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創傷というのは、軽症の場合、生体の持つ[[自然治癒力]]によって、肉芽形成、繊維化の段階を経て自然治癒する<ref>保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26</ref>。
 
人は日常生活を行う中で、些細なことで軽度の傷を作ることはそれなりにある。日常的にできる特に軽度の創傷の場合は、当人は特に何もしなくても、まったく痕跡も残さずきれいに自然治癒することも多い。また軽度のものの場合、一般に人々は、水による[[洗浄 (医療)|洗浄]]や[[絆創膏]]などの簡単な処置をするだけで、あとは[[自然治癒力]]にまかせて治しているが、稀に何らかの要因からその傷が痕となる形で残ってしまうことがある。
 
動物などの場合は基本的に自分の舌でなめて([[唾液]]を用いて)、あとは[[自然治癒力]]で治している。人間でも、動物に倣って小さな[[擦過傷]]などはなめるだけで済ませる人もいる。
 
損傷がある程度以上であればの範囲に及ぶ場合は、[[止血]]、[[縫合]]、修復、[[植皮]]などの外科的治療が必要<ref>保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X </ref>あるいは望ましいとされている。こういった創傷というのは主として[[火災事故]]、[[交通事故]]、[[戦争]]、[[スポーツ]]、[[喧嘩]]、[[産業事故]]などの場面で発生している<ref>保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26</ref>。
 
ただし、[[高齢者]]の場合は、日常生活の些細なことからもそれなりの損傷を受けやすい<ref>保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26</ref>。[[階段]]の上り下り、[[敷居]]をまたぐ、などといった(若者にとってはなんでもない)動作をきっかけにして損傷を受けてしまうことがあるのである。また、高齢者の場合、若者に比べて創傷の自然治癒の速さもそれなりに遅くなるので、なおさらそれに悩まされる時間・頻度が多くなり、生活上の問題([[QOL]]の問題)としてつきまとうことがある。