「車軸配置」の版間の差分

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主に[[アメリカ合衆国]]で使われている表現法で、各車輪配置パターンごとに固有の名称を与える。名称を覚えるのが難しいが、覚えれば親しみやすいので日本でも主に[[鉄道ファン]]の間でよく用いられている。[[太平洋戦争]]前の[[南満州鉄道]]や[[朝鮮総督府鉄道]]では、蒸気機関車の形式にこの方式の略称を取り込んで使用([[南満州鉄道の車両#急行旅客用|'''パシ'''ナ]](車軸配置パシフィックの第7形式)、[[南満州鉄道の車両#一般貨物用|'''ミカ'''イ]](車軸配置[[ミカド]]の第1形式)など)していた。
 
なお、関節式機関車の車軸配置の場合、[[マレー式機関車|マレー式]](単式マレー含む)の場合は独自に名前がついている(例:ビッグボーイ)が、[[ガーラット式蒸気機関車|ガーラット式]]の場合は前後の走り装置単独配置の名前(○○)を取り、その前に「ダブル(double)」をつけ「ダブル○○」という呼び方をする。例を挙げるとジンバブエの旧ローデシア鉄道(Rhodesia Railways)Railway)の15形([[:en:Rhodesia Railways 15th class|15th class]])と20形([[:en:Rhodesia Railways 20th class|20th class]])はそれぞれハドソンとマウンテンを背中合わせにつないだ形(ホワイト式で言うと「4-6-4+4-6-4」と「4-8-2+2-8-4」)なので「ダブルハドソン」、「ダブルマウンテン」と呼ばれている<ref>齋藤晃「ガーラット型機関車」『鉄道画報』No.8、株式会社誠文堂新光社、2007年、ISBN 978-4-416-80710-1、P108。</ref>。
 
== 実際の配置パターン別の表記 ==
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| ooOOo || 2B1 || [[4-4-2]] || アトランティック
|-
| ooOOoo || 2B2 || [[4-4-4]] || ダブルエンダー<ref>ダブルエンダーは先従輪のあるタンク機関車の総称としても使われる、この場合は2-6-2や2-6-4など他の車輪配置でもダブルエンダーと呼ぶ。(高木宏之『満州鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、ISBN 978-4-7698-1524-2、P151)</ref>。
| ooOOoo || 2B2 || [[4-4-4]] || ダブルエンダー
|-
| OOO || C || [[車輪配置 0-6-0|0-6-0]] || シックスホイールカップルド
86行目:
| oooOOOOooo || 3D3 || [[6-8-6]] ||
|-
| OOOOO || E || [[車輪配置 0-10-0|0-10-0]] || テン・ホイール・スイッチャー、デカポッド(イギリスなど<ref name="Decapod">詳しくは英語版[[:en:0-10-0|0-10-0]]と[[:en:2-10-0|2-10-0]]を参照。</ref>)
|-
| OOOOOo || E1 || [[0-10-2]] || ユニオン
|-
| oOOOOO || 1E || [[車輪配置 2-10-0|2-10-0]] || デカポッド(アメリカなど<ref name="Decapod"></ref>)
|-
| oOOOOOo || 1E1 || [[2-10-2]] || サンタ・フェ
112行目:
| OO OO || BB || [[0-4-4-0]] ||
|-
| ooOO OOOoo || 2BC2 || [[4-4-6-4]] || デュープレックス[*ペン<ref name="Duplex">デュープレックス(Duplex)自体はルバニア鉄道Q2形]リンダーが前後に二重にある固定台枠の機関車を指す。</ref>
[*ペンシルバニア鉄道Q2形]
|-
| ooOOO OOoo || 2CB2 || [[4-6-4-4]] || デュープレックス<ref name="Duplex"></ref>
[*ペンシルバニア鉄道Q1形]
|-
| ooOO OOoo || 2BB2 || [[4-4-4-4]] || デュープレックス<ref name="Duplex"></ref>
[*ペンシルバニア鉄道T1形]
|-
| oooOO OOooo || 3BB3 || [[6-4-4-6]] || デュープレックス<ref name="Duplex"></ref>
[*ペンシルバニア鉄道S1形]
|-
| OOO OOO || CC || [[0-6-6-0]] || エリー