきたのは、70年代後半だった。シン・リジィやナザレスはUSチャートでヒットを出し、アメリカ進出に成功した。ZZトップやレーナード・スキナードなどサザン・ロック・バンドも、ハード・ロック的な音を出していた。一方でジャーニー、ボストン、フォリナー、TOTO、スティックスなどは、”産業ロック”というカテゴリーに含まれた。スティックスはハードロックというよりも、プログレッシヴ・ロックにジャンル分けするのが妥当である。70年代後半にはパンク・ニューウェイブが一大ブームとなり、ハードロックの人気は下降した。当時の人気バンドとしては、ジューダス・プリースト、レインボウ(ブラックモアズ・レインボウ)がいた。英米以外の国では、カナダのマホガニー・ラッシュ、オーストラリアのAC/DC、ドイツのスコーピオンズ、オランダのゴールデン・イアリングらが活躍した。忘れがちのはソロ・ギタリストで。ロイ・ブキャナン、パット・トラヴァース、ロビン・トロワーがいた。日本のハード・ロックでは、カルメン・マキ&OZ、紫、コンディション・グリーン、クリエイション(元のブルース・クリエイション)、BOWWOWらがシーンを盛り上げた。
 
1980年代前半になると、ツインギターを売り物にした[[ナイト・レンジャー]]がデビュー。日本ではポップ性とハード性を兼ね備えた[[ボン・ジョヴィ]]のシングル曲「ランナウェイ」ヒットを出、これを皮切りに、「'''アメリカン・ハードロック'''」が注目されるようになった。[[ヴァン・ヘイレン]]がアルバム「1984」でシンセサイザボード使用しシングル曲「ジャンプ」が大ヒット。続いてラットやモトリー・クルー、ドッケン、ポイズンなど、[[ロサンゼルス]]出身のハードロックバンドが続々とメジャデビュとなり、ロサンゼルス以外のアメリカ出身であるシンデレラなども総じ併せて[[LAメタル]]と呼んだ。一方で、デフ・レパードやホワイトスネイクなど、イギリス系のアーティストも上記のバンド以上同様にアメリカでヒットするなどを出し、ハードロックそのもの・ヘヴィメタル全盛を極めてい復権した。
 
1980年代中頃になると、さらにアメリカから、[[アンスラックス]]や[[メタリカ]]のような、これまでとは違うスピード感と重圧感を売りにした[[スラッシュメタル]]がブレイクした。
 
1980年代後半 - 1990年初頭でからは、[[パンク・ロック]]的要素やアコースティック・サウンドを取り入れたハードロックバンド、[[ガンズ・アンド・ローゼズ]]が一世ヒット風靡連発した。この頃、テスラやドッケン等、次々にアコースティックの楽曲を取り入れたバンドが続出した。
 
イギリス勢からは79年ごろから、アイアン・メイデンらの[[NWOBHM]](ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)が登場した。後年、ドイツではハローウィンらのスピードメタルが、北ヨーロッパからは北欧メタルが出現した。
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*[[LAメタル]]
*オージー・ロック(オーストラリア)
*[[グラム・メタル]](ヘア・メタル)
*グリッター・ロック
*[[ゴシック・メタル]]