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== 創られた伝統 ==
本来は「伝統」ではないものが「伝統」として広まることもあり、これらは「創られた伝統」、「伝統の発明」、「伝統の捏造」等と呼ばれる<ref name="mainichi20160125">[http://mainichi.jp/articles/20160125/dde/012/040/002000c 「それホンモノ? 『良き伝統』の正体」]、[[毎日新聞]]、2016年1月25日</ref><ref name="dentou1983">エリック・ボブズボウム、テレンス・レンジャー(編)、『創られた伝統』紀伊國屋書店、1983年。</ref><ref name="yahoo20151218">[http://bylines.news.yahoo.co.jp/soichiromatsutani/20151218-00052572/ 「創られちゃう伝統――「夫婦別姓」最高裁判決を受けて生じる無邪気な言説」]、Yahoo News、2015年12月18日</ref><ref name="mainichi20170301">は、[http://mainichi.jp/articles/20170301/dde/012/010/003000c 「『家庭教育支援法』成立目指す自民 『伝統的家族』なる幻想 家族の絆弱まり、家庭の教育力低下--!?」]、毎日新聞、2017年3月1日。</ref>。[[エリック・ホブズボウム]]と[[テレンス・レンジャー]]の1983年の編著『創られた伝統』により、この概念は広く知られるようになった。伝統とするのが問題とされる例としては、以下のような指摘が挙げられることがある
 
{{仮リンク|ロジャー・キージング|en|Roger Keesing}}など一部の[[文化人類学者]]は、社会的・政治的要請によって創出される伝統的事象は、民族集団や階層に正当性を与えるためのものであり、近代的な[[ナショナリズム]]と密接に関連していると指摘し、真に伝統的なものとそうでないものを区別しようとした<ref name="Sirakawa"> [[白川千尋]] [[国立民族学博物館]](編)「創られた伝統」『世界民族百科事典』 丸善出版 2014 ISBN 9784621088234 pp.56-57.</ref>。
 
政治的要請によって創出された伝統的事象を真正ではないものとする議論は[[文化人類学]]のみならず、[[先住民]]の権利回復運動の活動家たちの反響を呼んだ<ref name="Sirakawa"/>。たとえば、[[ハワイ]]先住民運動の{{仮リンク|ハウナニ=ケイ・トラスク|en|Haunani-Kay Trask}}は、創られた伝統論を権利回復運動の力を削ぎ落とそうとするものであると批判し、キージングをはじめとした文化人類学者たちをアメリカ政府同様にハワイの主権を奪い取っている植民地主義者と断じた<ref name="Sirakawa"/>。
 
{{See also|en:Invented_tradition}}
 
伝統とするのが問題とされる例としては、以下のような指摘が挙げられることがある。
===日本における創られた伝統の例===
====夫婦別姓問題====
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* [[文化人類学]]
* [[保守思想]]
* [[ポストコロニアル理論]]
* [[:en:Invented_tradition|創られた伝統(英語版)]]
* [[偽史]]