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『'''名門!第三野球部'''』(めいもん だいさんやきゅうぶ)は、[[週刊少年マガジン]]に連載されていた[[むつ利之]]原作の[[漫画]]作品、もしくはそれを原作とした[[テレビアニメ]]。[[1989年]][[8月8日]]には、[[バンダイ]]によってゲーム化もされた。
 
この漫画の実質的な続編として[[上を向いて歩こう (漫画)|上を向いて歩こう]]」「』『[[復活!!第三野球部]]がある。
 
== 概要 ==
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== あらすじ ==
{{不十分なあらすじ|section=1|date=2017年9月}}
檜あすなろたち三軍こと第三野球部は、ある日監督から解散命令をされる。しかし野球部に入ったのなら最後に試合をさせてほしいという要望から、勝ったら一軍に上がるという条件で一軍と試合をすることになる。
 
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== 登場人物 ==
=== 桜高校 ===
[[全国高等学校野球選手権大会|甲子園]]常連の名門校。野球部は三軍まであり、三軍は実質戦力外とされている。一軍の伝家の宝刀・プッシュバント攻撃は、全国でも恐れられている。一軍対三軍の再戦以降、一軍の選手は京本、桜井の2人を除き、ほぼ全員退部したものと推測される。二軍の部員達の存在は一切作中で描かれていないため不明。また、三軍の一軍昇格後もユニフォームは三軍時代から変更されなかった(胸に『第三』の文字が入ったもの)。校名の由来は[[長嶋茂雄]]の出身校の[[千葉県立佐倉高等学校|佐倉高校]]{{要出典|date=2017年9月}}
校名の由来は[[長嶋茂雄]]の出身校の[[千葉県立佐倉高等学校|佐倉高校]]。
; 檜 あすなろ(ひのき -)
: [[声優|声]] - [[菊池英博 (声優)|菊池英博]]
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: かつては虐められっ子であり、最初から諦めて卑屈になっていたが、仲間と共に野球に打ち込むことにより心身ともに鍛えられ、普段は丁寧で大人しいがここぞというときには気の強い面もたびたび見せている。相手の挑発に対しても、やり返してみせることが多い。
: 飛翔編では、[[千葉大学]]進学を決めるも、千葉マリンズ・小暮スカウトの弾痕ボールのお守りがきっかけで、プロで巨人(作中では拒人)と戦ってみたいと小暮に伝え、千葉マリンズ入団を決める。背番号は55。契約金は500万円。当初は控え選手で、開幕一軍入りした。プロ初出場は開幕戦で4番神の代打として出場。結果はホームラン性の外野フライ。スカウトだった小暮が監督に就任してからは先発・抑えに活躍の舞台を見いだす。高校編では守ったことがないと推測されるショートでプロ初スタメンになり、果敢な守備を見せた。桑本がマリンズオーナーらの策略による野球賭博荷担疑惑により、プロ野球から一時永久追放されて以降は、志願して桑本のローテーションまで投げる無理をし、疲労性骨折が疑われる状態になり医師(夕子の兄)から投球禁止を指示される。しかし、桑本が球界復帰するコミッショナー会議の当日、最終回に登板しチームを勝利に導く。先発だったかどうかは不明。駆けつけた桑本にウィニングボールを投げようとしたところで、疲労性骨折を発症してしまいプロ野球選手として再起不能となる。シーズン最終戦では、最終イニング2アウトで三角巾姿のまま一塁の守備に就き、ウィニングボールを受け、誰よりも最初に胴上げされた。防御率は2.13だった。
: わずか1シーズンで引退。その後アマ規定の制限解除を待って、桜高校の教員となり、「[[上を向いて歩こう (漫画)|上を向いて歩こう]]」では野球部監督に就任した。
; 村下 夕子(むらした ゆうこ)
: 声 - [[鶴ひろみ]]
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: あすなろとは昔からの幼馴染みであり、好意を抱いている。あすなろの母とも昔からの知り合い。虐められていた時も彼をかばい続け、その後もあすなろの家に行き家事を手伝ってもいる。プロになったあすなろの応援のため球場にかけつけたことがある。飛翔編では当初医学部を目指しているとされていたが、のちに桜高校の[[校医]]として登場する。
: 気が強い性格だが、それだけではなく女性らしい内面も持っている。芯が強く、しっかりとした彼女の励ましはあすなろにとってなくてはならないものである。
; 海堂 タケシ(かいどう たけしタケシ
: 声 - [[玄田哲章]]
: 第三野球部所属の[[捕手]]で、元一軍の4番打者。右投右打。独特のフォーム(主に[[神主打法]])からライト方向への流し打ちを得意とする、超高校級スラッガー。別名「桜校の落合」。高校通算打率は5割7分。2年時の夏は一軍でスタメンだったが甲子園後に監督を殴ったため三軍へ降格。しばらくのブランクがあったが復帰戦で一軍エースの京本から本塁打を放ったり、銚子商の控え投手からも本塁打を放ったり錆びついていなかった。さゆりを気にかけていて、さゆりの手術が絡んだ前後で2度ほど打撃にブレーキがかかった。しかし、いずれも復活を果たす。
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; 田村 達郎(たむら たつろう)
: 声 - [[井上和彦 (声優)|井上和彦]]
: 第三野球部の[[左翼手]]で、あすなろから譲られた3番を打つ。左投両打。夕子の従兄弟で、銚子工業との練習試合から第三野球部に加わる。当初は長髪だったが後に短髪となる。クールでナルシスト、女たらしな面がありユニフォームが汚れるプレイを嫌がったが、徐々にあすなろ達の影響を受けていく。2年夏の甲子園では小池よりガールフレンドが1人少なかったことで闘志を燃やしていた。[[スイッチヒッター]]で、左打席でも右打席と握りが同じ'''テニス打法'''で安打を量産していく。3年夏時は怪我のためほとんど試合に出ることはなかった。
; 京本 直哉(きょうもと なおや)
: 声 - [[山寺宏一]]
: 元一軍のエースで、後に第三野球部の控え投手となる。右投右打。第三野球部に敗れ、高校を辞めるつもりでいたが、京本も元第三野球部だったことを知ったあすなろ達に引き止められる形で残留。スライダーが武器で、コントロールは正確無比。一軍時代の対第三野球部戦では、そのコントロールの良さが仇となった。甲子園準決勝で先発として登板し、完投勝利を果たす。これが第三野球部に加入後、最初で最後の登板と推測される
: 卒業後は早稲田大学へ進学を決めた。
; 桜井 哲也(さくらい てつや)
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: 海堂卒業後の1年生捕手。全国大会で優勝した帝教中学で、4番を打っていた。興新高校に進学した先輩達にいじめを受け、高校では野球をやらないつもりでいたが、あすなろから海堂のキャッチャーミットを貰ったことで決心し、第三野球部に入部する。銚子工との練習試合で負傷してしまうなど、ついていないところもある。3番を打つことがあるなど打撃センスも高いようである。酒乱である。
; 堀江 隆一(ほりえ りゅういち)
: 何をやってもだめな1年生選手。努力で少しずつ成長していく。口癖は「努力」。甲子園でのあすなろ投球を見て、猛勉強して桜高に合格した。試合では、捕手をすることが多い。外野を守ったこともあるが、打球の落下地点の読みが危ういようである。一見まじめで堅物だが、三郎から酒を勧められた際にちょっとだけいただきますといってる。進学校に通う兄がいる。
; 嵐 三郎(あらし さぶろう)
: 自信過剰で、強肩強打の1年生。海堂卒業後の正捕手として期待されたが、中尾の登場とチーム事情により複数ポジションを守った。ニックネームは「サブちゃん」。小西とは名コンビ。父親は大工。
 
=== 銚子工業高校 ===
桜高校と共に甲子園の座を争う名門校。過去にプロ野球選手を輩出している。通称「逆転の銚子工業」。校名の由来は甲子園優勝校である[[千葉県立銚子商業高等学校|銚子商業高校]]{{要出典|date=2017年9月}}
; 桑本 聡(くわもと さとし)
: 声 - [[千葉繁]]
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: 銚子工業高校のキャプテンで4番(桑本が4番の時は3番)、三塁手。桑本の秘密特訓中は投手も務めた。海堂と同い年でライバルである。チャンスに滅法強く、熱血漢である。いかなる時でも全力プレイが信条であり、野球の虫。第三野球部との練習試合の時も、試合開始後すぐに相手の実力を認め「舐めていてすまなかった。このチームは本当にいいチームだ」と海堂に謝罪しており、キャプテンとしての人格の良さが伺える。
; 志野塚 政志(しのづか まさし)
: ニヤリと笑って左右に打ち分ける広角打法の持ち主。銚子工業の安打製造機。練習試合では3番、甲子園予選では2番、遊撃手。モデルは[[千葉県立銚子商業高等学校|銚子商業高校]]出身の[[篠塚和典]]{{要出典|date=2017年9月}}
; 久田(ひさだ)
: 一塁手。甲子園予選準決勝で得点に繋がる失策をした。
; 大原(おおはら)
: 捕手。桑本の三階カーブや150km/hの速球を難なく受けていることから、捕手としてそれなりに優秀と推測される。
; 杉本 コウジ(すぎもと -)
: 指宿らが卒業した後入部した捕手。相撲部から桑本がスカウトした選手で、桑本の球を受けることが出来る数少ない人物。ハワイ遠征で戦ったヘイグ並のスナップスローを見せる。下半身の安定が素晴らしく、低めの球でもものともしない。
 
=== 黒潮商業高校 ===
通称「悲運の黒潮商業」。所以は、甲子園に届きそうで届かない、惜しいところでエラーが起きるというものだが、単に選手が意識しすぎてプレッシャーに弱いだけだった。全員が鉄下駄を着用している。通称の由来は[[千葉県立成東高等学校|成東高等学校]]と考えられる。
; 五十嵐 幸夫(いがらし ゆきお)
: 声 - [[戸谷公次]]
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; 板垣監督(いたがき -)
: 声 - [[佐藤正治 (声優)|佐藤正治]]
: 黒潮商業の監督を長く続けていると思しき老人。鬼頭監督とは何度も対戦しているようで、抽選会の時には鬼頭監督から挨拶をされている。それなりに老齢と推測される。観察力が優れているようで、桜高の弱点を見抜いた。
 
=== 陸奥高校 ===
青森代表。派手さはないが、堅実で粘り強い野球が身上。陸奥高の選手は、一部場面で顔・名前・ポジションが一致しなくなっているが、決勝戦のものを掲載する。
; 小比類巻 一郎(こひるいまき いちろう)
: 陸奥高校のエース。右投右打。一見打てそうに見える、同じように見えて少しずつ異なるカーブ(達郎曰く'''「七色のションベンカーブ」''')で桜高を苦しめた。あすなろが2年夏の甲子園優勝投手。甲子園では準決勝以外、すべて完投で延長戦数回、再試合も登板するなど驚異のスタミナがある。ハワイ遠征の代表にも選ばれたが、登板機会はなく、内野手で出場している。
: 飛翔編では、死のロードで苦戦を強いられたマリンズに差し入れをした。
; 桃井(ももい)
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: 桜高の甲子園1回戦の相手、東東京代表・聖誓高校のエースで4番。左投右打。速球がウリだったが、さらに速い桑本で慣れた桜高の選手たちには通用せず、敗退した。甲子園前の人気投票では、達郎を1人上回り1位。それに怒った達郎に、顔面を狙ったピッチャー返しを打たれた。
; 伊良部(いらぶ)
: 桜高の甲子園2回戦の相手、岐阜代表・道三高校のキャプテン。右投右打。左翼手と推測される
; 木杉(きすぎ)
: 道三高校の俊足の1番で中堅手。試合中の自分の判断でチャンスを作ったが、監督の怒りを買い、足を負傷した。あすなろから少なくとも2安打を放つ。
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: 大リーグのドラフト1位指名が確実視される豪腕投手。右投右打。日本人を蔑視しており、空港のトイレで小西と会った際に揉め事を起こしている。右腕には100万$の価値があると言われ、[[トルネード投法]]から投げられる速球は160km/hに達する。シュートという決め球も持つが、肘に負担がかかるという理由で封印している。かなりの自信家で、第1戦で[[完全試合]]を宣言するが、27人目の斉藤の[[鏡面のような心|明鏡止水]]のヒットをきっかけに逆転負け寸前まで追い込まれ、第2戦・第3戦も志願登板する。打者としても非凡で、アメリカ高校球界本塁打記録の98本を打っているが、第1戦では打順をくじで決めたため1番、以降の試合は4番を打った。第1戦において、あすなろを「Chibi(チビ)」と呼んだことで怒らせ、三振に取られる。その際、逆にあすなろに「お前の頭の中身はアメリカン(うすい)だぜ」と挑発され、次の打席でピッチャー返しを喰らう。第2戦においては、追い込まれた末に封印していたシュートを投げ、桑本に対抗して12連続三振を宣言したが、12人目の高橋に本塁打を打たれ、最後は小西にサヨナラホームランを打たれる。第3戦では、ヘイグの活躍の前に半ばヤケになるが、激怒したヘイグにマウンドを引き摺り下ろされる。その後、全てを斉藤から知らされ、ヘイグに全力で投げさせるため捕手を務める。その年のドラフトで大リーグに指名される。
; ヘイグ・オコーナー
: 第3戦から登場した捕手。「東ヨーロッパの革命の起こった国」出身。出身国はR国=[[ルーマニア]]と推測される。その革命で両親は他界し、生き残った妹のエレーザと2人でアメリカに渡った。右投右打だが、革命時に左腕に弾丸を受け、自由が利かないため、左打席で打つ。身体能力は常人を圧倒しており、スナップスローで白石兄の盗塁を阻止し、クロスプレーで海堂を跳ね返し、片手でスタンドまで運ぶ。第3戦の試合中、ラフが妹の写真を破り捨てたことで激怒、サインに従わないラフを引き摺り下ろして投手になるが、伸びのある球を捕手が捕球できず、投球を加減して打ち込まれる。全てを知ったラフが捕手になってからは日本チームを完全に抑える。その年のドラフトで大リーグに指名される。
; エミリー
: 桑本のペンフレンドで、ラフとも顔見知り。ラフから好かれており、付きまとわれている。
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: マリンズの4番バッターでポジションはサード。背番号6。チームの頼れるキャプテン的存在だが、初登場時はただの酔っ払いだった。20年前はマリンズ唯一の20勝投手で、かつ投手でありながらホームラン25本も記録した。しかし、拒人から8勝をあげた事から、怒った拒人ファンがマリンビールを飲まなくなってしまい、結果として会社の売り上げが下がった。その事をねたんだオーナーの挑発的暴言に反応し、殴打したため、二軍落ちし、以降20年間二軍で過ごすこととなる。しかし、20年ぶりに一軍登録されたことと、あすなろ達の入団により喚起され、再び実力を発揮することとなる。弘島戦において、自らの[[安打#連続試合記録|34試合連続安打]]の記録を捨て、野森の連続30盗塁成功記録を達成させた。[[最多本塁打 (日本プロ野球)|本塁打王]]をヤスルトのイケヤマと競い、最終的には36本で2位。打点王に輝く。
; 野森(のもり)
: 通称「ノム」。容姿などは[[野村克也]]がモデル{{要出典|date=2017年9月}}。なお、本作には別にヤスルトの監督として野村をモデルにした人物が出ているが、双方の血縁関係などは無い。背番号19。入団5年目まではキャッチャーで右打だったが、弱肩で打力がない。そのため、やけ酒を煽っていたところを神に見いだされ、そのコーチにより、スイッチヒッターに転向、ポジションはファーストにコンバートした。しかし、結局二軍で15年を過ごした。ID野球が趣味で全球団の投手の配球パターンを記憶しているが、打力が無いため、鋭い選球眼と足の速さでカバーをしている。走塁の際、ゴーグルをつけるのがトレードマーク。死のロードの弘島戦で神の助力により、連続30盗塁成功記録を達成した。37盗塁で[[盗塁|盗塁王]]に輝く。テレビCM出演の際、皆がユニフォーム姿なのに、一人だけモーニング姿で登場するなど、笑いを誘うキャラクターという位置づけでもある。
; チャーリー・ハーマー
: 小暮監督が[[セントルイス・カージナルス]]から呼んだ助っ人外国人。モデルは[[チャーリー浜]]{{要出典|date=2017年9月}}。背番号1。大リーグでの成績は、[[オジー・スミス|オージー・スミス]]の控えだったため出場機会も少なく打率も低かったため日本では低く評価されていたが、実は高い守備の技術を持ち、守備だけで一流選手の並の年棒評価を受けていた。大リーグ時代とは比較にならないくらいの安い年棒でオファーを受けたが、「日本で野球をする」という祖父の夢を叶えるため、そのオファーを受け来日した。マリンズでは、守備の穴だったショートを守り、その抜群の守備力と明るい人柄でチームのムードメーカーとなった。カンガルー革のスパイクを使用し、チーム1の俊足を誇った。打力はないが、金槌にヒントを得た打法で4打数4安打を予告達成した事がある。祖父の形見として、弾痕のあるボールを持っている。作中では、「[[水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)#主題歌|あぁ 人生に涙あり]]」を歌ったが、[[音痴]]らしい。トオルちゃんという[[アライグマ]]を飼っている。36盗塁で2位の記録を残した。
;; ポール・浜田(- はまだ)
:: (※マリンズの選手ではないが、チャーリーの補足としてここに掲載する。
:: チャーリーの祖父で、日系二世。故人。戦前はアマチュア野球の選手で、小暮とも交流があった。小暮と日本で一緒に野球をすることを約束しており、本人もそれを望んでいたが、第二次世界大戦で敵味方に分かれて戦うことになる。なお、彼は[[第442連隊戦闘団|442部隊]]に配属され、大西洋方面の戦線に参加しているので、直接日本軍とは戦っていない。小暮と同じく終戦間際に被弾したが、ボールに当たり命拾いする。しかし被弾時に手から滑り落ちた手榴弾の爆発に巻き込まれて肩を壊し、投球が出来なくなってしまった。数十年後、大リーグ入りを決めたチャーリーに、戦争で自らの命を救ったボールと日本で野球をする夢を託して他界した。
; ジョージ・ベートーベン
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: 当初は正捕手で、オーナーや黒姫監督の犬であり、わざと負けるリードを行い、チームの足を引っ張る存在だった。そのため小暮監督下では控え選手となった。背番号20。薬師丸が[[ひき逃げ]]に遭ったため、正捕手に復帰するが、オーナーらの策略に従い自ら八百長をし、また江口の弱みにつけ込み彼も八百長に引きずり込む。八百長が明らかになると失踪し、現役登録を抹消された。
; 月の屋 二郎(つきのや じろう)
: オーナーの嫌がらせによって、主力と交代で一軍に上がった選手。モデルは[[橘家圓蔵 (8代目)|8代目橘家圓蔵]](前名・5代目月の家圓鏡){{要出典|date=2017年9月}}。背番号22。20年間二軍でも最低レベルの成績で、口だけが上手い調子のいいゴマすり野郎だと思われていたが、代走を志願。頭脳的なホームスチールでサヨナラゲームを演出した。その後、前田失踪後の捕手として心理合戦では驚くべき力を発揮し、得意の心理戦とささやき戦術であすなろ達をリードした。肩が弱いのが弱点だが、素手でキャッチする荒業で盗塁を阻止している。シーズン最終戦、先制点で決勝点となる生涯初めての本塁打を放つ。病床の母と、エリートの兄・宏がいる。口癖は「~でゲスよ」。少年時代の回想編も描かれるなど、物語の後半ではかなり活躍をしている。
; 香川(かがわ)
: 月の屋と一緒に一軍に上がった選手。右投右打、投手、背番号0。無口で作中ほとんど話さず、話したのは連投のあすなろのリリーフを志願した試合と、回想シーンのみ。10年前のドラフト1位で、即戦力として貴重なリリーフとして活躍したが、オーナーと黒姫の思惑で弘島戦にストッパーとして3連投して3戦目で打たれ、ボーナスが無くなった事を逆恨みした黒姫により二軍に落とされる。その3連戦中、母危篤の知らせを黒姫に握りつぶされていたために死に目に会えず、そのショックで無口になった。入団時は上投げだったが、太りやすい体質のため腹が邪魔になるほど太り、それが原因で[[アンダースロー]]に転向した。その副産物として、腹が邪魔で投球時のリリースポイントが打者から見えず、タイミングを狂わせることが出来た。その後はストッパーとして活躍した模様。斉藤輪大の寺の檀家であり、寺に母の墓がある。その墓は敷地だけで墓石の無い状態が続いていたが、チームメイトの厚意により墓石が寄贈された。
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; オーナー(-)
: マリンビールの社長で、球団オーナー。東大法学部卒。茨城の某大手電機メーカーと共謀して、球団を売り払った金と球場跡地を利用してレジャーランドを作る計画を立て、球団身売りを画策する。そのために良い成績を残してもらっては困るため、球団に度重なる嫌がらせをする。シーズン終盤、自分の思惑に逆らって優勝争いをするマリンズに対して、「球団身売りをやめて選手を飼い殺しにする」と針路変更。しかし、マリンズへの嫌がらせに目を向けすぎ、本業のマリンビールの経営を顧みなくなったため、隙が生じ、その隙をジョージ・ベートーベンに突かれ、敵対的買収によりマリンビールおよびマリンズの経営権を失う。マリンビール自体の経営もあまり熱心ではなく、ベートーベンがマリンビールを初めて飲んださい、「小便みたいな味のビール」とその場で吐き出している。桑本を道連れにしようと、乗り込んだ桑本球界復帰を検討するコミッショナー会議では、株式売却で得た30億円の賄賂を使って、桑本復帰を阻止するべくコミッショナーを買収しようとするも、一喝され失敗におわる。最終戦の最中、不正経理の[[商法]]違反([[粉飾決済]]など)で逮捕される。最後は自らの過ちを認め、マリンズの優勝を見届けた。
: 「拒人ファンが自社のビールを買わなくなるから拒人には勝つな」という発言は[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルト]]の元オーナー、[[松園尚巳]]の「[[読売ジャイアンツ|巨人]]には勝たなくていい」発言から想を得たものと推測される。
; 黒姫 達雄(くろひめ たつお)
: 当初のマリンズ監督。オーナーの意向を実行する、いわば「最下位請負人」。小暮の監督就任によってフロント入りした後もオーナーの姑息な策略の実行役となるが、ことごとく失敗した。香川が入団した頃も監督だったため、10年以上マリンズの監督を務めていたと思われる
; 小暮 憲三(こぐれ けんぞう)
: 元々はマリンズのスカウトマンだったが、オーナーの「マリンズを負けさせるための策」として、黒姫に代わりシーズン途中でマリンズの監督となる。長くスカウトをしていたためか選手掌握術に優れていて、マリンズを優勝争いができるまでのチームに仕上げた。戦前はプロ野球の選手で、巨人戦に1度だけ登板した後、戦地に赴いた。戦場で、上官の命令により、[[手榴弾]]を連投させられ、ついに肩を壊し、野球の道は閉ざされてしまった。戦地で弾痕を受け止め、命を救ったボールを、大学受験のお守りにとあすなろに贈った。なお、チャーリーの祖父とは戦前に野球を通じて交流があった。
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飛翔編に登場する、マリンズ以外のプロ球団所属選手。ほとんどが実在選手をモデルにしている。<!--モデル選手未記載部分は補完してください。-->
; 桑田(くわた)
: 拒人の選手。途中から「桑多」となっている(発刊のタイミングによっては最初から桑多)。モデルは元[[読売ジャイアンツ|巨人]]の[[桑田真澄]]{{要出典|date=2017年9月}}。マリンズとの開幕戦で、桑本と投げ合った。
; 広佐和(ひろさわ)
: ヤスルトの選手。モデルは元[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルト]]の[[広澤克実|広沢克己]]{{要出典|date=2017年9月}}。柏木の予告先発試合で4番を打ち、顔面狙いの危険球で乱闘になった。
; 牧原(まきはら)
: 拒人の選手。モデルは元巨人の[[槙原寛己]]{{要出典|date=2017年9月}}。マリンズ打線の粘りに球数を多く投げらせられ、疲れたところを桑本に[[東京ドーム]]の天井スピーカーに当たる特大ホームランを打たれる。その後も打者一巡の猛攻を受け、マリンズ初の4月拒人戦勝利を献上してしまう。
; 星山 仙一(ほしやま せんいち)
: 宙日の監督。モデルは元[[中日ドラゴンズ|中日]]監督の[[星野仙一]]{{要出典|date=2017年9月}}。乱闘やラフプレーで相手選手を潰すことを戦術と考えている模様だが、正々堂々とした試合を好む。毎年、病気の子供達を試合に招待している。
; 台野(だいの)
: 弘島の選手。モデルは元[[広島東洋カープ|広島]]の[[大野豊 (野球)|大野豊]]{{要出典|date=2017年9月}}。「一塁殺しの台野」と呼ばれ、野森の連続盗塁記録のかかった試合に先発登板した。一度は牽制で刺したが、神の援護で記録達成されてしまう。また、ジョージの来日2戦目でリリーフ登板し、間隙を突かれ、月の屋にホームスチールをされる。フィールディングが上手く、過去に何度か[[ゴールデングラブ賞]]を獲得しているらしい。
; 立川(たちかわ)
: 弘島の選手。モデルは元広島の[[達川光男]]と推測されるが、当時の背番号と一致しない。ジョージの来日2戦目に出場した捕手。
; 山元監督(やまもと -)
: 弘島の監督。モデルは元広島監督の[[山本浩二]]{{要出典|date=2017年9月}}。月の屋の小学校以来の1年後輩で、頭が上がらない。
; イケヤマ
: ヤスルトの選手。モデルは元ヤクルトの[[池山隆寛]]{{要出典|date=2017年9月}}。神と本塁打王を争った。
; 野林監督(のばやし -)
: ヤスルトの監督。モデルは元ヤクルト監督の[[野村克也]]{{要出典|date=2017年9月}}。インタビューで捕手力の重要さを解き、試合で月の屋の弱点を突いた。飛翔編序盤で登場では、ノムラ監督が登場するが、同一人物と推測される。同一人物をモデルにしている野森との血縁関係などはなく、他人の空似と作中ではされている。
; 落相(おちあい)
: 宙日の選手。モデルは元中日の[[落合博満]]{{要出典|date=2017年9月}}。連投で疲弊したあすなろを苦心させるが、桑本の言葉をヒントに心理戦に持ち込んだあすなろ相手に三振する。
; 盛(もり)
: 西部の監督。モデルは元[[西武ライオンズ|西武]]監督の[[森祇晶]]{{要出典|date=2017年9月}}。[[日本選手権シリーズ|日本シリーズ]]直前のニュース番組に白江コーチ(モデルは[[黒江透修]]{{要出典|date=2017年9月}})と共に出演し、自信満々の発言をするが、桑本の4連投の前に敗れ去る。
 
=== 球界以外 ===
; 別所(べっしょ)
: マリンズ戦の中継で、よく解説者として出ている。試合中にマリンズ選手に対してマイナスな予想をしては、ことごとく外れている。その結果、自ら宣言した髪型・格好などで解説することとなっている。最後は裸で逆立ちして球場一周をした。アメリカのMLBには本編の別所とよく似たキャラクターの[[ロブ・ディブル]]という解説者が実在する
; おばちゃん
: 江口と桑本が働いた弁当屋の古株のおばちゃん。持病で心臓が悪い。タカ夫という甥がおり、桑本のファン。
; 小池(こいけ)
: 名目上は竹上総理(モデルは元[[総理大臣]]・[[竹下登]]{{要出典|date=2017年9月}})の第一秘書で、実質的には政界を牛耳っている人物。モデルは[[青木伊平]]と推測される。政治資金調達のため、野球賭博に加担しており、そのためにオーナーに協力した。瀬川献金事件(モデルは[[東京佐川急便事件]])にも加担しており、[[収賄罪]]で逮捕される。かつてはリスルート事件(モデルは[[リクルート事件]])にも関係していた。実は[[悪性腫瘍|末期癌]]であり、取調べ中に吐血して入院し、桑本に自分が永久追放の黒幕であることを明かし、土下座を求めるも、逆に感謝されてしまい、反論できずに翌日急死した。死の間際、「桑本君はシロだ」との一行だけの遺書を残した。
; 石井(いしい)
: [[東京地方検察庁|東京地検]]の[[検事]]。瀬川献金事件で逮捕された小池秘書を担当した。かつてリスルート事件の捜査をしている際、小池秘書により地方に飛ばされた。桑本の球界復帰を願う1人であり、小池秘書の遺言をコミッショナーに報告し、桑本の球界復帰を後押しした。コミッショナー会議にも同席している。
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1985年以来、これまでフジテレビ系土曜19:30枠においてはギャグ作品を放映してきた(『[[ハイスクール!奇面組]]』→『[[ついでにとんちんかん]]』)<ref>いずれも原作は『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])にて連載。</ref>。しかし[[昭和天皇]]が1988年(昭和63年)9月19日に吐血し、病臥<ref>その後昭和天皇は1989年1月7日に崩御。</ref>によりギャグ作品が[[昭和天皇#市民の動き|自粛]]となったため、それまでとは180度違う硬派なシリアス一直線な野球アニメ作品として本作が放映された。
 
事実上、昭和に放送開始された最後のアニメとなった。また、NASが同作の次に週刊少年マガジン連載の漫画のアニメ版制作に関わるのは2017年夏クールの『[[アホガール]]』<ref>ただし、こちらは2015年より『[[別冊少年マガジン]]』に移籍。</ref>と『[[徒然チルドレン]]』まで約28年ブランクが空くことになる。
 
=== 放送時間 ===