「デッカードブラスター」の版間の差分

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== レプリカ ==
本銃は人気が高い為、様々なモデラー、およびメーカーからレプリカが製作されているが、その実態が非常に不明確な[[ステージガン]]である事は、モデラーや、マニア、映画関係者などの間では映画公開後から非常に有名な話で、当の配給会社や制作会社自身もこの銃に関しては正確にその実態を把握していない(従って版権侵害の主張も難しい)状態であるため、[[2015年]]現在、事実上の版権フリーに等しい著作権のグレーゾーン状態にある。従って、現在では「''ブレードランナー''」や「''リック・デッカード''」等の作品固有の権利名称を冠して販売しない限り版権許諾申請の必要はない<ref group="注釈">このため、日本国内外共に「デッカードブラスター」という商品名で発売されているものは少ないが、正式に許諾されている商品も存在している。</ref>。ただし、'''「映画『ブレードランナー』に登場した銃のプロップ」のレプリカモデル'''には、'''それ自体に著作権が発生しており'''<ref group="注釈">これは、映画作品としての『ブレードランナー』の劇中に登場する銃器、としては'''版権元による明確な定義がないため''''''「映画『ブレードランナー』の劇中に登場する銃器のレプリカモデルをデザインした'''もしくは、'''「ブレードランナーの「ような」世界観に登場するオリジナルデザインの銃器をデザインした」'''という行為について著作権が発生する'''ためである。</ref>、奇妙な版権状態にある存在である。
 
これらのレプリカは、製品としては
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に大別できる。
 
1990年代から2000年代初頭にかけて実物プロップが発見・公開されるまでは、公式の詳細な情報が存在しなかったこともあり、実物プロップと比較すると、全体のフォルムから細部のディテールに至るまで不正確なものが大半であった。実物より複製された、とされているものは、実際にプロップモデルから複製されたのかという点について真偽不明のものが多く、また、細部のディテールが潰れているものが多い。これは製造にあたってオリジナルプロップであるとされたものから二次・三次(あるいはそれ以上)と複製を繰り返したものが大半であることの結果と推察される<ref group="注釈">実物プロップから型取り複製された、とされるモデルは個体によってサイズに差異がある。複製に用いられた[[シリコンゴム]]や[[レジンキャスト]]の素材の特性に起因する収縮以外では、コピー元が通常用プロップ(レジンキャスト製)かスタントプロップ(フォームラバー製)かによる各種素材の成形後収縮による違いであると考えられる。</ref>。レプリカモデル(スタントプロップのコピーではなく、個人もしくはショップメイドのガレージキットとして製作・販売されたもの)を形取り複製してコピーした[[海賊版]]も多数が製造されており、実物の情報が不確かなことを悪用し「実際に使用されたプロップの複製品」として販売されたものが、海外および日本国内に多数流通していた。
 
1997年に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のプロップメイカーであるリチャード・コイル(Richard Coyle)が製作したものは「'''Richard Coyle Model'''」と通称されており、これはプロップガンを作成するにあたり使用されたとされる実銃を型取り複製して実際のプロップと同じく組み合わせて製作したもので、劇中のデッカードブラスターに最も近い物であるとされていたが、作りはかなり大雑把で、目の肥えたプロップマニアには不評だった。コイルはその後もSFプロップ研究家のフィル・ステインシュナイダー(Phil Steinschneider)と共同でオリジナルプロップの解析とプロップガンの再現に取り組み、2011年にはほぼオリジナルプロップと遜色のないレプリカを完成させている<ref>[http://media.bladezone.com/coyle2.php THE NEW 2011 Coyle Blade Runner Blaster:By Richard Coyle] ※2017年3月24日閲覧</ref>。<br />
※2017年3月24日閲覧</ref>。<br />
日本では、特撮関連のフィギュアの原型を数多く手がけた著名な原型師、白岩Hayes(Siraiwa Hayes.「那由侘」の名義でも知られる)がリボルバータイプのモデルガンを改造して製作した、通称「'''白岩ブラスター'''」が、明確な資料のない時期に製作されたものながら、その完成度の高さから著名である。
 
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※2017年3月24日閲覧<br /> [http://www.gizmodo.jp/2010/03/post_6870.html GIZMODE>2010.03.11「ブレードランナーのレプリカ銃作りにかけた僕の半生」(上記の日本語版)] ※2017年3月24日閲覧</ref>。
 
2017年公開予定の続編『[[ブレードランナー 2049]]』では、後述の留之助商店製「'''留之助ブラスターPRO・リテイラー・エディション'''」が'''実際の撮影用プロップとして採用'''され、レプリカから本物のプロップとなった稀有な例といえる。
 
=== 日本で販売されたレプリカ ===
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:また、『ブレードランナー』のファンフィルムである『ザ・ブレードランナー・クロニクルズ』<ref>[http://www.seansgallery.com/pages/bladerun.htm THE BLADE RUNNER' CHRONICLES 公式サイト]
※2017年3月24日閲覧</ref>を制作・監督したノーランド・コリンズ(NoeLand Collins)によってデザインされたオリジナルデザインの短銃身型が「'''M2019C.S.B. SNUB NOSE'''」の商品名で発売されている<ref group="注釈" name="DB_02" />。
: 組み立てキット版バージョンはアメリカの映画関連レプリカショップであるMonsters in Motionによって「M2019」の商品名でアメリカでも販売された{{Refnest|group="注釈"|なお、Monsters in Motionでは、後述の「留之介ブラスター」を日本より輸入し、「'''Blade Runner PKD- Blaster From Japan Limited Edition'''」の商品名で販売していた<ref>[https://www.monstersinmotion.com/cart/weapon-replicas-airsoft-movie-weapon-replicas-c-21_170/blade-runner-pkd-blaster-from-japan-limited-edition-p-16668 Blade Runner Metal PKD Blaster From Japan Limited Edition] ※2017年3月24日閲覧</ref>他、ダイキ工業の「髙木式 Blaster Gun」を「'''Blade Runner 1:1 PKD Blaster-by Daiki Kogyo'''」の商品名で販売している<ref>[https://www.monstersinmotion.com/cart/sci-fi-as-in-science-fiction-blade-runner-c-9_470/blade-runner-1-1-pkd-blaster-by-daiki-kogyo-p-18841 Blade Runner 1:1 PKD Blaster-by Daiki Kogyo]。 ※2017年3月24日閲覧</ref>}}。
 
; Elfin Knights Project
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: 1997年より「'''{{lang|de|PFLÄGER}}/KATSUMATA SERIES-D ブラスター POLICE SPECIAL'''」の名称で販売されていた。細部や刻印などは必ずしもプロップモデルに準拠しておらず、映画『ブレードランナー』の世界観に則ってデザインされたオリジナルモデルの色彩が強い<ref group="注釈">当初は、劇中に登場する架空の企業名である「タイレル社」「Shimago Dominguez Corporation」の名がモデル名に使用されており、これらの社名はレプリカモデルの銃身部にも刻印されていたが、2001年、著作権上の問題が発生したために絶版となり、現在の名称に改められたモデルに変更された。</ref>。バリエーションとしてオリジナルデザインの短銃身型である「'''SNUB NOSE BLASTER'''<ref group="注釈" name="DB_02" />」(海外版の商品名は“"snubby" blaster)も発売された。
: 原型製作はこの“映画『ブレードランナー』の劇中に登場する銃”に「'''{{lang|de|Pfläger}} Katsumata Series-D Blaster'''(PKD-Blaster)」という名称を創作した、{{lang|de|DOPPELGÄNGER PRODUCTIONS}}の代表でもある RICK ROSS の名がクレジットされている。
:* 全体を小型化して短銃身化した「"snubby"」の他、日本国内では発売されていないが、劇中モデルを元にした通常モデルの他、2006-2007年には大型化のアレンジを加えた「"magnum"」、光学照準器と[[サプレッサー]]を装着した「"Enforcer"」が発表されていた(いずれも実際にプロップとして製作されたものではない、Rick Rossによるオリジナルデザインである)。これらのアレンジモデルは2012年にはアレンジを変更してデザインを一新した新たなモデル3種が「PKC兵器 {{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP」のブランド名<ref>[http://www.pflagerkatsumata.com/ {{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP] ※2017年3月24日閲覧</ref>で発表され、翌2013年より「{{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP PK SERIES D-MODELS」のシリーズ名<ref>[http://www.pflagerkatsumata.com/selection_page.htm {{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP PK SERIES D-MODELS] ※2017年3月24日閲覧</ref>で発売されている。
※2017年3月24日閲覧</ref>で発表され、翌2013年より「{{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP PK SERIES D-MODELS」のシリーズ名<ref>[http://www.pflagerkatsumata.com/selection_page.htm {{lang|de|PFLÄGER}} KATSUMATA CORP PK SERIES D-MODELS]
※2017年3月24日閲覧</ref>で発売されている。
 
; JUPITER PRODUCTIONS
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: 2008年「'''留之助商店 オリジナル 1/1スケールブラスターレプリカ'''」の名称で発売。通称「留之助ブラスター」。完成品の他に組み立てキットモデルも発売された。
: 後に「留之助ブラスター PRO」として仕様を変更し完成品モデルガンとして改めて発売された。以後はガレージキットモデルは「留之助ブラスター OG」と呼称されている。
:* 通常モデルの他、上述のL.A.コンIVで展示されたオリジナルプロップを入念に取材した成果を元に、造形家の島田英承が製作を手掛けたアーティストプルーフ(通称「AP」、2009年発売告知)は、全体のバランス、ディティール共に最高のモデルとなっているが、諸事情<!--(樹脂部品に金属板の外装を被せる構成となっていたため、「金属部品を多用して構成された”模造拳銃である”」との指摘を警察当局より受け、発売禁止・絶版となった。これを受け、OGモデルも一部の部品を法規制に抵触しないものに変更し、既購入者に対しては該当部品を回収する措置が取られている)-->により実際に発売されることなく絶版となり、幻の製品となった。
-->により実際に発売されることなく絶版となり、幻の製品となった。
 
== ホルスター ==